北横岳 〜全アルプスの見える絶景〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 263m
- 下り
- 261m
コースタイム
- 山行
- 2:44
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 3:30
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
復路:八ヶ岳RW ⇒(バス1250円)⇒ 茅野駅 ※北八ヶ岳ロープウェイ線 時刻表↓ http://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/kitayatsugatake_20181105.pdf ※モンベルクラブ会員特典(会員のみ) ロープウェイ往復乗車券:200円引きで1900円⇒1700円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡多く特に問題なし。稜線直下ではツボ足の方は少し下りるのに苦労されていたようです。我々は12本アイゼンでしたが、6本、チェーンスパイク、スノーシューなど様々。 |
その他周辺情報 |
写真
感想
2015年3月以来3度目の北横岳。
前二回は天気に全く恵まれず、全くの眺望無しであった。
それ以来、好天気のレコを拝見するにつけ、ああ蓼科山はこう見えて北アルプス、中央アルプス、南アルプスなどが一望出来るんだと思っていた。
意中にはあったが、他の山々に行ってグズグズしているうちに丸4年が経った。
そんな中で、今年はまだ雪を踏んでいないのでどこへ行こうか検討していると、18日月曜日は絶好の山日和で、『山の天気予報』では珍しく(正確な表現は忘れたが)『晴れる』の一言だったので、日帰りで八ヶ岳・北横岳を即決めた。
結果、『山の天気予報』は大当たり。頼りになります。
文字通りの八ヶ岳ブルーであった。
雪は少ないのは分かっていたが、それを補っても余りあった。
北横岳からの眺望はこれ以上はないほどで、他の山々からもそうであったろう。夏は水蒸気の関係でどうしても輪郭がうすボンヤリとしてしまうが、冬は空気も締まり山々も雪をかぶりはっきりとするので、山座同定がしやすくなる。
自分が登ったことがある山であればなおさらだ
南八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプス、頚城山塊と
ズラッと見える景色は壮観であった。
山頂はやや強風で耳も冷たくなったが、それも忘れて景色に見入った。
写真もたくさん撮った。
最後に坪庭をぐるっと回って帰ったが、遠くの山々がハッキリと見える晴天なればこそ気が付いたことが一つあった。
中央アルプスをバックにした坪庭、南アルプスをバックにした坪庭、御嶽山をバックにした坪庭が、極めて素晴らしい景色なのである。
熔岩石から成る単体での坪庭は勿論素晴らしいが、借景を含めての坪庭が秀逸なことこの上ない。
山頂で気になったものが一つあった。
登られた方はご存知であろうが、山頂標識のそばに読みにくいが『修那羅大天武』と書かれている文字碑がある。
こういったものは訳があって置かれている。重量のあるものであればなおさらだ。
興味があったので少し調べてみると:−
『八ヶ岳のそれぞれの山頂にはさまざまな石仏が鎮座している。権現岳には不動明王、赤岳にも不動明王、阿弥陀岳には阿弥陀如来、天狗岳には馬頭観音、蓼科山には天照大神。これはほんの一部で、たとえば阿弥陀岳にはほかにも、御岳山・諏訪神社・武尊神社・月山羽黒山湯殿山大権現・金毘羅など諸国霊山の文字塔があり、赤岳には成田山不動明王、龍頭山金毘羅神王の文字塔がある。中山道と甲州街道が合流する八ヶ岳山麓は、中部山岳の開山を目指す諸国霊山で修行を積んだ行者、あるいはその影響を受けた者が行き交ったところ。八ヶ岳の山にさまざまな石仏があるのは、こういう人たちがもたらした神々といえる。そういう行者の一人が八ヶ岳北山麓の修那羅山を拠点に活躍した修那羅大天武で、石像が八ヶ岳の北横岳に祀られていた。
北横岳山頂の大小の石が積まれた中央に「修那羅大天武」の文字塔が立っていた。かたわらには頭部がない石像があり、これが修那羅大天武といわれている。しかし束帯姿のうえ頭部がない行者とは似つかわしくないので大天武とは違う像の可能性が大きい。この石像は三度ほど見たが、岩の下に転がっていたり、石に埋もれたりしていつも粗末に扱われている。石仏がブームになった昭和50年代、石仏愛好者は修那羅という文字に心をときめかせた。その奇妙な石仏に酔いしれたが、北横岳に修那羅のような空気はない。
修那羅の石仏は自由奔放な像容と神仏の多さが特徴。これは当時の庶民の願いが多岐に渡っていた証でもある。その傾向は八ヶ岳にもあり、小さなピークにまで石仏が祀られている。西岳には首のない地蔵菩薩、阿弥陀岳の近くの摩利支天には女神姿の摩利支天、中岳には蚕玉大神の文字塔、横岳には愛染明王ほか諸神の文字塔があった。そして北横岳近くの大岳には頭部のない明王系の像と女神のような石仏がある。こうして見ると、八ヶ岳全体が修那羅的空間ではある。』
自分は石仏愛好者ではないが、八ヶ岳の他ピークにあるようなので、頂上を踏むチャンスがあれば意識して見てみたいものだ。
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