【事故報告】岩殿山(ランチハイキングから一転…救助要請と顛末。岩殿山口IN浅利口OUT)


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 522m
- 下り
- 496m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
その後、国道20号(甲州街道)→国道139号と走り、岩殿山公園市営駐車場まで。 ■駐車場 岩殿山公園市営駐車場 10台程度 無料 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況(危険箇所など) [市営駐車場〜丸山〜岩殿山] 駐車場から登山口までの車道歩きは車の往来に注意。 岩殿山山頂までは全線階段となります。観光用のルートでもあるので危険箇所はありません。 [岩殿山〜天神山〜稚児落とし] 天神山の手前に鎖場あり。巻き道もあるので状況に応じて使い分けてください。 途中の道、滑りやすい箇所が点在しています。転倒注意。 稚児落としは柵がありません。近寄りすぎによる滑落に注意。 [稚児落とし〜浅利口] やや急な下り坂となります。転倒や落石に注意。 [浅利口〜市営駐車場] 車道歩きにつき車の往来に注意。 (今回はパトカーで送迎されたため、詳しい状況はわかりません) ■登山ポスト 見当たりませんでした。 |
その他周辺情報 | ■救助要請時に必要なあれこれ 今回、大月市の中心部に程近い山であったことから電話が使用可能だったことが幸いしました。 その前提での話となりますが。 現在地情報を伝えることになるので、GPS位置情報を取得する必要があります。 スマホを持っている方は緯度経度を取得できる何かしらのアプリを入れておくことをお勧めします。 また、ヘリが見えたらライトを向けて実際の位置を教えます。日帰りで昼しか歩かない山であっても、ヘッデンを持参しましょう。 今回、上記はクリアできていたため、樹林帯でしたが救助していただくことができました。 どちらかが不足していた場合はビバークになっていた可能性が高いです。 |
写真
観光のカメラマンが数人いたのですが、皆さん一心不乱に風景写真を撮影されていましたので、同行者とお互いのカメラで撮り合いました。
(今回のレコに載せるには緊張感のない写真ですが、山頂標識の写ってるものがこれしかなかったので使用しました)
感想
予想外の場所で予想外の事故。
土曜日、自分が朝イチに用事があったため「ランチハイキングで軽めに歩きますか…」という流れに。
そこで30分ほどで上まで登れる岩殿山へ行くことにしました。
岩殿山、全行程3時間程度で周れるショートコースですが、今回は少し違いました。
鎖場を過ぎて稚児落としへ向かう途中のこと。
天神山のピークを過ぎたあたりの緩い下りの道でそれは起こります。
湿った赤土の登山道で後ろを歩いていた同行者が足を滑らせ転倒。
仰向けに倒れたのですが、少し身体を捻ったらしく足を強打したとのこと。
全く力が入らず自力で立ち上がるのも難しい状態。
とりあえず立ち上がらせて肩を貸しながら歩き出すも、右足は踏ん張れない状態につき左足とストックで少しずつしか進めず。
20分ほど歩いてみたものの200m程度しか歩けず、これ以上進むのは難しいとのこと。
この時点で救助要請となりました。
同行者はヘリで搬送、自分は同行者の荷物を持って徒歩で下山。
ヘリ出動となり警察も動きましたので、登山口にて上申書の作成と報告を行いました。
一連の対応完了後、搬送先の病院へ向かいます。
状況を確認したところ、大腿部骨折で2〜3週間の入院が必要とのことでした。
平地でも有り得る普通の転倒だったのですが、打ち所が悪かったことで重症となってしまいました。
前を歩いていたにも関わらず後方を歩く方への注意喚起が不十分だったことと、危険地帯を抜けた後の気の緩みから引き起こしてしまった今回の事故。
初心者同行の難しさを考えさせられた1日となりました。
消防、警察、病院と各所の皆さま、ご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした。
また大変お世話になりましたことを併せて御礼申し上げます。
岩殿山は縦走コースの場合、鎖場や岩盤のトラバースがあり危険の伴う山となります。
危険箇所については注意を払って歩くかと思いますが、それ以外の部分では散漫になりがちです。
今回も緩い傾斜の普通の道で事故が発生しました。
自身の反省と注意喚起として、本記録を公開したいと思います。
拙い報告ですが、最後まで閲覧していただきありがとうございました。
事故の経験は自分の山行経験からは自他共に未だありませんが、こう言った、事故予防の啓蒙のレコはとてもありがたく感じます。
同行者さん、早く良くなるといいですね。
To:haccymasaさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
いつ何処で事故が発生するか分からない、今回はそれを痛感する山行でした。
実際に何かあった際の役に立つかは未知数ですが、身近な山でも事故は起こり得るということを情報発信しておくべきかと思い記録公開しました。
同行者へのお気遣い、ありがとうございます。
本人へも伝えたいと思います。
こんにちは!骨折ですか!古新聞とか、座布団あると、そえぎがわりになるんですよね!別に、調子に乗っていたわけじゃないんでしょうけど、これがあるから、怖い!
私も、先日、地蔵尾根で、両足痙攣したとき、真っ新なテーピング、丸まる1本使ったもんなぁ〜…まだ何とか歩けたから良かったけど、身近な所で、こういう事故あると、改めて、気を引き締めなくてはなりませんね!
同行者の方は、初心者の方かな?今回は大変な事になってしまったけれど、
これに懲りずに、安全で、楽しい山遊びをしてほしいものです。
1日でも早い回復を祈っています。
To:tetsuareiさん
こんにちは。
事故当時は足が全く動かないことから何処が負傷しているか分からない状態だったため固定のしようもなかったのですが、古新聞や座布団、あれば便利ですね!
今回は山歴1年程度の方だったのですが、この経験をバネにして復帰してもらえればな…と思います。
コメントありがとうございました。
ジョーさん こんばんわ
うゎ〜ご一緒した方が
凄いことになってしまわれましたね
大腿部骨折・・・
ちょっとした不注意が脱出不能に〜
わたしはほぼソロなので、今後身を引き締めていこうと思いました〜
身も心もボロボロですね、で、次はどこのお山に〜
お疲れ様でした〜
To:makibitoさん
こんにちは。
ちょっとしたことで大惨事になってしまう…そんな怖さを目の当たりにした山行でした。
ソロだったらもっとリスクがありますよね
…安全な山歩き、心掛けていきたいと思います。
次は台風次第ですかね。。。
この天気では予定も立てにくいです、はい…。
冷静な状況把握、的確な判断、決断力の早さ・・・
救助要請するというのは、ある種の勇気が必要だと思います。
それらを兼ね備えていたジョーさんだからこそ、転倒による負傷以上のダメージを与えなかったのではないでしょうか。
もし、ワタシがジョーさんの立場だったら、同じような行動がとれるか自信が持てません。
事故やケガはヤマの難易度や高度とは関係がないんだと気付かされました。
楽しい山行が一転したことは残念です。
しかし、こうして公開していただいたことにより、ご覧になった方の意識が変わり、糧となったことは評価されているはずです。
同行者の方が早く快方に向かいますことを心からお祈りしています。
To:LArcさん
こんにちは。
その場では冷静だったかどうか?を振り返って見ると、案外そうでもなかったかな…と思います。
負傷した本人の「これ以上は難しい」という声がなかったら恐らくもっと進んでいたと思いますし、ヘリ近づいた時には見つけてもらおうと必死だったので、きっと振る舞いは酷かったと思います。。。
本当、高さや難易度ではないな、、、というのを感じました。
今回の事故は高尾山でも有り得る事象であり、常に気をつけて歩かないといけないなと改めて思った次第です。
お疲れ様でした。
自分は少ない山行経験の中で、何度かドクターヘリの救助現場や山小屋での緊急事態に遭遇しましたが、皆さんと同じようにそんな時は冷静な対応が必要かと思います!
危険箇所の少ない“何であんなトコで...”という場所でも事故は起こりうるモノですよね
幸い最近は経験豊富な大ベテランさん達とも歩く機会が増えてので、山行毎に勉強させて貰っていますがどんな里山でも事故の起こりうると聞かされます。
自らどんなに注意しても、天候な外的要因・人為的要因など …etc.
救助要請時に必要な事、案外知らない人も多いと思うのでjoe0119 さんのレコは本当に参考になったと思います。
少しでも荷物を軽くしたいのですが、ソロが多いので最低限持って行きたいモノを詰め込むと考えてるよりも重くなっちゃうのが最近の悩みです
同行者さんが一日も早く元気になって、また楽しい山歩きが出来る事を祈ってます <(_ _)>
To:tomofox2さん
こんにちは。
小屋が近くにある場合を除き、基本的には自分たちで何とかしないとならない訳ですが、有事の際の冷静な行動…大切だなと思いました。
確かにどんな里山でも自身がどんなに気をつけていても、起こるときには起こりますね。
極力起こさないのはもちろんですが、いざという時のダメージを最小にするということも重要だと感じました。
緊急時に備えてアレコレ持つのはいいのですが、持ちすぎによるオーバーキャパで動けなくなってしまったら本末転倒ですので、本当に必要なものだけに留めておきたいところですね。。。
大腿骨骨折じゃ大怪我ですね(*_*)
そりゃー歩けないし、副え木なんてレベルじゃないですよねΣ(ノд<)
どんな山でも事故は起こり得るのだと、私も気を付けようと思います。
改めて装備など見直そうと思います。
投稿ありがとうございました。
To:rinappuさん
はじめまして。
後で状況を聞いたときにはやはり、それは歩けない…と思いました。
何処で何が起こるのか、本当分からないものですね。
起きてしまったことについてはどうにもならないので、何か起きた際の対処などについても見直してみるといいのかもしれません。
こちらこそ、閲覧およびコメントありがとうございました。
おいらは昔よくハイキングしたところ、侮ってはいけないことを肝に銘じました。この秋久しぶりに行こうかと思っていたところ、大変ためになりました。 先日恵那山で転んでしばらく動けなく、不安になりましたが、打撲だけですみ何とか下山してきました、浮石に乗ってしまったのでした。、対して危険なところではないのですが、油断していたんですね。
ありがとうございました 67歳の親父から
To:jr1eeuさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
近々、岩殿山へ登られるとのことで…。
鎖場を越えてからの道、案外滑りやすいですのでお気をつけください。
ぬかるみ・浮き石・木の根等々…足元には小さな危険がいっぱいですね。
今後も気を付けていきたいなと思います。
ここをご覧になっている皆様への参考情報ですが…
docomo・ソフトバンク・auのスマホであれば、特にアプリ等がなくても、110番(または119番)にかけるだけで、GPSの位置情報を警察(または消防)へ通知することができます。
位置情報を通知したくないきは、110番(または119番)の前に184を付けます。
対応機種は各社のリンクをご参照下さい。残念ながら「全機種対応」という訳ではないです。
docomo
https://www.nttdocomo.co.jp/service/position_notification/
Softbank
http://www.softbank.jp/mobile/support/3g/protect/report_position/
au
http://www.au.kddi.com/mobile/anti-disaster/kinkyu-ichitsuchi/
なお、いわゆるMVNO業者の場合は回線が対応していない可能性があります。
また、GPS機能を使っていないときに110番をかけると、「スマホが現在位置を取得できないので警察へ位置情報を通知できない」という状態になる可能性があります。110番したときに確実にGPSの位置情報を送るようにするには、まず地図アプリ(普通のスマホはどの機種でも入ってますよね?)を起動して、現在位置が表示されるまで待ってから、電話アプリに切り替えて110番をかけるようにすればいいでしょう。
万一の場合に備えて覚えておくと、何かと便利だと思います。
スマホを買い替えるときにも、この機能に対応しているかどうか意識しておくといいかと思います。
To:oecさん
はじめまして。
警察・消防へのGPS通知に関する情報提供ありがとうございます。
今回の我々のケースでは、電話をした時点でGPS情報は消防へと渡っていたようで、「お電話を頂いているこの場所は何処になりますか?」という聞かれ方をされました。
恐らく、GPS情報は地図へ反映された状態で確認されているような感じです。(推測ですが)
ヘリが向かう際に「ヘリが救助者の位置確認をするために緯度経度が必要なので、数字を調べておいて欲しい」とのことでした。
暫くしてから再度消防より電話が入り、そこで緯度と経度をお伝えしました。
上記より、消防が位置情報を数値として把握できない可能性があります。
ということからの「位置情報を数字で知ることが出来るアプリ」のオススメでした。
少々説明が不足しておりました。
お詫びと補足とさせていただきます。
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