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ルートID: r1074 ☃ 雪山 1泊2日 甲信越 2018年4月

日向倉山・未丈ヶ岳
ひなたぐらやま / みじょうがたけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
山深い毛猛山塊の最高峰となる未丈ヶ岳。
積雪期限定のこのルートは夏になれば深い藪に覆われるため歩行は困難を極め、前進することすらままならない尾根となります。
人里から隔絶された雰囲気の中、しっかりと雪の状態を見極めながら歩いて山頂を目指しましょう。
※2018年04月01日更新
ルート長16km
登り標高差797m
下り標高差797m
行程概要: 日向倉山(1430.6m) → 未丈ヶ岳(1552.9m) → 日向倉山(1430.6m)

【荒沢岳】日向倉山・未丈ヶ岳の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 山頂に広がる大パノラマ
  • 人の気配から隔絶された静けさ
  • 雪山の総合力を試されるルート
モデルプラン
1日目
歩行時間:9時間10
銀山茶屋〜赤崩山鞍部〜日向倉山〜大鳥沢のコル〜未丈ヶ岳〜往路下山〜銀山茶屋
コース概要 銀山茶屋より登山開始となる。
わずかに川沿いに進むと右手から沢が流入する。左右に顕著な尾根があるので、どちらかから適当に登って主稜線を目指すことになる。
雪が少ない年にはルートファインディングが難しいので注意しよう。
急な支尾根を登り詰めて雪庇の弱点から登れば主稜線上に到着する。
ここからは日向倉山を目指すが、細かなアップダウンが続くのでペース配分に気を付けて登りたいところだ。
右手に張り出す雪庇に注意しながら1,277m峰を越えると、いよいよ日向倉山への登りとなる。
ここは右手にクラックが発達していることが多く、踏み抜きには要注意箇所だ。
最後に急な斜面を登れば、最高の展望地となる日向倉山に到着する。
山頂から未丈ヶ岳への道は少々厄介で、このルートの核心部でもある。
日向倉山からいったん大きく下り、小さなピークを越えれば次が1,376m峰となる。
ここの下りは雪庇やブロックの崩落により雪が切れており、ルート取りに気を遣うところだ。
雪が不安定であれば、相当歩きにくいが藪に入ってしまったほうが安全だ。
ここを越えれば容易な尾根をたどり、未丈ヶ岳の山頂に到着する。
下りは往路を戻るが、やはり1,376m峰に通過には十分注意したい。
なお、国道の通行可能時間帯(18時)までにゲートを通過しないと帰れなくなる。
遅くても16時半までには下山を完了させることを心掛けよう。
計画書提出先 新潟県警察本部または魚沼警察署地域課。
※現地登山ポストは確認できず。
宿泊 なし。
※日程に余裕があれば日向倉山〜未丈ヶ岳間で幕営することをおすすめする。
交通 JR上越線小出駅よりタクシーにて移動。
※小出駅〜銀山茶屋間のタクシー料金は11,000〜12,000円程度。
※定期路線バスは6月からの運行となる。
駐車場 登山口付近に駐車スペースあり。
※除雪状況により異なる。
アドバイス 国道352号線(樹海ライン)は例年であれば4月上旬に開通する。
国道352号線は18時から翌6時まで通行止めとなるので下山時間には注意を払いたい。
行程の全域において雪庇の踏み抜きとブロック雪崩に要注意のこと。
行程が長いので必ずビバーク用のツエルトなどを持参すること。
日程的に余裕があれば山中で1泊することをおすすめする。
※日向倉山と未丈ヶ岳山頂・その周辺が幕営適地となる。
サブコース 毛猛山方面へは魅力的な山々が連なるが技術的にも難しいところが多い。
エスケープルート 特になし。
入浴 《ゆ〜パーク薬師》
地域密着型の日帰り温泉施設。設備がしっかりとしており休憩室や仮眠室もあり快適に過ごすことができる。
http://www.yu-park.net/
おすすめ周辺情報 《富貴亭》
岩魚定食がおすすめ。活きた岩魚を水槽から出して〆るので刺身も新鮮で美味しい。
https://goo.gl/maps/A5QC2D3Np2n
《そば処薬師》
休日には並ぶこともある人気の蕎麦店。うどんとの2色盛りやへぎ蕎麦がおすすめだ。
https://goo.gl/maps/8ZfmpPFcNjn
《小出食堂》
昭和10年創業の昔ながらの中華そばが美味しい大衆食堂だ。近くの丸川屋と並んで人気が高い。
https://goo.gl/maps/9wcNowsT9E42
《御食事処蘭奈》
チーズハンバーグとチーズメンチカツが人気の食堂。各種定食が充実していて嬉しい。
https://goo.gl/maps/CwXMZ17kLoG2
《芳林堂本店》
地酒ケーキはお土産に最適。魚沼の地酒「緑川」を使用したケーキは芳醇な香りと味わいが特徴的なスイーツだ。
https://goo.gl/maps/g2jMLSp8tQv
1
登山口となる銀山茶屋までは国道352号線で向かうことになる。
この国道は18時から翌6時まで通行止めとなっているのでゲートが開くまでは通行できない。
2
国道352号線を走り銀山茶屋に到着する。
ここに車を停めるスペースがあるが除雪の状況により異なるので事前に確認のこと。
3
日光岩橋を渡った左手より取付きに向かう。
4
しばらく歩くと沢の出合に到着する。
ここが取付きになるが左右両側の尾根から上がることが可能だ。本案内では左側の尾根から主稜線を目指すことにする。
5
取付きから支尾根を登り主稜線を目指す。
背後には荒沢岳が険しくそびえ立つ。
6
支尾根を詰め上げると主稜線に抜ける。
ここは雪庇が張り出しているので弱点を突いて登るが急な雪壁登りになるので滑落には注意したい。
7
赤崩山との鞍部に到着。
南側には荒沢岳が荒々しい姿を見せている。
8
鞍部から主稜線上を日向倉山へ向かう。
右手に雪庇が張り出すが尾根が広く快適な登高だ。
9
主稜線上は細かなアップダウンが多い。
歩行距離が長いので焦らず進みたいところだ。
10
1,277mのピークより鞍部に下ると日向倉山への急な登りとなる。
雪の状態によってはクラックが発達する所なので細心の注意を払って進もう。
11
斜面の傾斜が緩まると日向倉山の山頂に到着する。
正面に見える大きなピークが未丈ヶ岳だ。
12
山頂からは素晴らしい大パノラマが広がる。
越後三山から会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・荒沢岳などを一望できる。
13
日向倉山からは一度大きく下ることになる。
この辺りから未丈ヶ岳までは雪庇・クラックの崩落や前進を阻む藪など面倒なところが多くなる。
14
最低鞍部からは1,376m峰への登り返しとなる。
15
1,376m峰から未丈ヶ岳との鞍部への下りは危うい箇所が続く。
雪がなければ藪を漕ぐだけで済むが中途半端に雪が残るとルート取りが難しくなる。
どちらにしてもブロックやクラックの崩壊には要注意のこと。
16
越えてきた1,376m峰を振り返る。
雪が不安定な状態で乗っているので的確なルート判断が求められる。
17
核心部を越えるといよいよ未丈ヶ岳への登りとなる。
傾斜もきつくなく快適な登高だ。
18
山頂直下は藪が出ていることが多い。
シャクナゲと笹の密度が濃い上に斜面が急なので前に進み難いが頑張ろう。
19
藪と小さな岩場を抜けるとまもなく未丈ヶ岳の山頂に到着する。
20
山頂から望む毛猛山塊。
日本国内に残された最後の秘峰とも言える山々だ。
21
こちらは燧ヶ岳から会津駒ヶ岳方面。
日向倉山と同様に素晴らしい展望が広がる。
22
山頂を辞して下山するが1,376m峰の通過には十分注意したい。
往路に通過した箇所も状況が変化して通れないことがある。
23
1,376m峰の頂上付近を通過する。
24
ここからは往路を忠実に銀山平まで戻る。
国道の通行可能時間帯(18時)に注意しながら下山するようにしたい。
25
【入浴】
「ゆーぱーく薬師温泉」は地域密着型の日帰り温泉施設。
設備がしっかりとしており休憩室や仮眠室もあり快適に過ごすことができる。
26
【おすすめ周辺情報】
小出駅前の「富貴亭」は岩魚定食がおすすめ。
活きた岩魚を水槽から出して〆るので刺身も新鮮で美味しい。
27
【おすすめ周辺情報】
「そば処薬師」は休日には並ぶこともある人気の蕎麦店。
うどんとの2色盛りやへぎ蕎麦がおすすめだ。
28
【おすすめ周辺情報】
「小出食堂」は昭和10年創業の昔ながらの中華そばが美味しい大衆食堂だ。
丸川屋と並んで人気が高い。
29
【おすすめ周辺情報】
「御食事処蘭奈」はチーズハンバーグとチーズメンチカツが人気の食堂。
各種定食が充実していて嬉しい。
30
【おすすめ周辺情報】
「芳林堂本店」の地酒ケーキはお土産に最適。
魚沼の地酒「緑川」を使用したケーキは芳醇な香りと味わいが特徴的なスイーツだ。
※上記の情報は記事更新日(2018年04月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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