三所山・老懐山・白銀山・星ヶ山


- GPS
- 06:34
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,015m
- 下り
- 1,048m
コースタイム
白銀山登山口 08:35-08:40
406m三角点 09:00-09:05
三所山 10:10-10:20
老懐山 10:35
白銀山 10:50-11:00
弾正屋敷跡 11:40-11:50
星ヶ山 12:05
真鶴駅 14:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
箱根登山鉄道線 箱根湯本駅 (帰り) JR東海道線 真鶴駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
箱根湯本駅〜白銀山は、登山地図によれば「整備不良、歩行困難」となっていますが、拍子抜けするほど普通に歩けました。ただしこの時がたまたまなのか、いつもそうなのかは不明です。 でもネットでの事前調査では、比較的新しい記事ほど容易に歩けている様子が窺えていたので、少なくとも歩きやすくなる傾向にあることは間違いないのでしょう。 白銀山〜星ヶ山〜真鶴駅は、地形図に古い破線路が描かれているのだけを頼りに歩きましたが、道なき道がほとんどで、ヤブを好んで歩く人以外は真似をしないほうが良いと思います。 箱根ターンパイクと弾正屋敷跡の間だけは歩きやすい道だったのですが、何故そんな中途半端な区間だけが良く歩かれているのかも謎です。 ただし星ヶ山には、南郷山からの道があって、この日に頂上で会った人の話によれば、その道は問題なく歩けたとのことでした。なので普通に星ヶ山に登るには、南郷山からの往復がほぼ唯一のルートになると思います。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
■箱根湯本駅 → 白銀山 は、何の問題もない明瞭な道でした。
箱根湯本駅から旧街道に出て、台の茶屋バス停があるT字路を左折した後、前方に大きな左カーブが見えてきたところで、右へ下る細い道に入ります。
川を渡った先で道が行き止まりになると、左手の斜面から登山道が始まっていました。登山道の入口には白い標識と赤テープがあって分かりやすかったです。
登山道を歩き始めると、これが思いのほか明瞭な道で、しかも木の幹には道案内のペンキマークも頻繁に現れます。道標こそ見られないものの、これでは道迷いの心配などほとんど不要でしょう。
下枝刈りされた枝も、落ちたまま登山道上に散乱することがなく、道の横にまとめて除けられたりしているので、何かしらの整備が行われているという印象を持ったほどです。
かなり進むと、登山道の両脇から少し草がかぶってくるようになりますが、歩くのに支障は全くありません。ほどなく稜線に沿って低い張られた金網が現れて、登山道もそれに沿って登っていきます。
三所山への最後の急な登りが始まったあたりで、道が2つに分岐していました。稜線沿いの金網に沿ったまま急登していく道と、トラバース気味に左に回り込む道です。
左の道のほうが踏み跡が濃いように思えたので、そちらを進んでみたところ、かなり新しく付けられた道のようで、踏み固まっていないトラバース道には歩きにくい箇所もありました。
また、かなり大回りをするので、この道で大丈夫かと心配になってきた頃、ようやく進行方向を変えて三所山へと登り始めました。
稜線に出た所で金網沿いの道と合わさると、そのすぐ先が三所山の頂上です。疎林の中にある頂上ですが、北側のヘリに出ると、少しは展望を得ることができました。
三所山を過ぎると、道からはそれまでの明瞭さが失われて、ややか細い道となります。でも少々ヤブっぽい中を通過する程度で、歩きづらさはありません。
老懐山付近に差し掛かると、一気に竹ヤブが濃くなりましたが、最小限の道幅分は開けていて、掻き分けなくても進めるようになっていました。
ただしその竹ヤブ道は、老懐山を右に巻いて通り過ぎてしまいます。ヤブの中に分け入ろうとしても、竹の密度が濃くて少しも進めません。老懐山は左手の至近距離にあるはずなのですが、それでも寄り道は諦めるしかありませんでした。
老懐山の真横を素通りして、道が下りに変わったと思ったらすぐにT字路に突き当たりました。
ここには今日初めて目にするマトモな標識が立っていて、左右の道だけを指して「←石垣山 白銀山→」と書かれています。どちらも広く刈り払われており、歩きやすそうで明瞭な道です。一方、自分が歩いてきた道は、不明瞭な入口をテープが示しているだけで、それ以上の案内はありません。
ここで左へ延びる石垣山への道が、老懐山の方向とも一致しているようなので、まずは左の道に入ってみます。するとすぐに、左手の高みにある立ち木に「老懐山」という標識を発見しました。道を外れて立ち木の前まで登ってみましたが、同じようなことをする人などほとんどないのか、その周囲の踏み跡はごく薄かったです。
元の道に戻って、さらに少し石垣山の方向に少し下り続けてみたところ、その道は明瞭なままでずっと続いているようでした。もし本当に石垣山まで続いているのであれば、いつかまた来て歩いてみたい道です。
標識の立つT字路まで戻って、今度は白銀山方向へと進みます。この先は一般登山道のような広くて緩やかな道がずっと続いて、鼻歌を歌いながらでも歩けそうです。かなり進んで、弾正ヶ原への分岐を示す標識が立つ地点を通過すると、そのすぐ先が頂上でした。
周囲を背の高い竹で密に囲まれていて展望はありませんが、ここまでの道と同様に頂上も竹が刈り払われていて、10人くらいならばシートを広げて座って休めそうな広さがあります。
歩いてきた道のほか、北西に畑宿方面に下る道と、南西方向にターンパイクへ下る道があって、ともに頂上から見渡せる限りは良く刈り払われていて、問題なく歩けそうに見受けられました。
■白銀山 → ターンパイク(弾正ヶ原入口)は、ヤブの中を強引に下ります。
従って、白銀山から単にターンパイクに下るだけで、どこに出ても良いのであれば、南西方向へ良く刈り払われた道を下るのが最も歩きやすいと思われます。
しかし星ヶ山への道の入口は南東側にあるので、自動車専用道路であるターンパイクを歩かなくても済むように、できれば星ヶ山への道に近い所へ直接下りたいところです。
そこで、弾正ヶ原への分岐を示す標識の地点まで引き返してから、その弾正ヶ原の方向に歩いてみることにしました。
弾正ヶ原の方向には竹ヤブがあるのみで、入口がどこなのかも定かでない状況でしたが、指示標の方向を信じてヤブに突入してみると、有り難いことに先人の足跡がうっすらと残されていました。竹を掻き分けて進んでいくと、山火事防止の標識なども見られて、かつてはそこがマトモな道であったことが窺えます。
しかし足跡を追える状況は長くは続かず、すぐにそれは途絶えてしまいました。その後もそのままの方向を保って少し進んでみますが、ヤブが煩わしい上に、足跡の復活も期待できないようです。
ほどなく右手に涸れ沢が現れたところで、それ以上ヤブを進むのを断念して、涸れ沢を下ってしまうことにしました。かなり荒れている沢でしたが、沢だけにヤブが切れている箇所が多いので、ヤブの中を歩くよりはマシです。
早めに下り始めたため、計画よりも少し手前でターンパイクに出てしまいましたが、路肩を歩いて少し東へ進んでいると、左カーブに入ったところで、右手に弾正ヶ原への道の入口となる赤テープを発見しました。
■ターンパイク → 弾正ヶ原 は、広く刈り払われた道が続きます。
赤テープに誘われてターンパイクを離れると、なんと目の前にあったのは木段でした。かつてはここが正しい登山道だったのでしょう。その木段を少し登ると、すぐに広い道に突き当たります。左は弾正ヶ原のはずですが、右がどこから続いてくるのかは謎です。
ともかく左へと進むと、境界標の赤いポストが短い間隔で現れる道は、ネットで読んでいた通りに、竹が幅広く刈り払われてとても歩きやすい状態でした。かなり進むと、両側から竹が密に迫ってくるようになりますが、それでも人がひとり通れる程度の幅は保たれているので、竹が邪魔になることはほとんどありません。
そして頭上に空が大きく開けたと思ったら、そのすぐ先に「弾正屋敷跡」の標識が立っていました。草原が広がるその場所は、地形が窪地状になっているためか、たっぷりの日差しがあって、それでいて風は穏やかです。その居心地の良さに、かつて屋敷があったというのも納得でした。
■弾正ヶ原から先は激しいヤブ。星ヶ山の頂上もヤブの中でした。
弾正ヶ原を後にすると、すぐに標識の立つ地点に出ます。右を指す指示標が行先を南郷山や白銀林道としていますが、その道は定かではないようでした。
直進方向はゴルフ場で行き止まりとなっていますが、その先で星ヶ山へ出られるとも併記されているので、そのまま道の続きを歩いていきます。
すると標識通りに、ゴルフ場の道路に出てしまいますが、ゴルフ場の脇をかすめるように進んで再び山道を発見しました。一か八かその山道に入ってみると、道沿いには先程まで良く見かけていた境界標の赤いポストが復活したので、この道で合っているようです。
しかし普通に歩けたのは最初のうちだけで、どんどん竹ヤブが濃くなっていきます。あっという間に、両手で掻き分けるようにしないと進めない激しいヤブになりました。それでも一応踏み跡はあるので進路は明瞭ですが、もはや道とは呼べません。
赤いポストが次々と現れるのだけを頼りに構わず進んでいくと、それまでの緩やかな登りが下りに変わる地点がT字路となっていて、右に踏み跡が分岐していました。
右折してみると、すぐに別のT字路に出て、今度は左に道が分岐しています。その左の道に入ってみたら、なんとその先に1人の男性の姿があってビックリ。そして男性のいる行き止まりには、星ヶ山の標識が立っていました。
濃密な竹ヤブの中にぽっかりと、3〜4人がようやく立てる程度の広さだけ刈り払われたこの場所が、どうやら星ヶ山の頂上らしいです。
背丈より遥かに高い竹ヤブのため、周囲の景色は何も分からず、ひたすら閉塞感が支配しています。息苦しくて、とても落ち着ける場所ではありませんでした。
お会いした男性は、私がこの日に見かけた唯一の登山者となるのですが、南郷山から来られたとのこと。入口が分かりにくかったほかは、ここまで普通に歩けたという話でした。
■星ヶ山の先はヤブまたヤブ。しかも濃くなっていく一方、なのですが・・・
さすがに星ヶ山から真鶴へ歩いて抜けようとする人など、そう現れるものでもないと思います。
この先はいよいよ道がなくなるので、なかなかきっちりとは書き切れそうにありませんし、不十分な記録を参考にされるよりは、いっそ割愛してしまったほうが良さそうにも思えました。
端折って書いてしまうと、
星ヶ山から最初の林道までは、激ヤブの中に踏み跡だけは概ね続いていて、ヤブを漕いで行けばほぼ地形図の破線路の通りに歩けます。
1本目の林道と2本目の林道の間は、道はありません。適当に歩こうにも、激しいヤブで思った方向にはなかなか進めず、難渋しました。
2本目の林道から先は、割と普通に歩ける道が付いていました。そして集落に降りてからは、延々と車道歩きが残っています。
といった具合になります。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_01_03/mt2010_01_03.html#20100110
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この記録に関連する登山ルート
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小生も2012.3.22に湯河原側から白銀山に登りました。こちら側からだと、丁度幕山公園の「湯河原梅林」の梅が楽しめます。ただ、白銀林道からターンパイクまでのヤブが猛烈なので難渋しました。この模様をYouTube にUPしましたので、よろしければ見て下さい。
前半のURLは、コチラです。
http://www.youtube.com/watch?v=rx79K4IYubU&feature=plcp&context=C404919fVDvjVQa1PpcFNh1h_2sqs7wtuLKiWluT6z46X5wMsrLMc%3D
後半のURLはコチラです。
http://www.youtube.com/watch?v=Tpr42le6RrM&feature=plcp&context=C479b230VDvjVQa1PpcFNh1h_2sqs7wpdCgdtqoS18-cbhnwMEX6Q%3D
前便でお知らせしました、前半のURLを変更しました。最新のURLは以下になります。
http://www.youtube.com/watch?v=ACbbVJcVxIk
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