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ルートID: r211 ☃ 雪山 1泊2日 八ヶ岳・蓼科 2017年1月

天狗岳と白駒池
てんぐだけ / しらこまいけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
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12月
経験者と一緒に行けば初めての冬山でもきっと楽しい山行になるはず!冬山事始めはこの山でいかがですか?
※2017年01月01日更新
ルート長13.5km
登り標高差805m
下り標高差805m
行程概要: 渋御殿湯(1880m) → 八方台方面・渋の湯方面分岐 → 渋ノ湯・唐沢鉱泉分岐(2189m) → 黒百合ヒュッテ(2400m) → 中山峠(2410m) → 天狗岳分岐(2530m) → 天狗の鼻(2606m) → 東天狗岳(2645m) → 天狗の鼻(2606m) → 天狗岳分岐(2530m) → 中山峠(2410m) → 見晴らし台(2418m) → 中山分岐(2453m) → 中山(2496m) → 中山展望台(2480m) → 高見石小屋(2270m) → 白駒荘(2115m) → 白駒の池(2118m) → 白駒分岐(2125m) → 渋御殿湯(1880m)

【北八ヶ岳】天狗岳と白駒池の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 初級者でも安心して歩ける行程内容
  • 都心からのアクセスが容易
  • 山小屋での滞在も楽しみ
モデルプラン
1日目
歩行時間:5時間20
渋の湯〜黒百合平〜黒百合ヒュッテ〜東天狗岳往復〜黒百合ヒュッテ
2日目
歩行時間:4時間45
黒百合ヒュッテ〜中山〜高見石小屋〜白駒池〜賽ノ河原〜渋の湯
コース概要 渋の湯温泉より出発する。
川沿いの道を進み登山ポストを過ぎれば右手の橋を渡り、高見石方面の道を左に分けて樹林帯の登りとなる。
最初は九十九折れの登りだが、やがて傾斜が緩まって歩きやすい道となる。
やや右手に進路を変えてひと登りすれば八方台に到着、さらに緩やかな尾根道をたどると唐沢鉱泉への分岐だ。
黒百合ヒュッテまでは問題になるところもなく、北八ヶ岳らしい樹林帯の景観を楽しみながら登ることができる。
左右の樹林が途切れて視界が広がれば、まもなく黒百合ヒュッテに到着する。
先に宿泊手続きをして、不要な荷物はデポしてから東天狗岳へ向かおう。
中山峠より急な斜面を登ると森林限界に達するが、左手の爆裂火口には雪庇が張り出しているので近づかないように注意が必要だ。
正面の尾根を巻くように右手からトラバース気味に進むと左に進路を変えて岩場にぶつかる。
ここを越えてさらに岩稜をたどる。技術的に難しくはないが、足元に注意して進みたい。
この先で西天狗岳への道を分ければ山頂は目と鼻の先だ。
下りは往路を戻り黒百合ヒュッテに宿泊する。
翌日は時間に余裕があるので、朝食を食べてゆっくり出発しても問題はないだろう。
中山峠からニュウへの分岐を分ける。ここから中山まではやや急な登りとなるが、大きな樹氷が立ち並ぶ見どころだ。
樹木に覆われた中山の山頂を通過し、少し先に進めば北アルプスから南アルプスまでの大展望が素晴らしい中山展望台に到着だ。
高見石までの下りは全体的に緩やかで、特に問題になるところもなく安心して歩くことができる。
高見石の小屋から白駒池へ向かうが、やや急な下りもあるので足元に気を付けながら下る。わずか20分ほどで完全結氷した白駒池に降り立つ。
白駒池からはツアースキーコースをたどって高見石へ戻る。
賽の河原はゴーロ帯となっており、雪の踏み抜きや転倒に注意しながら下ればやがて沢沿いの道となり渋の湯へ帰着する。
計画書提出先 長野県警察本部または茅野警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 黒百合ヒュッテ 0266-72-3613
http://www.kuroyurihyutte.com/
交通 JR中央線茅野駅よりアルピコ交通バス(渋の湯行き:1,150円)にて渋の湯バス停へ。
駐車場 渋の湯に有料駐車場あり。
※渋御殿湯に駐車料金(1日あたり1,000円)を出発前に支払うこと。
アドバイス 中山峠より上部は風が強い事もあるので装備・防寒対策などは万全に。
東天狗岳の山頂直下には小さな岩場があるので注意して通過すること。
中山から高見石間は路面が凍結していることがあるので転倒に注意。
白駒池は完全結氷するが中心部へ歩くことはおすすめできない。
賽ノ河原はゴーロ帯となっておりアイゼンを装着している場合には転倒に注意が必要だ。
サブコース 時間に余裕があれば西天狗岳への往復をおすすめしたい。
エスケープルート 特になし。
入浴 《渋御殿湯》
登山口(下山口)にある温泉旅館。日帰り入浴も可能だ。
http://www.gotenyu.com/
おすすめ周辺情報 《麺屋蔵人》
信州みそを使った「焼きみそラーメン」で知られる人気店。
http://menya-kuroudo.com/
《そばのさと》
蕎麦本来の味を求めたい人へおすすめできる名店。
http://www.geocities.jp/chino_sobanosato/
1
渋の湯からスタートする。
通常であればタイヤの滑り止めが必要なはずだ。
駐車料金は1日あたり1,000円なので出発前に渋御殿湯へ支払いを済ませること。
2
登山口まではわずかな距離だが車道を歩く。
3
車道の終点が登山口。
登山ポストがあるので計画書はここに提出のこと。
4
橋を渡り高見石方面への分岐を分けて樹林帯へ入る。
最初はやや急な登りが続く。
5
ひと汗かく頃に勾配が緩まる。
6
右手の尾根をトラバース気味に登ると傾斜が落ちて八方台分岐に到着する。
ここまで登れば黒百合平までは快適な道が続く。
7
唐沢鉱泉分岐に到着。
8
樹林の密度が薄くなり左手に中山を望むようになれば間もなく黒百合ヒュッテに到着する。
9
黒百合ヒュッテ。
先に宿泊手続きを済ませてから不要な荷物をデポして天狗岳を目指そう。
10
小屋を出発して中山峠方面へ進む。
道はほぼ平坦だ。
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あっという間に中山峠に到着だ。
ここまで登ると東斜面の切れ落ち具合がよく分かる。
12
爆裂火口の縁に沿って登っていく。
ところどころで急な斜面となるが技術的に難しい所はない。
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天狗の鼻と言われる岩峰の手前から右手へトラバース気味に登る。
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正面の岩峰に突き当たったらそのまま直上する。
夏は鎖場となっている所だ。
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岩場をぬうように尾根の右手を登っていく。
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岩峰を抜ければ山頂まで最後の登りだ。
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山頂が見えてきた。
通常はロープが張ってあるが左手の爆裂火口側には近寄らないこと。
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東天狗岳の山頂に到着。
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山頂から。
塩田平を挟んでプリンのような形をした浅間山。
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眼下には車山高原。
後方には北アルプスの槍・穂高連峰から後立山。
21
こちらは南アルプス・白根三山。
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山頂を後にしたら往路を慎重に黒百合ヒュッテまで戻る。
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売店には女性受けの良さそうな手作りの小物が並ぶ。
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小屋の受付。
昔ながらのいい雰囲気が漂う。
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談話室。
夕食時にはここがそのまま食堂になる。中は薪ストーブがたかれていて暖かい。
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宿泊者にはお茶とかりんとうのサービスがあることも。
これは嬉しい。
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夕食はオーソドックス。
標準的な山小屋の食事だ。
28
翌朝。
朝食に生卵。嬉しい人もいるのでは?
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たまごかけご飯。
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黒百合ヒュッテを出発。
アイゼンなどの装着は状況を見て判断すること。
31
中山峠までは平坦な道だ。
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間もなくにゅうとの分岐に到着する。
八ヶ岳の東面は総じて入山者が少ないのでトレースは期待できない。
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やがて登り基調の道となり中山に向けて登りだす。
この辺りは樹氷が発達していて美しいところだ。
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ちょっとした急登が終われば中山の山頂だ。
樹木に覆われた地味なピークなので休憩をするならば少し先にある中山展望台のほうが良い。
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中山展望台に到着。
北アルプスから南アルプスまでの大パノラマが広がる。
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中山展望台を後にしてゆっくりと下り始める。
すぐに北八ヶ岳らしい樹林帯へと入っていく。
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緩い傾斜で下り続けるとオコジョの森に到着。
中山と高見石との最低鞍部だ。
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オコジョの森からわずかな距離で高見石小屋に到着。
ウッディーで野鳥や野生動物が集まる小屋として人気が高い。
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小屋から白駒池へ下る。
若干急なところもあるので転倒などに注意しよう。
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小屋から20分ほど下れば白駒池。
完全結氷している。
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畔に建つ白駒荘は冬期閉鎖中。
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白駒池から高見石へ戻るルートはトレースが薄い場合もある。
自信がなければ往路を小屋まで戻ったほうが安全だ。
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正面に南アルプスを望みながら賽の河原を下る。
ここはゴーロ帯になっているので踏み抜きや転倒などには十分注意すること。
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あとは沢沿いに下れば渋の湯に到着。
登山終了。
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【入浴】
登山口(下山口)にある渋御殿湯。
下山してすぐに入浴できるのが嬉しい。
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【おすすめ周辺情報】
麺屋蔵人。
冬におすすめしたい味噌ラーメンのお店。
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【おすすめ周辺情報】
鉄鍋で運ばれてくるラーメンはあつあつで冷えた身体が温まる。
焦がし味噌が香ばしくて美味しい。
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【おすすめ周辺情報】
新蕎麦よりも厳冬期のほどよく寝かせた蕎麦が美味いという人も多い。
「そばのさと」は蕎麦本来の味を楽しみたい方におすすめ。
※上記の情報は記事更新日(2017年01月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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