恩若ノ峰・源次郎岳・竜門峡遊歩道


- GPS
- 06:04
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,280m
- 下り
- 1,050m
コースタイム
恩若ノ峰 08:40-08:50
源次郎岳 10:20-10:35
嵯峨塩鉱泉付近 11:30
天目バス停 12:00-12:10
(竜門峡遊歩道散策)
竜門峡入口バス停 12:55
甲斐大和駅 13:30
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR塩山駅 (帰り) JR甲斐大和駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
塩山駅から恩若ノ峰を越えて源次郎岳に至るルートは、「山と高原地図」では難路を示す赤破線で描かれている上に、「道形は認められるがヤブうるさい」「源次郎岳から恩若ノ峰まで道標はほとんどなく判断力を要す」と注記されています。 しかしこんなルートでも歩く人が増えたのか、最近歩いた人たちの記録によれば、踏み跡はしっかりしていて特に迷うような箇所もない様子でした。 そしてこの日の実際の状況は次の通り。 ●塩山駅→恩若ノ峰の西尾根に乗るまで この間、標識を全く見ませんでした。山道らしくなって迷わず進めるようになるのは標高650mを越えたあたりからですが、それまでは交錯の多い作業道です。少なくとも、歩いている方角が正しいことくらいは把握できていないと、歩いていて不安だと思われます。 まず駅前の通りを東へ真っ直ぐに進み、川を渡った先では細い道を選んで、引き続きほぼ真東に進路を取ります。 広域農道を横断する交差点も、文殊院への案内を見ながらそのまま直進します。 ほどなく文殊院への道を右に見送って農道を直進し、舗装が途切れてからも、いくつかの分岐を見送って道なりに東方向をキープします。 大きな堰堤の前で一旦左折しますが、すぐに折り返して再び東へ。このあたりは車の轍が見られる道としては相当に急な傾斜になっています。 やがて正面の道へのタイヤ痕が途絶えるところで、より使われていそうな左折方向に入りますが、再度すぐに折り返して、山道らしくなった中をまたも東へ向かいます。 その山道がやがて左に折れると、今度は折り返しもなく、少々ヤブっぽくなる中を穏やかに登れば、次に右折する地点で恩若ノ峰の西尾根に乗ります。 ●恩若ノ峰の西尾根→恩若ノ峰頂上 恩若ノ峰の西尾根に乗ってからは、明瞭な山道となります(しかも以降は紛らわしい分岐もなく、源次郎岳まで分かりやすい一本道でした)。 900m圏に入る手前で、一旦南側に折れてから、すぐに反転して北を向くような進み方をしますが、ここで初めて標識を見ました。 その後は頂上直下まで、少々急な登りが続いていきます。 ●恩若ノ峰→源次郎岳(前半) 道が不明瞭だった頃の名残か、テープ類を良く見かけるようになりますが、道自体が十分に分かりやすくなっているため、テープに助けられるような局面はありませんでした。 しかも恩若ノ峰を後にしてしばらくは、コブというコブを次々と巻いていくので、比較的穏やかな道が続きます。 ●恩若ノ峰→源次郎岳(後半) ずっとコブを巻いていた道も、中間地点あたりを過ぎると、きっちり尾根上を進むことが多くなります。 一旦1250m圏に入るコブの付近では、少しだけ作業道が交錯しますが、それが作業道であることを示す案内がきっちりと出されていました。 そのコブを過ぎて少し大きめに下った後は、急登の連続となります。ロープの下がる場所も何箇所かあり、最後のほうはもう容赦のない急斜面でした。登りだったから良かったものの、ここは下りだと要注意です。 ●源次郎岳→嵯峨塩鉱泉 穏やかな下りで気持ち良く歩けますし、随所に案内が出ていて親切な道です。 ところが最後になって、嵯峨塩鉱泉の直前で正しいルートを見落としたのか、牛奥の集落の手前で車道に出てしまいました。 車道からも嵯峨塩鉱泉へ向かうらしい道が延びていたので、降りてみようとしましたが、それはササが繁茂する中を中途半端に切り開いた道。残っているササで滑ったり躓きそうになったりで、とてもマトモは歩けないため、少し下っただけで辟易しました。 嵯峨塩鉱泉に寄る予定はなかったので、仕方なくそのまま車道を下って、嵯峨塩鉱泉よりも少し下で県道に合流することにしました。 |
写真
感想
塩山駅前の通りを一路東へ。道が細くなってもほぼ真っ直ぐに進んで、農道に入ったあたりまでは、自信タップリに歩いていきます。
が、奥に入るにつれて作業道の交錯が増えて、しかもやや怪しげな雰囲気の道に変わります。全く標識も見ないので、正しいルートをどこかで外してしまったのだろうと思っていました。
それでも基本は東へ、行き詰った時だけ少し左に逸れる、ということを乗り返した結果、最終的に恩若ノ峰の西尾根に乗った地点には、なんと自分が歩いてきた道しか通じていません。どうやら正しいルートを歩けていたらしいことが、すごく意外でした。
西尾根に出てしまえば、その先では良く踏まれて迷いようのない一本道が源次郎岳まで続いていくので、結果的に農道に入ってから西尾根に出るまでの間が、今日のルートで唯一の分かりにくい区間でした。
西尾根に出た後は、すぐに尾根を外して、尾根の南側を微妙に下がって進むことになるので、道から眺められる景色はほとんどありません。
そして恩若ノ峰の頂上に着いても、展望らしい展望はほとんどありませんでした。
恩若ノ峰を後にすると、そこから先はテープの多い道となりました。そしてしばらくの間は、コブというコブをことごとく巻いていくので、穏やかな道が続きます。
かなり歩いて1250m圏の小ピークまで来たところで、その手前からもチラチラ見えていた源次郎岳が、前方に大きく立ちはだかりました。高低差がまだ相当にあるのが実感できて、少々気が滅入る眺めでした。
一旦大きく下った後は、急登の連続となります。すでに1000m近く登ってきてからの、200m近い急登はかなり堪えます。
所々ではロープも下がる急斜面となり、はじめはロープを使わずに済んでいたものの、次第に容赦のないほど傾斜が増していって、最後は目一杯ロープを頼ることになりました。
やっとの思いで源次郎岳に頂上に着くと、そこにあるのは見慣れた山梨百名山の標柱と三角点だけ。ほかに腰掛けられる物もないので、三角点標石に腰かけて休憩していきます。
北側には木々の間からいくらか景色が見られて、天気が良ければ大菩薩とかが見えそうな按配なのですが、この日は雲が多くてちょっと分かりません。
その眺めも、たぶん冬枯れの間だけのもので、木々が芽吹いてしまうと何も見えなくなりそうでした。
源次郎岳を過ぎて、やや急なギャップを2回越えて登り返した小ピークが、地形図に寄れば1530m圏にあって、ここが今日の最高点になります。
そのピークのすぐ先で、大菩薩方面へ向かう道を左に見送って、嵯峨塩鉱泉に下る道に入ります。
途中で嵯峨塩深沢林道を横切り、さらに進んで牛奥峠への分岐(標識あり)を見送った以外は、分かりやすい一本道、だと思っていたのですが・・・
最後の最後のところで、嵯峨塩鉱泉に下る道を見落としたらしく、車道に出てしまいました。
車道からも嵯峨塩鉱泉へ向かうらしい道が分かれていたので、そこが正しいルートだった可能性もないわけではありませんが、その道のあまりの酷さに、ちゃんとしたルートは別にあったのだろうと感じています。
嵯峨塩鉱泉に向かうのをやめて、そのまま車道を下り、上日川峠から下ってくる県道に出たら、しばらくは退屈な車道を歩きます。意外にも車の往来が少なかったのが救いでした。
30分ほどで、竜門峡遊歩道の入口でもある天目バス停に到着。なんと塩山駅からここまで、全く人に会いませんでした。やはりGWともなれば皆さん気合いが入るでしょうから、もっとメジャーな山に人が集まるのでしょうか。
しばらくバス停のベンチで足を休めていると、遊歩道から2人ほど上がってきました。登山者の格好ではないので散策に来られた方のようでしたが、とにかく今日初めて見かけるハイカーとなります。
その後は竜門峡遊歩道を歩きます。「遊歩道」という名称から、どんな靴で来ても大丈夫そうな道を想像していましたが、結構ワイルドな箇所もある道でした。
ここから先は、もう登山でもありませんし、いくつかあった見所については、写真に付けたコメントだけにとどめることにします。
それにしても、この遊歩道を歩いている間、全く人の姿を見ませんでした。下流側の入口でも、誰ひとりとして見かけません。お昼時ということもあったのでしょうが、GWなのにちょっと寂しい感じがしました。
竜門峡入口のバス停は、少しだけ車道を下った所にありました。立っていたのは甲州市民バスのバス停だけでしたが、栄和交通の路線バスも自由乗降区間なので、合図をすれば乗せてくれるはず。
ここで13:35頃(栄和交通)または14:03(甲州市民バス)のバスを待つ計画にしていたのですが、山中で全く道迷いもせず快調に歩けたおかげで、なんと栄和交通のバスよりも40分も早い時間です。
40分あれば駅まで歩けてしまうので、バスを待たずに歩いてしまうことにしました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2011_04_06/mt2011_04_06.html#20110505
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2011-05-05
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