守屋山 / 高遠城址公園


- GPS
- 03:24
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,025m
- 下り
- 706m
コースタイム
杖突峠 09:55
分杭平 10:20-10:25
守屋山(東峰) 10:55-11:05
守屋山(西峰) 11:20-11:30
守屋山(東峰) 11:40
古屋敷バス停 12:15
(おまけの散策)
高遠城址公園 13:30-14:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
茅野駅 08:40-(アルピコ交通バス)-08:49 高部バス停 (下山後の移動) 古屋敷バス停 12:40-(JRバス関東)-13:13 高遠横町バス停 (帰り) 高遠駅バス停 14:30-(JRバス関東)-14:55 伊那市駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●高部バス停 → 杖突峠 茅野市街から杖突峠へは、国道152号線だと大きく迂回させられる上、ろくに歩道もありません。 一方この下馬沢川沿いに登る道は、途中からダートに変わりますが、歩く分には快適でした。路面は少し荒れているものの、倒木や落石などの障害物がないので、車両交通もいくらかはありそうです。 ●杖突峠 → 守屋山 良く整備された歩きやすい登山道です。東峰に着く直前にある「胸突坂」のほか、やや急な坂は少なくありませんでしたが、特に危険な箇所はありません。 ただし赤土の地面は湿っていると滑りやすそうなので、雨後の下山時には少々気を遣いそうです。 ●守屋山 → 古屋敷(守屋神社) こちらも良く歩かれている様子の明瞭な道が続いていました。 ただし道標は少なくて、下る分には問題なかったのですが、もし登りであれば迷いそうな分岐も見ています(どちらを歩いても再度合流しそうな気もしましたが、そうでなさそうに見えた箇所も)。 |
写真
感想
今回はまず、南アルプス山系最北端にあって、展望の良さとともに諏訪大社のご神体であることでも知られる守屋山に登ります。
そして伊那側に下った後は、高遠城址公園に向かって、翌日から始まる秋まつりを先取りして紅葉狩りを楽しむという、なかなか密度の濃い1日となりました。
高遠城址公園で紅葉を楽しむためには、午後のまだ明るい時間に着くのがベターです。
そのためには、守屋山からの下山後、古屋敷を12:40に出る高遠行きのバスに間に合わせるしかなく、そこから逆算して今回の行程を組み立てています。
そこで、始発に乗って茅野駅に向かった上で、さらに最善を尽くすため、杖突峠への旧道の登り口にある高部バス停まで、少しだけバスで移動することにしました。
実は茅野駅から高部バス停までは、歩いても30分ほどです。バスには乗車時間のほか待ち時間もあるので、歩いても10分ほどしか違わなかった所なのですが、今回は少しタイトな行程だったので、その僅か10分を惜しんでバスを利用しています。
下馬沢川沿いに杖突峠へと登る道は、はじめしばらくは舗装されていますが、「天然記念物・傘松」の標識のある分岐点を左折すると、そこからダートに変わります。この分岐点には、杖突峠を示す道標はありませんでした。
ダートの林道は、路面は少し荒れているものの、倒木や落石などの障害物がしっかり取り除かれているので、車両交通もいくらかはありそうです。ただし歩く分には問題なかった道も、クルマにとっては悪路に近そうな状況でした。
450mほど登って、国道152号線に合流すると、間もなく杖突峠です。
峠には「守屋登山口」バス停がありますが、ここにバスが来るのは、毎年4月に高遠で桜が咲く頃の約1週間だけ。従ってその時期ならば茅野側からも労せずして公共交通によるアクセスが可能だと言えるのですが、残念なことに山はまだ残雪期です。
100台は停められようかという広大な駐車場を見送って林道に入ると、すぐに登山道が分岐しました。
道は、カラマツの黄葉の中をやや急な傾斜で登り始めます。黄葉した落ち葉が風に舞ってキラキラと輝き、それがシャワーのように降り注いで、とてもきれいでした。
登りが収まって、ほぼ平坦になった道を歩いて行き、その先で一旦下ったところが分杭平です。
ここまでは登山道と林道が並走していて、車でも入れるためか、ここが「登山道入口」となっていました。
分杭平は落ち着いたたたずまいの中にあって、黄金色に輝くカラマツの黄葉が見事で、とても居心地の良い場所でした。もし同じ道の往復であれば、帰りはここでゆっくりしていきたいところです。
分杭平から再び登り始めると、やや急な坂が大半を占めていました。でも道は良く整備されていて、歩きにくい箇所はありません。
「胸突坂」という標識を見て、いっそう急になった坂を登り切ると、守屋山の東峰は間もなくでした。
守屋山の東峰では周囲に360度の大展望が広がっていて、どの方角を眺めても北アルプス・南アルプス・八ヶ岳などのそうそうたる山々が並んでいて壮観です。
頂点は岩がゴツゴツしていますが、北側には展望図の置かれた平坦な一角もあります。
そして南側の肩には、山麓にある守屋神社の奥宮が、鉄格子に守られるようにして鎮座していました。
東峰からすぐの所で、帰りに下る予定の古屋敷への道を見送って、最高点の西峰へ向かいます。
着いた西峰には、頂上標識の下に「日本展望の山 100山」と添えられていました。が、帰宅後にネットで「日本展望の山」を検索しても、守屋山しか出てきません。この根拠は何なのでしょうか。
そしてネット等の紹介記事では、西峰の展望を素晴らしいとしているものも多かったのですが、実際には周囲を微妙な高さの木々に取り囲まれていて、どの方角もスッキリとは眺められません。
まだ冬枯れの時期だから良かったものの、木々が葉を茂らせている季節だったら、ほとんど見えなくなるのではと思われました。展望を楽しむには東峰のほうが向いているようです。
東峰まで戻ってから、「守屋神社(古屋敷)」の道標が示す道に入ります。
分岐点付近では、ササの中に消え入りそうな心許ない道に見えて、少し先々が不安になりましたが、すぐに明瞭な尾根道に変わりました。
こちらの道も比較的良く歩かれているようで、歩きにくいところもなく、快調に下っていけます。
特に下半分くらいは紅葉がきれいな明るい道で、降り積もった落ち葉をサクサクと踏みしめていく、この時期ならではの気持ち良い感触が楽しめました。
守屋神社まで下ると、すぐ前に古屋敷バス停があって、そこから次の目的地・高遠城址公園に向かいます。
少しハイペースだったので足には少し余計な疲労感もありますが、何の問題もない登山道を順調に歩けたおかげで、第一候補としていた12:40発の便に余裕を持って間に合いました。
そして最後は、守屋山からの展望とともに楽しみにしていた高遠城址公園です。
実はこの翌日の3日(木祝)から13日(日)までの期間で、「第10回 高遠城址 秋まつり」が開催されるので、園内はまだいろいろと準備作業中。人出もまばらでした。
が、賑わってからではじっくりと楽しめませんし、すでに紅葉が見頃になったとの情報を受けて、敢えて秋まつりの期間前にやって来たのでした。
お目当ての紅葉というと、なんだか少しくすんだ色合いのものが多く、期待していたほどには鮮やかではありませんでした。
やはり今年はどこに行っても、色付きがパッとしないようです(東北地方や北関東などでは良かったようなのですが)。
そんな中でも、発色の良い木が単発でちらほらとあったおかげで、それなりに楽しむことができました。
そしてその一方で目に付いたのは、桜の木の多さです。やはりここは、春にこそ訪れてみるべきなのかもしれません。
詳細な記録のページ (ヤマレコの文面をベースにして少し膨らませた程度です)
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2011_10_12/mt2011_10_12.html#20111102
写真主体のブログ版 (こちらも、ヤマレコと同じ写真しか使用していません)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2011-11-02
コメント
この記録に関連する登山ルート
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はじめまして。多分山頂でお会いしたと思います。
下から登って来られたんですね。
林道から分岐の登山道があったとは
ホームページ拝見しました。公共交通機関の情報満載で、ぜひ参考にさせて頂きます
私もさきほどkirisameさんのレコを見て、あ、お会いしている!
東峰の展望図のあたりで休憩されていた方々ですね。
一応、右肩にヤマレコバッジを付けて歩いているのですが、
お3方のうちおひとりの方としかご挨拶しなかったですし、
その時も正面から向き合う格好ではなかったので、たぶん見えなかったですよね
kirisameさんの記録は、実はこれまでに何度か参考にさせて頂いたことがあります。
私もピストンを避ける傾向にあるためか、ルート取りに何か共通するものがあるようなのです。
今後もkirisameさんの記録を楽しみにしています。そのうちまたお会いしたりするかもしれませんね。
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