岩殿山-花咲山-お伊勢山 〜麗しきその姿〜B47


- GPS
- 06:54
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,323m
- 下り
- 1,235m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 6:53
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
中央道真木BS発14:11(中央道高速バス、1,400円)バスタ新宿着15:25(定刻) ※お伊勢山の最寄りバス停「上真木」から大月駅行きバスは、ほぼ1時間に1本。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩殿山 兜岩登りは勿論、崩壊した巻道も危険。 花咲山 道は終始明瞭、標識も新しい。昭文社殿、ここはもう実線で良いのでは。 お伊勢山 山全体が神社。その北端に真木お伊勢山。白旗史郎氏の顕彰碑と秀麗富嶽の標識が立つ。往きは車道、帰りはお伊勢山五福参りで。 |
写真
感想
高尾駅を6時30分に発つ大月行きに乗車した。向かうは終着駅、深く眠ってしまっても乗り過ごしもバスに乗り遅れることもない。天候は予定どおり申し分ない快晴、今日も低山歩きを楽しもう。気楽に考えていた。
到着後、すぐに歩き始める。冷え切った空気の中、気持ちの良い始まりだった。朝陽を浴びる岩殿山、山頂が手に取るように近い。ほどなく到着した登山口から階段状の道をゆっくりと上がってゆく。ビジターセンター(ふれあいの館)からは雲一つない富士山の姿を望めた。今日はこののちも雲の心配をしなくて済みそうだ。
展望台には、山梨百名山、大月市秀麗富嶽などの標識が立っていた。美しい富士山は思っていたよりも大きく見える。見とれていたかったが、先は長い。山頂である本丸の往復をして、西に向かう。大手門跡のクマ出没標識に、些か驚きながらも気分よく尾根道を進むと第1の岩場。岩と鎖が明るく照らし出されている。
嫌な不調を感じていた。ステップや手すりに満ちた岩場を思うように上がれない。いつになくゆっくりと慎重に攀じ登る。振り返ると何のことは無い岩場だった。やがて第2の岩場が現れる。トラバースを経て登る70度ほどの斜面を前にして、滑落し転落する光景が目の前を過った。
一度怖気づいたら進まない、巻道の存在が後押しした。下山後登らなかったことを後悔したが、そのときは何故か心底怖かった。巻道の始まりに途中崩壊、歩行困難の貼紙、ロープを頼りながら暗い北側斜面を進んだ。午前9時、兜岩を巻き終わり、明るい道に安堵する。
やがて天神山を経て稚児落しに至る。聞きしに勝る大岩壁は、今日の私には十分なほどの威圧感、下を覗けず、遠く大月の市街しか見られなかった。その後は浅利集落へおよそ200メートルを下げてゆく。次なる山に至る道を思いながら、ごく普通の下山路を進んだ。
浅利川沿いの県道をゆっくり歩く。時折通る車が行き過ぎると、沢音のみが残った。しばらく南下を続けると花咲山への標識が目に止まった。中央道に突き当り、道なりに右折する。まだ通行量は少なく、思いがけず静かだった。
花咲山登山口は唐突に現れた。念のため熊鈴を付け、刈り払われた藪の中へ入ってゆく。本日第2の登山の開始である。尾根道を緩やかに上がってゆき、中央道から離れる。眼下には花咲カントリークラブの芝が広がっていた。
真新しい標識多く、落葉に隠れても道は明瞭、終始尾根道を行くために迷う心配は無い。小ピークを越え、峠を過ぎたのち、山頂に向け高度を上げる。登山口から72分で花咲山(男幕岩)に到達した。残念ながら眺望は得られなかったが、予想どおり静かな場所である。予定どおりゆっくりと昼食の時間を過ごす。久しぶりに山上でコーヒーを飲んだ。
山頂を後にしてしばらく進むと、胎内仏道(難路)の標識。直進したらどんな道なのか知りたくもあったが、今日は徹底して危うきに近寄らず、2度目の迂回路へと進んだ。やがて女幕岩に到達。ここからの眺望は素晴らしかった。滝子山から黒岳を経て雁ヶ腹摺山、姥子山へと続く。また訪れたくなった。
なおも尾根上の明るい道を下りて行く。2度大きく曲がったのち真木の町に辿り着いた。ここからは「お伊勢山」を目指し、とにかく北へ進む。未だに地図上でそのポイントを得られずにいたが、途中の看板を見て、それとなくわかった場所へ向かう。結局、そこは「真木お伊勢山」だった。
白籏史朗の顕彰碑と大月市秀麗富嶽十二景の標識が立っていた。彼が此処お伊勢山からの富士が最も好きだったことを知った。確かに均整の取れた輪郭と彫りの深さが際立っている。今日最後に見る富士に別れを告げ、お伊勢山五福めぐりに向かった。
それにしても、今日は町中でも山中でもほとんど人に会わない。天候にも恵まれ、静かで穏やかな一日だった。そしてとびきり濃密な時間が流れた一日だった。
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