電動アシスト自転車で笠取山へ


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 795m
- 下り
- 786m
コースタイム
- 山行
- 3:03
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:03
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:登山口から奥多摩駅まで自転車/東京行きホリデー快速乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
山歩きの計画で悩ましいことの1つは現地までのアクセスです。メジャーな山では登山専用バスが出ていたりしますが,普通の山では電車やバスを乗り継いで登山口にアクセスします。ただし,ちょうどよい時間帯にバスの便がなかったり,そもそもバス自体が運行していない場合があります。今回出かける笠取山のそのような山の1つです。
これまでもアクセスの悪い奥秩父の両神山の日向大谷口(三峰口駅から)や金峰山の登山口(塩山駅から大弛峠・韮崎駅から瑞籬山荘),甲武信ヶ岳(石和温泉駅から),赤城山(高崎駅から)には自転車で行ったことがあり,笠取山にも山梨県の塩山駅から自転車でアクセスしたことがあります。ただし,奥多摩からだと距離が長く,登山口に着くまでに体力を消耗しそうです。そこで考えたのが,電動アシスト自転車を使うことです。自分では持っていないので,奥多摩駅近くにあるレンタサイクルショップで,バッテリーの持ちがよいスポーツタイプの「パナソニック・ジェッター」(オートマチックモードで65km,ロングモードで85km)を借りることにしました。
快晴の日曜日の朝,ホリデー快速で奥多摩駅に着くと,駅前は色とりどりの登山ウェアのハイカーでテーマパークのような賑わいです。その多くは増発便が出ているバスで奥多摩周辺の登山口へと向かっていきます。さっそく自転車をレンタルして笠取山に向かって出発します。目標は2時間半後の11:30に登山口に着いて笠取山をピストンし,奥多摩駅16:54発のホリデー快速東京行きで帰宅することです。
初めて乗る電動アシスト自転車は重量は20kgもあって取り回しは慎重に行う必要がありますが,走り出しての安定感は抜群です。暗いトンネルではライトが自動点灯してくれます。何よりも坂道での足腰への負担が少なく,前を行くロードバイクを軽々と追い越していけます。とはいえ,この日に見かけたサイクリストは数人だけで,バイク乗りが圧倒的に多数派です。雲取山に登るときに利用する鴨沢のバス停には40分ほどで到着。バスの所要時間と大差ありません。ここから丹波山へは道の傾斜がさらに増して,電動アシストの本領発揮です。発汗の量は少なく,脚の筋肉の負担もだいぶ少ないようです。笠取山に登る体力は残せそうです。
柳沢峠手前の落合橋から入る一ノ瀬林道は,林間の気持ちよいルートです。道は少々荒れ気味の上り坂ですが,太いタイヤと電動アシストのおかげで難なく登っていけます。このあたり一帯は一ノ瀬高原と呼ばれるだけあって,標高は1,000mを超えており,軽井沢よりも高いところにあります。たしかに,体に感じる風はひんやりとして気持ちよく高原の雰囲気です。
笠取山の登山口の作業平口には,ほぼ予定どおりの11時半前に到着すると,駐車場に入りきれない車が空き地にも駐車してあります。自転車をロックして,勾配の緩やかな登山道に入ると,もう昼近くなのですでに下山してくるハイカーとすれ違います。透明な水が流れる瀬を木橋で渡りながら登山道を進んでいくと,ヤブ沢峠で尾根に達します。ここは軽トラックなら通れそうな幅の広い林道になっています。笠取小屋に近づくと,何か賑やかな音が聞こえると思ったら,中高年ハイカーが集まってイベントを開催中です。ここではトイレに立ち寄っただけで先に進みますが,予定の時間よりも20分ほど早い通過です。分水嶺を過ぎると,目の前には空に突き出た笠取山の頂上が目に入ってきます。下から見上げると大変そうな急登ですが,実際に登るとそれほどでもありません。冬に来たことはありませんが,雪が積もったら,雪山訓練によさそうです。
笠取山の頂上には1時過ぎに到着し,お決まりの富士山をバックにした写真を撮ります。頂上から少し東へ歩くと,もう1つの山頂標識と水干(多摩川源流の最初のひとしずく)に降りるルートがあります。ここから笠取小屋に戻ると,今度は一休坂を経由して下山することにします。ところが,先ほどのイベントの参加者の下山と重なり,50人以上が数珠つなぎになった大渋滞が発生しています。登山道が狭いので,何度か道を譲ってもらいながら下り続け,最後は走って2時半ごろに作業平口まで降りてきます。すると,自分と同じく自転車で登山口までやって来たハイカーに声をかけられ,電動アシスト自転車をうらやましがられます。
帰りの一ノ瀬林道は,来た道ではなく,将監登山道入口やキャンプ場のある一ノ瀬集落経由のルートを使います。こちらの道は舗装が新しく,快適に下っていけます。青梅街道に復帰すると,時には時速40km半ばで先を急ぎます。自分のロードバイクなら時速50km前後は出せそうですが,レンタルなので自重します。帰りの電車は4時54分発なので,十分間に合う計算です。実際には4時20分にゴールしたので,登山口からは2時間以内で帰り着けたことになります。走行モードは「ノーマル」しか使いませんでしたが,バッテリーの残量は往路で40%だったのに対し,ゴール地点では30%でした。下りでの消費電力の少なさがわかります。
今回,電動自転車は登山口への有効なアクセス手段であることがわかりましたが,自分のものを購入して電車で運ぶにはまだその重量がネックになりそうです。15kg以内(できれば10kg前後)で今回使ったものと同じ性能であればぜひ欲しいと思います。
【アクセス】
■往路:2時間27分
奥多摩駅(8:49)−小河内ダム(9:08)−大麦代トンネル(9:50)−峰谷橋(9:23)−深山橋(9:28)−鴨沢(9:34)−お祭(9:40)−道の駅たばやま(9:55)−羽根戸トンネル(10:08)−丹波山トンネル(10:11)−大常木トンネル(10:25)−一ノ瀬高原入口(10:27)−落合橋(10:43)−作業平(11:16)
■復路:1時間46分
作業平(14:33)−将監登山口入口(14:48)−林道一ノ瀬線入口(15:03)−丹波バス停(15:20)−道の駅たばやま(15:22)−後山林道入口(15:37)−鴨沢(15:42)−麦山橋(15:51)−峰谷橋(15:53)−奥多摩駅入口(16:19)
こんばんは、どうもはじめまして。
重い荷物を担いで一之瀬林道を歩いていたハイカー本人でございます
多摩川の源流域は、展望も森と水の風景も魅力的であるにもかかわらず、公共交通利用派にとっては頭の痛い不便さですよね……。
そんな中、電動アシスト自転車レンタルとは、なかなかの案だなぁ〜と思いつつ拝見しました。奥多摩駅から一之瀬あたりまで2〜3時間ですか……速い!
しかし、自転車なら自転車で、頭が痛いのは奥多摩に群がるバイクの大軍ですね……
私の場合、多摩川を歩いて遡行するため、ドラム缶橋から丹波を経て落合までひたすら青梅街道を歩きましたが、つくづくバイクがイヤになりました
それでも何だかんだで、天気が良く最高の眺めが得られれば、全ては許されますね (笑)。絶好の天気の笠取山ハイク、お疲れ様でした!
bobandou様
後ろ姿を拝見して通り過ぎただけで,ご挨拶もせずに失礼いたしました。あまり人が歩かない林道なので珍しくてシャッターを切ってしまいました。また,どこから歩いて来られたのだろうと不思議にも思っていました。(電動)自転車は,バスの時間を気にせずにいられるので,もっと普及してあちこちでレンタルできればいいなと思います。ドラム缶橋からの歩き,お疲れ様でした。自分ならきっと心が折れていたと思います。
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