天狗岳


- GPS
- 06:04
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 898m
- 下り
- 1,241m
コースタイム
黒百合平 09:15-09:20
東天狗 10:25-10:30
西天狗 10:45-10:55
中山峠 11:45
ミドリ池 12:25-12:35
稲子湯バス停 13:35
天候 | 終始曇り空でした |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
茅野駅 06:35-(諏訪バス)-07:26 渋の湯バス停 (帰り) 稲子湯バス停 14:05-(小海町営バス)-14:38 小海駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山行程が1日に収まっているため、1日行程として登録しましたが、前夜に茅野へ移動して前泊しているので、行程全体としては1泊2日となっています。 ●渋の湯〜黒百合平 苔むした瑞々しい樹林が美しいコースです。後半で巨岩の中を縫う道に変わると、苔の付いた岩で滑らないよう注意が必要でした。 ●黒百合平〜天狗の奥庭経由〜天狗岳 天狗の奥庭は岩塊の中の急登が続いて、手を使ってよじ登るような局面もあります。好天下の登りでは特段に難しい箇所はありませんでしたが、雨後や下りの場合は、要注意の区間だと思います。 ●天狗岳〜中山峠 岩混じりの道ですが、特に歩きにくい箇所はありません。 ●中山峠〜ミドリ池〜稲子湯 中山峠からの下り始めは急降下が続きますが、問題なく歩けます。その急降下が一段落すると、あとは比較的穏やかな道が稲子湯まで続きました。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
感想
茅野で前泊して、朝6時に駅前のバス停に出てみますが、バスを待つ人数はまばらでした。美濃戸口行きのバスが相次いで2本出ましたが、それらの乗客も数えるほどです。
私が乗った渋の湯行きも乗客は6名ほどで、3連休初日にしては寂しい人数ですが、連絡する列車がないも同然の時間帯なのが最大の原因でしょう。
バス停には10人ほどが残っていたので、次に出る蓼科方面へのバスが、この時間では最も利用者が多いということになりそうでした。
渋の湯からの登山道は、すぐに苔むした樹林帯へと入っていきます。
北八ヶ岳の森の美しさは今回最も期待してきた点なのですが、その期待を上回る雰囲気の良さには、思わずうっとりと見とれてしまう程です。登りも特に急なものではなく、美しい景色を堪能しながら歩いていけます。
しばらく進んでパノラマコースとの合流点に出ると、周囲の森の居心地の良さに、ただ通り過ぎるのがもったいなく、早くもここで5分休憩して少しくつろいいでいきました。
雰囲気の良い森はさらに続いて、唐沢鉱泉への分岐点を過ぎると、巨岩の多い道に変わります。岩に苔が付いていたりして湿りがちなので、滑らない箇所を見定めて足を運ぶために少しばかり注意が必要でした。
次第に傾斜が緩くなってくると、黒百合ヒュッテの建つ黒百合平に到着です。山麓では晴れていたのに、ここから見上げる稜線上はどんどんガスが湧いてきている様子で、すでにクリアな展望は失われていました。
黒百合ヒュッテ前から「天狗の奥庭」経由のルートに入って、岩塊の中を急登していきます。
手を使う箇所が少なくありませんが、岩にペンキで付けられたマークに従って進む限り、特段に難しいところはありません。
ただしウエットなコンディションだったり、下りに歩く場合などは、要注意のルートになりそうでした。
最初の急登を終えても、小さなアップダウンを交えて、この岩塊の中を行く道は結構長く続きます。
ガスが濃くなってきたためか、すりばち池は視界に入らないまま通り過ぎてしまったようでした。
ようやく上のほうに分岐標識が見えてきて、そこへ再び急になった斜面を直登すると、稜線上の縦走路に出ました。
もう天狗岳は間近に見えています。東天狗への最後の登りでは、途中にクサリの下がる短い急斜面がありましたが、そこはクサリを使う必要はない程度のものでした。
東天狗の頂上はガスでほとんど見通しがきかず、すぐ隣の西天狗が辛うじて見える程度です。
でも少し休憩している間に、少しガスが薄くなった瞬間があって、南側に限って、根石岳までの稜線とその先の根石山荘までは何とか見ることができました。
展望もないので、西側の鞍部へ軽く下り、ほぼ同じ分を登り返して西天狗の頂上へ。東よりも西のほうが5mほど高いのですが、ガスのため展望のなさは相変わらずでした。
少しゆっくりした後、東天狗の頂上直下まで戻って、縦走路に出たところから中山峠へと向かいます。
天狗岳から中山峠までは、歩き始めは岩混じりの道ですが、さきほど登ったクサリの箇所(下りでもクサリは使いませんでした)以外には歩きにくい所は全くありません。
本来は両側に展望があるのでしょうが、ガスに囲まれて何も見えないのが残念です。
次第に低木が見られるようになって、それが高さを増して樹林の中を進むようになると、間もなく中山峠に到着しました。
中山峠で右折してミドリ池への道に入ると、下り始めがいきなりクサリの下がる急坂で、その後にももう1箇所クサリを見ます(ただしどちらもクサリがなくても下れる程度のもの)。
クサリがない所も含めて、最初しばらくの間は急降下が続きますが、大きな段差や滑りやすい箇所はなく、普通に歩ける範囲の急坂でした。
ようやく傾斜が緩んでくると、美しい森に入ります。朝に登ってきた渋の湯側の森とは違って、苔がほとんどない、少し明るい印象の森でした。
本沢温泉への分岐点を過ぎると、ほとんど平坦な道となって、すぐにミドリ池に着きました。
ミドリ池の周囲は、なんと落ち着いた雰囲気の場所でしょうか。しらびそ小屋の前にあるベンチに腰掛けて、しばらくくつろいでいきますが、時間さえ許せば、いつまでも留まっていたいと思いました。
小屋のたたずまいも素晴らしく、別に用もないのに中に入って少し様子を見たりして、結局天狗岳バッジを購入しました。
再度訪れたいと思いつつミドリ池を後にして、ゴールの稲子湯を目指します。
間もなく平坦な区間が終わると、下を流れる沢の源頭へ向けて一気に下り、そこからはしばしば森林軌道跡のレールが残る穏やかな道となりました。
林道に出て橋を渡った先は、何度か林道と絡まりつつ山道の続きを歩いて、「みどり池入口」バス停に到着です。
ここで待っていてもバスは来ますが、周囲にはバス停以外に何ひとつなく、時間を持て余すだけですし、歩いても10分ほどの距離なので、バスの起終点となっている稲子湯まで行ってしまいます。
稲子湯は、時折車での人の行き来があるものの、登山者の姿は全くなく、静かなたたずまいでした。
誰も乗せずにやって来たバスは、折り返して小海駅行きになっても乗客は私ひとりだけです。
連休初日の午後2時に早くも帰りのバスを使う人は少ないだろうと思っていましたが、こんな人気エリアのバスで、ほかに誰ひとりいないとは全くの予想外。結局、松原湖まで走ってようやく次の乗客が乗ってきたのでした。
最後に土産物でも買えると良いなと思って、敢えて向かった小海駅でしたが、期待に反して駅前にその手の店は何もなく、あるのはスーパーと食堂のみ。仕方なくホームで時間を潰して電車を待ちます。
こんなことならば、手前の松原湖駅で降りたほうが運賃が安上がりで、しかも乗り継ぎ時間にももっと余裕ができたのでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_07_09/mt2007_07_09.html#20070922
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