秋風吹く摩耶山に


- GPS
- 01:56
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 994m
- 下り
- 975m
コースタイム
- 山行
- 1:44
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 1:56
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された登山道 |
写真
感想
この日は岡山への出張の予定。午前中ば雨の予報だったので、大人しく出張先に向かうつもりだったのだが、雨は昨夜のうちに降りしきってしまったようだ。午前中の山行は諦めていたのだが、いつの間にか天気予報も雨から晴天に変わっているではないか。新たに新調したトレラン・シューズの感触を試すべく、久しぶりに六甲の上を走ってみようか。摩耶山なら2時間もあれば走れば山頂まで往復出来るのではないだろうか‥
朝のうちは京都での用事を片付けると足早に京都駅に向かう。京都駅発博多行きののぞみ号は自由席はおろか、指定席の通路にも人が立つほどに混雑している。新神戸で途中下車して、早速ランモード。ところが気がついたら布引への道に入ってしまっていた。旧摩耶道を登るつもりだったので、引き返して、新神戸駅から仕切り直し。そのまま、布引への道を上がっておけばよかったのだが‥
快晴の週末だというのに旧摩耶道は驚くほど人の気配かない。雷声寺を過ぎて登山道に入ると、早速にも多くの躑躅の花が登山道を彩る⁇・・・もうすぐ11月だというのに。今年は本当に狂い咲きが多い。喜ぶべきか、生命の未来を憂うべきか。
長い擬木階段を過ぎると快適なトラバース道に入る。山腹に沿って水平につけられた道は走りやすく、距離を稼ぐことが出来る。最近の下ノ廊下への山行で通った水平歩道を思い出すが、それほどの危険はない。
不動の滝を過ぎると途端に延々と石段が続く。普段なら早々に諦めて歩くところなのだが、トレラン・シューズの性能に助けられて、石段の上を走り続ける。もう少し季節が早ければ汗だくになるところだが、谷から吹き上がってくる涼しい秋風が程よく?体を冷ましてくれる。
このあたりから途端に多くの登山者とすれ違う。石段の上に快晴の蒼空が見えると、山上まであともう少し。最後の力を振り絞って、駆け上がる。そこは摩耶山史跡公園、昭和53年に炎上した旧天上寺の跡地であった。石段の上から振り返ると神戸から大阪の展望が美しい。しかし、目の前には摩耶山が聳える山容に圧倒され、写真を撮ることをすっかり失念するのであった。
さて摩耶山山上にもう一踏ん張り。登山道は尾根コースと森林浴コースに別れるが、もう既に森林浴は充分にしてきただろうと思い、尾根コースを選択。なぜか全く登山者に全く出会わないままに天狗岩に辿り着く。車道を左手にすすむとすぐに摩耶山山頂に到着。好天の摩耶山上はさすがに多くの人で賑わっている。ここまで1時間ほどで来れたのなら下りは40分ほどで下れるだろうと皮算用をして、山頂で好展望を楽しむ。この時点ではこの皮算用が甘いことを知る由もない。
下りは天狗道に入ると、登りの旧摩耶道とは対照的に次々と登山者とすれ違う。久しぶりの天狗道、意外とアップダウンがあり、小さな登り返しがあり、時間を消費する。
稲妻坂を駆け下りて、布引ハーブ園に辿り着いたのは12時40分。予定の新幹線の時間までは後15分。ここで新神戸ロープウェイに乗れば良いのだが、ついついゴールまで走りたいという欲が頭を擡げる。新神戸駅まで15分で駆け下りることが出来ることに賭けてみる。
途中の風の丘で咲き誇る花々の写真を撮ったのが災いしたのだろうか。確かに新神戸の駅には55分に着いたのだが、コインロッカーに預けた荷物をピックアップしてホームに駆け上がった時ないには無情にも博多行きののぞみ号はトンネルの中に吸い込まれいくところだった。
こんなこともあろうかと‥
この日は7分後に新神戸を発車する臨時ののぞみ号というリカバリー・ショットが用意されているのだった。大混雑の博多行きに比べ、臨時列車はガラガラであった。まさしく怪我の功名!
のぞみで隣り合わせた乗客の方は驚かれたかもしれない。ランニング姿で乗り込んで来た人物が岡山に着くまでには紺ブレのビジネス姿に変わっていたのだから。それにしても、こんな日に新幹線に乗って出張だなんて・・・
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