小倉山 / 塩ノ山


- GPS
- 03:34
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 495m
- 下り
- 489m
コースタイム
玉宮バス停 09:10
玉宮ざぜん草公園 09:35-09:40
小倉山 10:10-10:25
996m峰 10:45
上条峠 11:05-11:25
玉宮バス停 11:45
(塩ノ山)
塩山温泉入口バス停 12:55
塩ノ山 13:15-13:20
向嶽寺 13:40
塩山駅 13:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
塩山駅 08:42-(山梨貸切自動車バス)-09:10 玉宮バス停 (小倉山から塩ノ山へ) 玉宮バス停 12:37-(山梨貸切自動車バス)-12:54 塩山温泉入口バス停 (帰り) JR中央線 塩山駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
小倉山エリアは、分岐点には必ず道標が立っていて、進路を間違える心配は全くなさそうでした。 ただし「沢歩きコース」については、歩く人が少ないのか、踏み跡が薄くて不明瞭な箇所がありました。また、明らかに人が少なくなる上条峠駐車場の周辺にも、道が不明瞭な箇所があります。 なお稜線上を上条峠へ向かう区間だけは登山道そのものですが、それ以外はほとんど遊歩道のような道です。 塩ノ山の遊歩道も道標完備のコースです。ただし向嶽寺に下ってからはコースの案内を見なかった気がするので、逆方向に回る場合には向嶽寺からの歩き出しが分かりにくい可能性があります。 |
写真
感想
小倉山の麓に群生しているザゼンソウは、「竹森のザゼンソウ群」として天然記念物の指定を受けています。今がちょうど見頃の時期なので、人の少なそうな平日に見に行くことにしました。
ただし山としては、小倉山だけでは高低差が200mしかなく、ほんの2時間コースで物足りません。近くには歩いてコースを繋げられる山はないのですが、塩山駅のすぐ近くには、前からちょっと気になっていた塩ノ山があります。
そこで、途中をバスで結んで、2つの山をセットで歩いてみることにしました。
塩山駅から玉宮行きのバスに乗ったのは5人だけでした。ザゼンソウが見頃を迎えて、もう少し乗客があるかと思っていたので、この人数はやや意外です。車で向かう人が多いのでしょうか。
そのうち小倉山エリアまで乗っていったのは4人。単独行女性2人は、終点のひとつ手前の湯原で降りたので、ざぜん草公園に直行するのでしょう。私のほか、もうひとりの男性が終点の玉宮まで乗っていきました。
まず最初に、カタクリコースを経由して船宮神社へ行ってみましたが、境内は狭くて少々薄暗く、あまりくつろげる雰囲気ではありませんでした。
船宮神社はほとんどスルーして、船宮コースと沢歩きコースを結んでざぜん草公園へ向かいます。
沢歩きコースといっても沢沿いを歩く距離はほとんどなく、笹が道の上にまでせり出していて、かいくぐったりするのが少々煩わしかったので、「沢歩きコース」よりも「笹ヤブコース」と呼ぶほうが適当ではないかと思ってしまいました。
玉宮ざぜん草公園まで来ると、ザゼンソウの群生地までは至近距離で、群生地へ向かっていくとすぐに木道が始まります。木道の起点付近では少なかった花も、奥へ向かうにつれてどんどん増えていきました。
暗褐色の花弁は、地味を通り越して薄気味の悪さすらありますが、「群生」と呼ぶに相応しいだけの株数があって、次々と花が現れるさまは壮観です。
この時間、群生地で見かけた人はほんの数人だけで、おかげでゆっくりと見ることができました。それにしても、木道から見てソッポを向いて咲いている株の多いのは偶然なのでしょうか。
群生地を抜けた先は、そのまま小倉山への登山道になっています。登山道といっても、道幅が広くてほとんど遊歩道のような道です。
尾根上に出たところの分岐点で、帰路に歩く予定の上条峠への道を見送って頂上へ向かっていくと、やがて行く手の坂の上に展望台が見えてきます。その展望台の立っている場所が頂上でした。
展望台に登ってみると、甲府盆地側を広く見渡すことができて、次に向かう予定の塩ノ山も、盆地の手前で小さいながらも存在感を示していました。
この展望台上は風の通り道になっているため寒くて長居はできず、景色を確認した後は、降りてきて空いているベンチで休憩していきます。
周囲を見ると、登って来た道のほか、水晶山へ続くと思われる踏み跡が南へと延びていました。
先程の分岐点まで戻って、上条峠への尾根道コースに入ると、途端に道が細くなって、いかにも登山道らしくなってきました。
いい感じに木々の間を縫う道や、少々岩っぽくなった急坂などもあって、ようやく山歩きらしい気分を味わえるようになります。しかも尾根道コースに入った後は全く人を見かけなくなり、静かに歩けるのも良かったです。
尾根道コースの途中には996mピークがあって、そこがこの一帯の最高点であり(小倉山よりもかなり高い)、もちろん今日のコースの最高点でもあります。
しかしそこは全くの無名峰らしく、その地点に着いても標識類は一切見られません。顕著なピークではない上に展望もなくて頂上らしさにも乏しく、ここが最高点であることは、そうと分かって気にしながら歩いていない限り、気付かずに通り過ぎてしまうでしょう。
そのままバス停に向かうと早すぎてしまうので、上条峠のあたりで少し時間をつぶしていきます。まず展望小屋に寄り道しましたが、そこではほとんど展望らしい展望もなく期待外れに終わります。
そこで近くにある駐車場に、ベンチでもあるのを期待して移動してみると、ベンチこそなかったものの、そこは暖かな陽だまりが広がる心地良い場所でした。ここでまったりとしていた20分近い間、現れる人も通りがかる車も一切見ることはなく、静かに時間が流れていきました。
玉宮からバスに乗って塩ノ山の近くへ向かいます。塩山駅行のバスの始発からの乗客は2人で、すぐ次の湯原バス停から単独行女性2人が乗ってくるという、朝のバスの完全な逆回し再生になっているのが笑えました。
塩山温泉入口バス停で降りて旅館街を歩いていくと、廣友館という旅館の横に塩ノ山の遊歩道の入口がありました。
頂上までの標高差は150mほどですが、うねうねと蛇行しながら登る道には急な箇所はありません(木段の区間がやや多いですが)。途中には休憩用のあずまややベンチも何度か見られたので、ゆっくりと歩けば誰でも登れる道になっているようです。
意外にも誰にも会わずに登ってきて、そして頂上も無人でした(実はこの後の下りでも全く人を見ませんでした)。平日のお昼時というのが、たまたま人のいない時間帯だったのでしょうか。頂上からの展望は南側が主体で、眼下には塩山市街を見渡すことができました。
下りは向嶽寺を経由する大回りのルートを選びました。
向嶽寺は、由緒ある寺らしく広い境内にはいくつもの大きな建物が並び、庭などもきれいに整えられていて、風格を感じさせる佇まいです。乗りたい電車の時間が迫っていて、この日は通りがかるだけになってしまいましたが、改めて時間がある時にじっくり訪れてみたいと思いました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_01_03/mt2010_01_03.html#20100317
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2010-03-17
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