記録ID: 1095322
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積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
赤岳山頂直下、雪の斜面トラバースにビビって敗退(行こう!歯科健診登山部)
2017年03月29日(水) [日帰り]

体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 09:54
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,423m
- 下り
- 1,405m
コースタイム
| 過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
>事故を防ぐことはできなかったのか
うーん...そりゃあ事故が起こったら検証をして、再発防止策を取る必要はありますが「後付の知恵」で批判するものいかがなもんかと...
雪山に足を踏み入れる以上、大小はあれどリスクをゼロには出来ません。次号の山と渓谷あたりで検証記事が載るでしょうから、ソレを見てからまた考えます。
うーん...そりゃあ事故が起こったら検証をして、再発防止策を取る必要はありますが「後付の知恵」で批判するものいかがなもんかと...
雪山に足を踏み入れる以上、大小はあれどリスクをゼロには出来ません。次号の山と渓谷あたりで検証記事が載るでしょうから、ソレを見てからまた考えます。
横岳の滑落以来、山行には必ず持参しているGPS、ヒトココ。
雪崩を防げるわけでも、事前に察知できるわけでもありませんが、遭難時の生存率を多少上げます。
また、残念ながら滑落等で亡くなっても、遺体の捜索範囲を狭める事で、捜索隊のリスクを下げますし、遺体が発見されれば死亡が確定し、保険金の支払い諸々がスムーズになります。
※遺体が発見されなければ、死亡の認定には通常7年ほどかかります。
http://www.authjapan.com/cocoheli-
雪崩を防げるわけでも、事前に察知できるわけでもありませんが、遭難時の生存率を多少上げます。
また、残念ながら滑落等で亡くなっても、遺体の捜索範囲を狭める事で、捜索隊のリスクを下げますし、遺体が発見されれば死亡が確定し、保険金の支払い諸々がスムーズになります。
※遺体が発見されなければ、死亡の認定には通常7年ほどかかります。
http://www.authjapan.com/cocoheli-
薄手のインナーグローブ+オーバーグローブ+ホッカイロ1枚でちょっと汗ばむかな、程度。
厳冬期の早朝は、厚手のインナーグローブ+オーバーグローブ+ホッカイロ2枚でも歩きだして身体が温まるまでは指先がしびれていました。
厳冬期の早朝は、厚手のインナーグローブ+オーバーグローブ+ホッカイロ2枚でも歩きだして身体が温まるまでは指先がしびれていました。
文三郎道を登っていきます。
雪質の評価が出来るほど経験があるわけではありませんが、比較的締まっており、踏み跡もしっかりしていました。
モフモフで滑落リスクが高ければ引返すつもりでしたが、このまま進みます。
雪質の評価が出来るほど経験があるわけではありませんが、比較的締まっており、踏み跡もしっかりしていました。
モフモフで滑落リスクが高ければ引返すつもりでしたが、このまま進みます。
1月に通った時は、岩と所々鎖が露出していた筈ですが、今回は完全に雪で埋もれています。
雪もモフモフという程ではないですが、写真からわかるように踏み固められているとは言えない状況です。
この写真を撮影した地点から鎖のある場所まで、目測で10〜15m程。滑落せずに歩けるか...
雪もモフモフという程ではないですが、写真からわかるように踏み固められているとは言えない状況です。
この写真を撮影した地点から鎖のある場所まで、目測で10〜15m程。滑落せずに歩けるか...
しばし考え、自分の今の歩行技術では滑落の可能性が高いと判断。撤退を決めます。
登りならなんとか行けたかもしれませんが、降りるのは更に難易度が増します。ロープで確保して貰えれば別ですが、単独なので...
登りならなんとか行けたかもしれませんが、降りるのは更に難易度が増します。ロープで確保して貰えれば別ですが、単独なので...
中岳沢分岐。
中岳沢の西を通る中岳のコルへのルートは、山と高原地図では「積雪期にはナダレ注意」と書かれていますが、比較的新しい踏み跡がありました。
積雪の状態や気温により雪崩リスクは変化しますので、絶対ダメと言うわけではないようです。
中岳沢の西を通る中岳のコルへのルートは、山と高原地図では「積雪期にはナダレ注意」と書かれていますが、比較的新しい踏み跡がありました。
積雪の状態や気温により雪崩リスクは変化しますので、絶対ダメと言うわけではないようです。
感想
今冬6度目の八ヶ岳。
雪が不安定な3月は、通常は冬山登山は切り上げる時期のようですが、様々な雪の状態を経験して、雪山をもっと安定して登れるようになるトレーニングの一環として赤岳にトライしました。
1月に赤岳〜横岳〜硫黄岳を縦走した際に鉾岳のトラバースで30m程滑落しました。
運良く途中で止まってくれて、自力でその後も縦走を続けて無事下山したのですが、自分の中では実質的な遭難だと受け止めており、アイゼン歩行を含めた雪山の経験を積む事の必要性を痛感したのです。
2日前に降雪(赤岳鉱泉で30センチ位)があったこと、2日前に那須で高校山岳部の雪崩による事故があったので「不安を感じたら撤退」と事前に決めておきました。
ただ、折角横浜から八ヶ岳まで行くのであれば、あわよくば山頂を踏んで帰りたいと思うのが正直な気持ちでした。
赤岳は今冬3度目、通算で5度目の登頂を狙いましたが、文三郎道からの山頂直下、雪面のトラバースで不安を感じた為撤退しました。
当日同じルートに7人程他の登山者もいて、私以外の方は全員登頂した模様です。
悔しいですが、自分の実力を踏まえると撤退の判断は間違っていなかった、と思います。
☆
富士山ガイドで、デナリ(マッキンリー)にも登頂されたSさん、歯の話を聞いてくださった事、様々な初歩的な質問に丁寧に答えて頂き、ありがとうございました。
夏は御殿場ルートを月1で登る予定なので、その時はまたよろしくお願いしますm(_ _)m
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この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [2日]
美濃戸(南沢)〜行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)〜横岳〜硫黄岳〜赤岩の頭〜行者小屋〜阿弥陀岳(ピストン)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
wakodental




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