権現岳〜初冬の八ヶ岳南部で遊ぶ その1


- GPS
- 09:03
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,486m
- 下り
- 1,485m
コースタイム
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:57
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲート前には7〜8台駐車できるスペースが有ります。この日は朝6時半頃到着でまだ余裕が有りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
この日はコース全般に積雪が少なく、持って行ったアイゼンやピッケルを使うことは有りませんでした。 但し、積雪が踏み固められてツルツルのアイスバーン状態になっていますのでチェーンスパイク等の軽アイゼンが有った方が安心です。 今後寒波が来ると一気に積雪が増えると思います。これから登る方は最新の積雪情報をご確認下さい。 【ゲート〜天女山】 天女山まで登る車道は閉鎖です、ゲートから遊歩道を20分程登ります。積雪は有りません。 【天女山〜前三ツ頭】 樹林帯の緩やかな登りから始まり、前三ツ頭に近づくにつれ急な道になります。積雪は標高2000m位から現れますが凍結した圧雪です。 コースは明白で積雪後トレースが無くてもルーファイで困ることは無いと思います。 前三ツ頭は大展望が広がっています。 【前三ツ頭〜権現岳】 前三ツ頭を過ぎると森林限界でやや風が強くなります。風の為積雪は少なめです。 三ツ頭からは一旦少し下り権現岳へ最後の登りとなります。 コースは岩場になりますが頂上直下まで特に困難な場所は有りません、頂上直下にピークを左に巻くトラバースとその後数メートルの直登(夏は鎖場)が有りここが核心部です。 本格的な冬山になるとこのトラバースが難物です。絶対に滑落の許されない場所になります。 この日は積雪が少なく鎖も出ていましたので楽勝でした。 権現岳のピークは尖った岩峰でルートから少し離れています、最高地点は一人立つのがやっとの場所ですので風の強い日等は登るのは止めておいた方が良いと思います。 頂上標識はルート上に有ります。 頂上を少し進んだ先に権現小屋が有ります。(冬期閉鎖中) |
その他周辺情報 | 下山後は樅の湯の隣りに有る樅の木荘に泊まりました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
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感想
冬山の季節になりました、しばらくはアルプスはお休みして八ヶ岳を中心にした山登りとなります。
この時期はまだ積雪が少ないので、本格的に雪が積もるとちょっと敷居が高くなる権現岳に行くことにしました。
権現岳に登るなら編笠山と西岳も周回して、青年小屋の冬期避難小屋に泊まるルートだと決めていたのですが、ここで問題発生。
青年小屋の水場(乙女の清水)が使えない可能性が有り、積雪も少ない為すべての水を背負っていく必要がありそうな事が分かりました。
色々記録を調べたのですが、乙女の清水が使える可能性は半々、賭をするには分が悪いようです。
体力があれば何と言うことも無いのですが、冬山装備に2日分の水まで背負って登るのは私にとっては「苦行」です。
と言うことで、軟弱に権現岳に登ったら一旦麓まで下山し、翌日に改めて西岳・編笠山に登る変則ルートにしました。
初日は権現岳です。
天女山まで登る車道は閉鎖になってしまった為、八ヶ岳横断道路から歩き始めます。
考えてみれば、学生の頃は車なんて無かったので八ヶ岳を東側から登るときはすべて小海線の駅から歩きました。
バスに乗らないので交通費が掛からなくて良いと喜んだものでした。
あの頃に比べるとずいぶん楽しているなぁ、と思いながら歩いていると意外に早く天女山に着きました。
今日は快晴、気温-5℃と山登りには絶好の天気で順調に歩を進め、前三ツ頭まで特に苦労することも無く到着しました。
前三ツ頭からは大展望が開け、特に甲斐駒ヶ岳や北岳、雄大な富士山など、冬ならではの透き通った景色を堪能しながら登りました。
積雪は思ったよりも少なく、標高2000m位から踏み固められた積雪が現れたのですが、山頂まで特に積雪が増えることも無く、持って行ったピッケルやアイゼンは結局出る機会は無く、最後までチェーンスパイクで快適に歩けました。
ちょっと心配していた山頂直下のトラバースルートも夏道に少し雪が付いただけで楽勝でした。
山頂からは間近に見える赤岳、横岳、阿弥陀岳を眺め、またこの季節が来たなぁと感慨にふけりました。
快晴の土曜日なのに登山者はきわめて少なく、途中2組とすれ違ったのみで山頂もずっと独り占めでした。
同じ八ヶ岳でもキレットを挟んだ南側はやはり空いてますね。
本来なら、ここから青年小屋に下って宿泊なのですが、今日は一旦下山です。
今日の体調なら水を持っても登れたかな?とも思ったのですが、荷物が重いと登るのに精一杯でゆっくり楽しむ余裕が無くなってしまうので、これで良かったと納得しました。
早く降りても下山してから時間が余ってしまうので、景色を楽しみながらゆっくりのんびり下りました。
初冬の八ヶ岳を存分に楽しんだ一日でした。
yamayaさん、こんばんは。
先週末あたりは天気も良かったのでどちらかへ出かけているんじゃないかと思っておりました
八ヶ岳エリアあたりだと思っていたので赤岳か本沢温泉で硫黄岳かと勝手に決めていましたが、更に南の権現岳へ行かれているとは
yamayaさんの記録を見ておりましたら、山は結構降雪があるかと思いきやそれ程で無かったようですね。その分チェーンスパイクのみだったから歩くのもラクだったかな?
それにしても終日天気に恵まれ、近くに見える南アルプスの山々は真っ白な姿に変わってキレイですね
避難小屋泊から温泉旅館へ変更となりましたが、それはそれでご飯も作ることもありませんし、なんといってもこの時期ですから温々で過ごせるのも良いかも。
(私は冬季用のシュラフは持ち合わせてないので11月〜5月までは小屋泊と決めています
先ずは1日目の山歩き、お疲れさまでした!
opiroさんこんばんは。
早速のコメントありがとうございます。
「八ヶ岳初め」は北八ヶ岳のことが多いのですが、今年は趣向を変えて南にしてみました。
考えてみると権現岳は最近全くご無沙汰していました。
青年小屋か権現小屋が冬でも営業してくれれば良いのですが、厳冬期に避難小屋泊まりはちょっと厳しいので、このところ疎遠になっていました。
今回意を決して避難小屋泊まりで行く気満々だったのですが、最後の最後になって水が無いかもしれないとの情報で一気にくじけてしまい、いつもの軟弱山行になってしまいました
まああまりガッツリ登るのは私らしくないので、ちょうど良かったかなと思っています。
ただ予想以上に雪が少なかったのはちょっと残念でした。
山から下りて温泉泊まり、ちょっとした麻薬ですね、はまってしまいそうで心配です
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