宗屋敷尾根−酉谷山−横篶尾根


- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,647m
- 下り
- 1,485m
コースタイム
天候 | 曇り・霧(14〜18℃) |
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過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
・林道分岐の路肩に4台程度駐車可。林道は狭くすれ違いができないので注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【宗屋敷尾根】 ・地図(山と高原図、地形図)に記載なし。 ・総じて道形、地形明瞭、コースサイン多。後半、露岩が多くなる。 ・蝉笹直下(北東側)の1,370mピークは直進不可(大岩の上に出てしまう)。 手前のコルから南東側の踏み跡を辿り、次のコルを目指して巻く。 大岩基部から倒木・落枝・落葉、露岩、踏み跡不明瞭でルーファイ要。 コースサイン少。右上に斜上していくイメージが正解。 【蝉笹ー酉谷山】 ・山と高原図の破線ルート。 ・檜岳までは露岩・木の根で足場の悪い小ピークが散在。 ・檜岳からは穏やかな地形(所々、踏み跡不明瞭)。 ・小黒直下は多重山稜で超級の複雑地形。下りに使う場合(熊倉方向)は要注意。 【酉谷山−東日原】 ・一般ルート ・但し、濡れた桟道は滑りやすく、落ちたらアウト。 【水場】 ・酉谷避難小屋、他に水場なし(一杯水は未確認)。 |
その他周辺情報 | 東日原簡易郵便局隣のラーメン屋?(ビール有)は営業不定の模様 |
写真
装備
個人装備 |
スリング2本(180cmと160cm 未使用)
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感想
【9/30】
武州日野駅から歩くと車道歩きが長いので、西武秩父駅からタクシーを使う。車中から見る武甲山の上部は雲の中であったが、そのうち晴れてくるだろう。林道の分岐でタクシーを降りる。事前に調べていた低い石垣の取りつきは分岐の20m程先にあった。一旦、戻るように15m程進んだ後、左(西方向)転じる。地形、踏み跡ははっきりしていて拍子抜けするほどであった。植林の中を進み670m付近のネット沿いにピンクテープがぶら下がっているので引き込まれてしまう。尾根筋から離れていくので不審に思って強引に尾根へ戻る。以降、時折作業道が現れるがすべて無視する。790m付近で北西側にネットが現れ、このあたり微妙に歩きにくい。1,003m点の小祠で最初の休憩をとり、安全登山を祈願する。植林帯を抜けると次第に露岩が多くなってくる。蝉笹直前の1,370mピーク手前の鞍部では直進方向のルートが消え、南東側に踏み跡が続いている。巻き道か、只の作業道かと思案するが巻き道に賭けることにした。数十m進んで大岩の基部に出るとルートが不明瞭になった。カンを働かせながら進むと答え合わせのようにコースサインが現れる(そういえばコースサインって不要なところではやたら目にするが、必要なところには希薄という気がする)。巻き終わってから急登してようやく蝉笹に到着。ここで2回目の休憩を取る。ゴチャゴチャした場所で方向感覚が合わない。地図、コンパスで方向をセットし、GPSで確認。檜岳まではノコ歯のように短い急登降が連続する。濡れて滑りやすく、2回程、吹っ飛ばれてしまった。幸い、ザックが汚れる程度で済んだが、場所によっては致命的になると猛反省する。檜岳以降は地形が穏やかになる。14時前一瞬青空がのぞくが、すぐ霧に閉ざされてしまった。「熊倉山→」の小さなプレートが現れるといわゆる「小黒の魔界」が始まる。小さな山稜が入り乱れてHC(カテゴリー超級)の複雑地形。登りでも気を使うのに、暗くなってからここを下りに使うのは自殺行為だ。大血川峠から急登してようやく酉谷山へ到着。風が出てきて雫が雨のように降ってくる。すぐ小屋なので雨具を我慢する。水場までそっと降りて、じりじり進みながら様子をうかがう(某団体がツアー登山の宿泊所に組み込んで物議を醸した例もあるので)。誰もいない、ホッとする。板の間収容は4−5人程度なので土間寝、軒下寝、前庭幕営などの記録をよく見るが、本日は貸切であった。21:05就寝、終日曇り・霧、小屋内15℃。誰にも会わない一日であった。明日は土曜なので一杯水あたりから入山者が現れるだろう。
【10/1】
5:55起床、相変わらず霧。小屋内14℃。13:25のバスに乗るのでゆっくり支度しながら朝食を摂る。荷造り後、小屋内・トイレの掃除、雑巾がけをして出発する。時折、小川谷方向の山稜が見えるがすぐに霧で閉ざされてしまう。ハナド岩からは小川谷方面が霧に見え隠れしている。一杯水で休憩した後、横篶尾根を下る。途中、栗がたくさん落ちているので、大き目のもの(と言っても親指大)を拾って生のまま食べながら進む。ほんのり甘くて意外においしい。おかげで爪が渋だらけになってしまった。次第に霧が深くなり、視程は20mもない状態になってきた。一方、東日原8:00着のバスに乗った入山者とはもうすれ違ってもよい頃だが一向に現れない。日原集落が見えるころになっても誰もいないので、もしかしたら災害等でバスが運休になっているのかもと不安になってきた。バス停に着くと運休を示す張り紙等はなく安心する。下山祝いのため、簡易郵便局横のラーメン屋へビールを買いに行くとガーン!カーテンが閉まっている(泣)。隣の自販機で悔し紛れのコークを買う。バスには10人ほどの乗客があったが登山者はいない。川乗橋BSでも下山者なし(川乗橋には災害復旧中との表示があり、現在ここからは入山できないのかな?)。いつものように奥多摩駅近くで汗を流して、打ち上げをする。女将さんは稲村岩で滑落した男性が一週間ぶりに発見され、駅前でその男性のお母さんらしい人が泣いていたと言う。今回、誰にも会わない静かな山行を楽しめたが、単独行の戒めとしよう。
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