羅臼岳

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その他1人 - GPS
- 09:13
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,502m
- 下り
- 1,481m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 9:12
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
ヒグマがいます。 下部は樹林帯。大沢に雪渓が残っていたが、アイゼンなしでもほぼ問題ない程度。 大沢周辺は高山植物(エゾキンバイ、エゾコザクラ、エゾツガザクラ、チングルマ、イワギキョウなど)あり。 頂上周辺は岩場。 |
写真
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ポール
携帯トイレ
熊撃退スプレー
|
|---|
感想
5:40頃 木下小屋からスタート
鬱蒼とした樹林帯の中を登っていく。
登り始めて50分ほど(山と高原地図上「オホーツク展望」と書いてあるところより少し下)のところで、20〜30m前方の登山道の下部の樹林帯にヒグマ発見。
クマの方が聴覚や臭覚が優れているから、こちらに気づいて離れてくれるだろうと思い、その場で待機。
(念のため、レンタルして来た熊撃退スプレーの安全ガードを抜き、手に持つ。)
しかし熊はこちらには全く構わずに、葉っぱをむしり食べながら少しずつ斜め下方に移動。若干嫌な方向だなとは思いながらもこちらには来ないだろうと思い込み、そのまま観察しながら静かに待つ。
その頭の大きさにビビる。胴体は頭に対して短い印象。大人1頭。
だんだんと下方のこちらの登山道の下辺りに移動してきていると思ったら、だいぶこちらの近くに近づいて来て、人間を怖がる感じもなく、どんどんこちらに接近。こちらのこともしっかり見られた。
スプレーを噴射して良い範疇(5〜7m)まで来てしまったが、怒っている感じでもないのにスプレー噴射により怒らせてしまうのではないかと怖く、まだスプレー噴射できず。恐怖で手足の力が抜けてしまうのを感じた。
4〜5mほどまで近くまで来てしまい、さすがに近すぎてヤバいので後退しようとしたが、もうすれ違って上に行ったほうが良いくらいまで来たので、上に進んで離れた。落ち着いて、走らないように。
私たち(2人)の後ろに歩いていて、ともにその状況を切り抜けた単独の登山者は、このタイミングで私たちを抜かし先へ。私たちも後ろに気をつけながら、走らず、でも速やかに上へと進む。
登山道に熊のものと思われる糞がたくさんあった。
前日の知床五湖ガイドツアーで教わった、熊を遠ざける手拍子+掛け声を時々出しながら。
しばらく進むと、弥三吉水の水場。休憩しやすいちょうど良い平らな広場があり、そこで休憩。先行者が落としたらしきプチトマトが落ちていた。こういうのも今後熊を引き寄せてしまうと思い、回収。この日もかなり暑く、手ぬぐいを濡らして身体を冷やす。
極楽平を超え、銀冷水という水場へ。携帯トイレブースあり。そこでも少し休憩し、上へ進む。
(その辺りでサングラスを落としてしまったことに気づく。弥三吉水辺りで落としてしまったかも。帰りに確認しよう。)
大沢の雪渓のところへ出ると展望が開け、高山植物なども咲いている。
大沢の雪渓は、下から見たらけっこう雪が残っているように見えたが、アイゼンなどは必要ない程度。
大沢を超えると、エゾキンバイやエゾコザクラ、エゾツガザクラ、チングルマなどが咲いていた。
羅臼平の辺りに出るとまた雰囲気が変わり、樹木は低く、左にサシルイ岳、右に羅臼岳頂上が原始的な雰囲気でそびえており、とても素晴らしい雰囲気。
そこからさらに登り、岩場を超え、頂上へ。
頂上からの展望は本当に最高に素晴らしい✨
360度の大展望で、オホーツク海はもちろん、昨日歩いた知床五湖や木道遊歩道もくっきり、明日登る斜里岳も見えます。
先に頂上にいた単独男性は、もうここに1時間もいる、と言ってましたが、その気持ちわかる‼ 私たちも結局50分程はいました。(そしてその人は私たちが降りる時もまだ居た笑)
帰りは元来た道を戻る。行きよりも長く感じる。サングラスは見当たらず…。
帰りも樹林帯に入ると熊がいるかもしれないので、手拍子+掛け声を時々出しながら。
行きに熊に遭った辺りを確認しながら茂みを見ながらおりて行くと、また熊の頭がこちらを見ているような気がしたが、あえて探すのも危ないとの意見…そのまま止まらずに声を出しながら下山。
大変スリリングで、頂上は天国のようなそんな印象深い山でした。












はじめまして、
ヒグマとの駆け引き⁈固唾を呑んで読ませていただきました。
僅かな時間によく相手を観察しクマスプレーを使わず危機を回避できたこと素晴らしい結果だと思います。何事もなくて本当によかった。私も知床五湖ハイキングでいかにクマに自分の存在を知らせ、鉢合わせを回避するかのレクチャーを受けました。ガイドさんが手を叩いたり独特の掛け声を出したりするのを聞きました。
出来たらスプレーは使いたくない気持ちに共感しました。
クマが人を敵と認識することが怖いです。使わないでと言うつもりはありません。使わないと命の危険があるのなら使うべきです。
並々ならぬ勇気に感動してメッセージさせていただきました。
harkoさん
コメントありがとうございます✨
「クマが人を敵と認識することが怖い」…本当、そうですね。
怒ったり攻撃してきてもいないのに、スプレーしてしまったら、その場は逃げたとしても、今後人間を敵として認識してしまうかもしれませんね。
とりあえず何事もなかったので、今はそのクマが可愛くも思えます。
何も悪意のないクマにそんな不要な攻撃をしなくて良かったです。
でも、クマスプレーを持っていたことは、万が一襲ってきた場合はコレがある、と思えて落ち着いて対応できることに繋がったと思うので、携帯はしていて良かったです。
できたらスプレーは使いたくない気持ちに共感…嬉しいです😌
コメントありがとうございました✨
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