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ルートID: r1033 中級 日帰り 甲信越 2017年6月

浅草岳(田子倉・六十里越コース)
あさくさだけ(たごくら・ろくじゅうり)

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
雪崩に磨かれたスラブの荒々しさと山頂付近の高層湿原のたおやかさ。
稜線上にはヒメサユリや数多くの花々が咲き乱れる会越国境稜線の山。
※2017年06月01日更新
ルート長10.9km
登り標高差1065m
下り標高差837m
行程概要: 田子倉登山口(550m) → 幽の倉沢渡渉点(557m) → 大久保沢の水場(664m) → 熊の爪跡(780m) → 田子倉眺め(900m) → 剣ヶ峰(1131m) → 鬼ヶ面眺め(1127m) → 浅草岳(1586m) → 前岳(1568m) → 狢沢カッチ(1452m) → 鬼が面山(1465m) → 南岳(1409m) → 六十里越(863m) → 六十里越登山口(750m)

【浅草岳・守門岳】浅草岳の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 稜線に咲き乱れるヒメサユリの美しさ
  • 雪崩に磨かれたスラブの荒々しさ
  • 不便な故の山深さを味わう
モデルプラン
1日目
歩行時間:7時間30
田子倉只見沢登山口〜幽ノ倉沢出合〜大久保沢〜田子倉眺メ〜剣ヶ峰〜鬼ヶ面眺メ〜浅草岳〜前岳〜ムジナ沢カッチ〜鬼ヶ面山〜南岳〜中継局ピーク〜六十里越〜六十里越登山口
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/c2F7lS
コース概要 田子倉只見沢登山口からスタートする。
しばらくは沢沿いの平坦な道を進み、幽ノ倉沢に架かる橋を渡る。
これを渡ると本格的な登りとなりブナ林の中を進む。
大久保沢の水場を過ぎるとさらに傾斜が増して田子倉眺メまでは急登が続く。
尾根に乗り上げて進めば好展望地の田子倉眺メに到着する。
ここからは岩場混じりの登高となり、剣ヶ峰の岩峰を巻けば鬼ヶ面眺メに到着だ。
帰りに通過する鬼ヶ面山方面の岩壁が圧倒的な迫力で迫ってくる。
わずかに登って熊合せを通過すると、浅草岳への登りが始まる。
ヒメサユリの群落を愛でながら登って行くと道はつづら折れとなる。
岩場を数ヶ所越えて木々の背が低くなってくれば、間もなく浅草岳の山頂に到着する。
山頂からわずかに下ると木道となり前岳へと向かう。
前岳への分岐は雪があると分り難いので注意が必要だ。
前岳のピークを越えるといよいよ長い下りが始まるが、ムジナ沢カッチ・北岳とそれぞれに急な登り返しがある。
ヒメサユリが乱舞する尾根をさらに下れば鬼ヶ面山に到着する。
若干傾斜が緩んだ尾根を進み、南岳を通過すると樹林帯に入っていく。
歩きやすい道をどんどん下り、マイクロ中継局を過ぎると大白川への分岐となる。
六十里越まで下って右手に折れれば間もなく六十里越の登山口に下山となる。
計画書提出先 福島県警察本部もしくは南会津警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 なし。
交通 登山口周辺への公共交通機関はない。
自家用車または前泊して宿に送迎してもらうことをおすすめする。
駐車場 田子倉只見沢登山口に駐車スペースあり。
アドバイス 公共交通機関を利用の場合は入広瀬・大白川周辺で前泊となる。
中先尾根の登りは岩場やヤセ尾根が多いので転落や滑落に注意しよう。
山頂付近は遅くまで雪が残ることがある。
鬼ヶ面山周辺は痩せた尾根となっているので注意が必要だ。
登山口まで帰る方法として車を回しておくか自転車などを用意しておく必要がある。
サブコース 周回コースを組めない場合には六十里越登山口からの往復がよい。
桜曽根のコースも花が多くおすすめだ。
エスケープルート 特になし。
入浴 《寿和温泉》
少し離れているが寿和温泉が最寄りの入浴施設だ。
http://www.iine-uonuma.jp/stay/higaeri_onsen/spa_suwa.html
おすすめ周辺情報 《山ごっつお》
「道の駅いりひろせ」に併設された食事処。
http://www.irihirose.jp/
《丸川屋》
昔ならの中華そばが美味しい食堂。
https://goo.gl/maps/te1oyvepoPS2
1
田子倉只見沢登山口にほど近い駐車スペース。
立派な無料休憩所なども建っている。
2
田子倉只見沢登山口から登山開始。
しばらくは沢沿いの緩やかな道を進む。
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幽ノ倉沢に掛かる橋を渡る。
雪の多い年は周辺に雪渓が残ることがある。
4
新緑が美しいブナ林の中を登っていく。
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大久保沢の水場に到着。
ここが最後の水場になるので留意のこと。
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巨木が多いブナ林を進む。
この辺りから田子倉眺メまでは急な登りが続く。
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尾根に上がると田子倉眺メに到着。
右手奥が浅草岳の山頂部だ。
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田子倉湖を背にしてさらに尾根道を登っていく。
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剣ヶ峰周辺まで登ると只見沢の奥壁が目前に迫ってくる。
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左手には荒々しい鬼ヶ面山の大岩壁。
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剣ヶ峰周辺の岩場は巻いていく。
左手は只見沢へ向かって深く切れ込んでいるので転落には要注意だ。
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鬼ヶ面眺メに到着。
小広場になっており休憩適地だ。
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わずかに登れば熊合せを通過する。
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熊合せから少し登ると浅草岳への急登が始まる。
岩場やトラバースも多いので滑落や転落には注意して歩こう。
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この辺りから見られるヒメサユリ。
山頂周辺と鬼ヶ面山に大群落がある。
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岩混じりの道をつづら折れで登っていく。
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こちらはシラネアオイ。
日本の固有種で一種一属。
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鮮やかな色をしたタニウツギも多い。
背後には田子倉湖が見える。
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木々の背丈が低くなってくれば山頂は近い。
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浅草岳の山頂に到着。
登山口から約4時間の行程だ。
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山頂から前岳方面にわずかに下るといい休憩場所がある。
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山頂周辺からの展望。
毛猛山塊と後方に越後三山。
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こちらは浅草岳のお隣にある守門岳。
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会津朝日岳から一番奥に燧ヶ岳まで見える。
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前岳への木道脇には池塘が点在していてワタスゲの群生地になっている。
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前岳周辺は遅くまで雪渓が残る。
ここで桜曽根・ネズモチ平登山口との分岐となるが雪の下に隠れていると迷いやすいので要注意だ。
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右手方向から歩いてきて奥の分岐を左に折れることになる。
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前岳からは急な下りとなりあっと言う間に高度を下げていく。
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正面には只見沢からこれから通過する急峻な鬼ヶ面山を俯瞰する。
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前岳から南岳手前まではヒメサユリが一面に咲きほこる。
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ウスバサイシン。
昔は薬草として用いられていたが今はあまり見掛けることがない花だ。
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こちらはオノエラン。
個体数は非常に少ない。
県によって対応が異なるがほとんどの地域で絶滅危惧I類に指定されている。
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ミネウスユキソウも咲いている。
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ニッコウキスゲはヒメサユリと開花時期が異なる。
ただし天候や自然条件により稀に同時期に咲くことがある。
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中先尾根と同様にこちら側でもシラネアオイはよく見掛ける花のひとつだ。
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ムジナ沢カッチへの登り返しは急登だ。
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ムジナ沢カッチは展望に恵まれたピーク。
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次は奥に見えている北岳を目指すがピークは通過しない。
この辺りは細かなアップダウンが続き体力的につらいところだ。
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北岳への登り返し。
下山中の登りとしては一番厳しいところ。
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次は鬼ヶ面山を目指す。
ここからしばらくは気持ちのよい稜線が続くが左側は切れ落ちているので足元には十分注意したい。
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鬼ヶ面山への登りもヒメサユリの群落になっている。
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鬼ヶ面山に到着。
この辺りで復路のちょうど中間地点だ。
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次は南岳に向かう。
次第に大きくなる眼下の田子倉湖を眺めながら緩やかに下っていく。
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鬼ヶ面山と南岳の間はヒメサユリの見所のひとつだ。
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この区間は緩い傾斜が続き気持ちのよい尾根歩きが楽しめる。
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南岳に到着。
あとは登山口まで下るだけだ。
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ここからは樹林帯に入るため浅草岳の見納めとなる。
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前岳からは傾斜も緩くおおむね下りやすい道が続く。
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大白川分岐に到着。
吹峠(裸山乗越)から大白川へ下る道は六十里越の旧道だ。
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分岐からわずかに下ればマイクロ中継局の鉄塔下に出る。
ここから下山口までは約40分程度かかる。
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六十里越まではやや急な下りとなる。
ブナの巨木が立派だ。
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六十里越に到着。
只見側にも薄い踏み跡が見れるが崩落していて通過は不可能だ。
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途中で沢を横断しながら尾根沿いをトラバース気味に下っていく。
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最後は5分ほどガレを下る。
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六十里越登山口に到着。
ここから左手に進めば田子倉只見沢の登山口方面だ。
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下山口に自転車をデポしておければ登山口まで15分ほどで行くことができる。しかもほぼ下りだ。
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【入浴】
少し離れているが寿和温泉が最寄りの入浴施設だ。
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【おすすめ周辺情報】
道の駅いりひろせ内にある「山ごっつお」ではオオヤマボクチを繋ぎに使った蕎麦が美味しい。
コシヒカリのおにぎりもおすすめ。
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【おすすめ周辺情報】
道の駅の売店ではコシヒカリが販売されている。
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【おすすめ周辺情報】
小出の「丸川屋」は昔ながらのラーメンが人気。
あっさりとした甘みがある醤油ラーメンだ。
※上記の情報は記事更新日(2017年06月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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