【庚申山】 コウシンソウの花を訪ねて


- GPS
- 08:43
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,612m
- 下り
- 1,603m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 8:39
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★銀山平〜一の鳥居〜猿田彦神社跡 ・ 林道ゲートから先は、落石の危険があるため、車両通行禁止となっております。自転車利用は自己責任です。 ・ 林道は前半は舗装路、後半はダートとなっており、基本的には上りなので、フラットな舗装路の部分以外は、自転車を押しながら歩きました。 ・ 一の鳥居から猿田彦神社跡までは、沢沿いのよく整備された気持ちの良い登山道が続きます。危険なところや注意が必要なところはありません。 ★猿田彦神社〜コウシンソウ自生地〜庚申山荘ルートとの合流点 ・ 猿田彦神社跡で庚申山荘方面とお山めぐりコースが分岐します。地図に表記がある「コウシンソウ自生地」は、お山めぐりコースの途中にありますので、こちらへと進みました。 ・ 宇都宮大学ワンダーフォーゲル部の山小屋「嶺峯山荘」のところで沢を渡渉し、山小屋の上部に出ると、急登が始まります。しばらくはハシゴやクサリ場は出てこないので、ダブルストックで登ったほうがスピードアップになると思います。 ・ 急登を40分ほど頑張ると、岩場の下をくぐるポイントがあり、そのあたりからコウシンコザクラの群生が見られるようになります。しかし、お目当てのコウシンソウは見つかりません。先着していた登山者に尋ねると、岩壁の上の方に僅かに咲いているとのこと。とても写真を取れるような場所ではありません。その先の岩場を進み、目を皿のようにして探したところ、なんとか写真の撮れそうなところに、わずかばかりコウシンソウが咲いていました。背丈より下のほうは、盗掘で荒らされてしまったのでしょうか。 ・ 2台のカメラで30分ほど花の撮影をした後、岩場の間に置かれた鉄のハシゴのところを登ろうとしましたが、行き止まりです。戻って先ほどの岩壁のところから先に進むと、これも行き止まり。よく見ると、谷間を下ったところにテープマークがあり、その先に吊橋が見えました。どうやら、ここを下るようです。 ・ 吊橋を通過すると、クサリ場の連続する足場の悪いルートのアップダウンが始まります。そこを過ぎると、馬の背のナイフリッジを通過します。クサリが張られていますが、注意が必要なところです。 ・ その先の地面の割れ目のようなところに連続するハシゴが架けられており、これを降りて行くと「鬼の耳こすり」と書かれた新しい標識のところに到着。ここからも、結構なアップダウンが続き、行場の跡のようなところを過ぎてしばらくすると「庚申の岩戸」の標識です。庚申山荘ルートとの合流ポイントは、さらに7分ほど登ったところにありました。コウシンソウ自生地のところからは、50分以上かかりました。 ★合流ポイント〜山頂〜展望地 ・ 庚申山荘ルートとの合流ポイントから山頂までも、急な登りが続きます。最初の方は岩場に沿ったハシゴやクサリ場の連続ですが、やがて傾斜が緩み、樹林帯の中を登るようになると、山頂はもうすぐ。ただし、山頂は樹林に囲まれて展望がないので、休憩するならば、2分ほど先にある展望地がおすすめ。ここで、目の前に広がる皇海山から奥白根山への展望を楽しみながら、1時間ほどのんびりラーメンランチとしました。 ★山頂〜コウシンソウ自生地〜庚申山荘 ・ 山頂から10分ほど下ると、岩場のところを左へと進む踏み跡があったので、行ってみるとそこにコウシンソウがちらほらと咲いていました。登りの途中で寄ったコウシンソウ自生地よりも撮影しやすいところに咲いていたので、ここで撮影タイム。 ・ さらに、少し下ったところにも、同じように岩場への踏み跡があり、こちらはコウシンソウやコウシンコザクラがたくさん咲いていました。この場所が今回、一番のコウシンソウ撮影ポイントでした。ここでも、花の撮影に時間をかけました。 ・ その先は、ハシゴやクサリ場が多少あるものの、それほどの危険もなく、庚申山荘へ到着。その途中には水場があり、山荘までホースで水を引いているようです。また、山荘手前にはクリンソウの群生地があり、赤いクリンソウがたくさん咲いていました。 ★庚申山荘〜一の鳥居〜銀山平 ・ 庚申山荘からの下りはよく整備されて、たいへん歩きやすいルートです。一の鳥居の手前で右に折れて庚申七滝に寄り道。そこから林道沿いに一の鳥居に戻り、デポしてあった自転車に乗って銀山平に下山しました。ダートの部分はスピードを落として慎重に下りましたが、それでも、わずか17分で駐車場に到着しました。 |
写真
感想
・ 庚申山にはこれまで2度登っていますが、特別天然記念物であり、絶滅危惧種にも指定されている「コウシンソウ」はまだ見たことがありませんでした。6月のこの時期には小さな可憐な花を咲かせるとのことなので、ぜひ、見に行こうと以前から考えていました。
・ しかし、予定していた週末が仕事や家庭の事情で出かけられず、また来年かなあと半ば諦めかけていたところ、たまたま火曜日の仕事の予定がキャンセルとなり、さらに晴れの予報だったので、思い切って休暇を申請し、急遽、庚申山に登ることにしました。
・ コウシンソウの自生地は、上級者向けの険しい「お山めぐりコース」の途中にあるようなので、猿田彦神社跡からこのコースへと向かいました。ゴヨウツツジやミズナラ、ダケカンバなどが混成する樹林帯の中の急登を登って行くと、目的のコウシンソウ自生地に到着。ところが、コウシンコザクラはたくさん咲いていたものの、コウシンソウはごくわずか。それも背丈より高い位置にあって、撮影も難しかったため、満足な写真が取れず少々残念な気分でした。
・ その先、多少道迷いをしたものの、ハシゴやクサリ場が連続する変化に飛んだ「お山めぐりコース」の歩きを楽しみ、山頂そばの展望地でのんびりとラーメンランチ。下山の途中、岩場へと進む踏み跡が気になって行ってみると、ありました!コウシンソウの花々が!特に下の岩場のところは、コウシンソウに加えコウシンコザクラも咲いていて、コラボで花を楽しむこともできました。
・ 今回は、初めてのコウシンソウ探訪の登山でしたが、咲いている場所もわかったので、次回は余裕を持って訪れることができそうです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する