初日:阿弥陀岳【敗退】/ 2日目:硫黄岳【♪】


- GPS
- 12:27
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,616m
- 下り
- 1,609m
コースタイム
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 6:26
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:56
7:29 赤岳山荘
7:35 美濃戸山荘 7:39
10:18 行者小屋 10:49
12:13 敗退地点(文三郎尾根の中間点あたり) 12:15
13:09 行者小屋 13:21
13:55 赤岳鉱泉(泊)
【2日目】
8:07 赤岳鉱泉
10:39 赤岩の頭 10:44
11:05 硫黄岳 11:07
11:12 道迷いで引き返し 11:16
11:25 硫黄岳
11:45 赤岩の頭
12:32 赤岳鉱泉 13:01
13:57 美濃戸山荘 14:00
14:03 赤岳山荘
天候 | 4日、5日とも残念ながら曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※美濃戸口からの赤岳山荘への林道は所々で路面が見えるようになっていましたが 念のため美濃戸口からチェーン装着しました |
コース状況/ 危険箇所等 |
南沢はアイスバーン多数 文三郎、硫黄岳へのルートともにトレース無く、モナカ状態多数 踏み抜くと股間まで埋まります |
写真
感想
今回の連休はS氏と南八ヶ岳で未踏の『阿弥陀岳』と『硫黄岳』を登りに行く。当初の計画では初日に文三郎尾根から赤岳を経由して阿弥陀岳に登り、2日目に硫黄岳から横岳まで縦走するつもりだったが、結果はトレースが無く思った以上に時間を費やし、初日は文三郎尾根の中間点あたりで敗退、2日目は硫黄岳ピストンで終わることとなる。
前夜21時に滋賀県を出発し前回同様、用心のために美濃戸口でチェーンを装着して赤岳山荘駐車場到着は2時頃。車中泊で朝6時まで仮眠して7時29分に駐車場をスタートする。美濃戸山荘から南沢を通って行者小屋へ。前回の赤岳鉱泉泊では有り金の大半をビール代に使ってしまった反省から、今回は500mlビール3本とつまみを持参したので、これを行者小屋の軒先にデポして阿弥陀岳を目指す。しかし、文三郎尾根を登るつもりが中岳沢を詰めているのに気づき途中で修正。コースはトレースなく、モナカ状の雪に足がズッポリ埋まるような状態が続き、思うように距離を稼げない。ようやく文三郎尾根に取り付きクサリの見える急登のあたりで強風と小屋でのビールの誘惑に負け、早々に敗退を決める。
赤岳鉱泉には14時前に到着、14時半には部屋で飲み始め、18時の夕飯までには完全に出来上がった状態に…(笑)。
この日の夕食メニューはステーキで、よく話題となるメニューだけにラッキーであった♪食後も部屋に戻って飲み直し、同室となった80歳と70歳の登山者の方に色々なお話をお伺いして楽しい時間を過ごす。ただ、飲みすぎたせいでコンタクトを外す時に片目のレンズを落として紛失…翌日は眼鏡で登らないといけないと思うと憂鬱な気持ちとなる。20時前、まだ飲み続けている皆さんを残して先に布団に横になると、寝不足と疲労でそのまま瞬時に吸い込まれてしまう。夜中にトイレのため一度目を覚ましたが、その後は翌朝までガッツリと寝る。
赤岳鉱泉の朝食は6時半から始まるが目を覚ますと6時過ぎで10時間以上も爆睡した計算になる。前夜の酒が少し残るものの睡眠不足は完全に回復した。着替えや準備を済ませ、さて朝食の5分前になって、ようやくS氏が起き出してくる。食後はのんびりと過ごし、出発は8時すぎ。
同室だったオジサン達は先に出発されたようで硫黄岳に向かうルートには先行されるトレースが残る。途中で追いつき先頭を代わるもコースは不明瞭でラッセルしては行き詰まり、何度か登り下りをくり返しながらルートを切り開いて行く。赤岩の頭直下ではクラストした急斜面を横切りながら登り進め、赤岩の頭の道標までたどり着くが辺りはガスに包まれ真っ白で進む方角も分からない。とりあえず目に入る道標を頼りに硫黄岳を目指すが山頂が近づくにつれ激しい強風となり体ごと持っていかれそうになる。どうにか山頂に着くも、目も開けられないくらいの風雪のため早々に下山にかかる。
このあたりでは視界は1メートル程度しかなく、足元しか見えないような状態。5分ほど下ったところで登りでは見かけなかったケルンがいくつも現れ、戻る方向を間違えているのに気づく…。激しい風音と何も見えない視界の悪さにパニックになりそうになるも、GPSのトラックバック機能を使い慎重に来た道をたどる。GPS操作のたびに手袋を外し、そのため指の感覚は無くなり、また慣れない眼鏡も風雪で凍りつき視界はさらに悪くなる。なんとか赤岩の頭に戻り、そこから樹林帯まで下ると、ようやく風を感じなくなり安心感を取り戻す。その後は赤岳鉱泉まで下山し、北沢を通って赤岳山荘の駐車場に戻る。
今回、山頂での貴重な恐怖体験は今後の教訓となった。また、高価なGPSが初めてその効果を発揮した。GPSばかりに頼るのは本意ではないが、いざと言う時に正確にルートを辿れるのは心強く、頼もしい道具だと感じた。
コメント
この記録に関連する登山ルート

悪天候の中、お疲れ様でした。
八ヶ岳、何だか凄い所なのですね。
目指した事がまだ無いのですが、
記録を読ませて頂いて
とても気になりはじめています。
(八ヶ岳の地図入手しました。)
そして、
僕ももっと頑張ろうと思いました。
GPSは過酷な状況でこそ
真価を発揮するのですね。
Thomasさんが身をもって知った情報
参考にさせていただきます。
僕はちょっと山へ行けていませんが
次回も記録楽しみにさせて戴きます。
八ヶ岳には通年営業している小屋(赤岳鉱泉)があって冬でも比較的入りやすいので
相棒のS氏は『今年は山用のテントを買う』と言っているので、次のシーズンは雪山テント泊も考えています
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