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記録ID: 186242
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ハイキング
丹沢

半原高取山

2012年04月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:25
距離
6.2km
登り
540m
下り
536m

コースタイム

05:46新宿-06:35本厚木駅07:20-08:00センター前08:00-10:05高取山15:55-17:25センター前18:22-19:15本厚木駅19:18-20:05新宿駅
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
本厚木駅から神奈川中央交通バス半原行きでセンター前下車
愛川ふれあいの村センター前バス停近くより見た仏果山。
2012年04月29日 08:05撮影 by  E4300, NIKON
4/29 8:05
愛川ふれあいの村センター前バス停近くより見た仏果山。
道端に咲く花。
2012年04月29日 08:26撮影 by  E4300, NIKON
4/29 8:26
道端に咲く花。
ハイクコースに散る桜。
2012年04月29日 09:28撮影 by  E4300, NIKON
4/29 9:28
ハイクコースに散る桜。
高取山山頂。
2012年04月29日 10:14撮影 by  E4300, NIKON
4/29 10:14
高取山山頂。
高取山山頂の桜と展望台。
2012年04月29日 10:16撮影 by  E4300, NIKON
4/29 10:16
高取山山頂の桜と展望台。
高取山展望台から観た宮ヶ瀬湖。
2012年04月29日 14:16撮影 by  E4300, NIKON
4/29 14:16
高取山展望台から観た宮ヶ瀬湖。
撮影機器:

感想

4月の月末は、毎年恒例の無線イベント、オールJAコンテスト。
今回は神奈川県愛甲郡愛川町にある高取山に移動運用し、コンテストに参加することにした。
この高取山は丹沢山地の手前に位置する標高705m程の山。
頂上には展望台も設置され、都心方面にも開けており移動運用のロケーションとしては申し分ない。
ただ、アクセスの方法が今ひとつ解らない。
地図を見ても最寄の鉄道路線はなく、どこからアプローチするのか?
丹沢方面のガイドブックでもあれば簡単に調べがついたろうが手元にはなし。
仕方なく、ネットで検索してみる。
ところが、人によってアプローチの基点が異なっており焦点を絞り込む事が出来ない。
愛川町半原方面、宮ヶ瀬ダム方面、仏果山方面などからのルートが紹介されているが、どれも決め手に欠ける。
無線が主目的なので最もポピュラーで楽なルートを探してみたが、何度調べてみても解らない。
そんなこんなでルート選定に1日中掛かってしまった。
取りあえず、半原方面からのルートに決めてみたが正確な地図もなく、やや不安なまま移動当日の29日を迎える。
天候は晴れ。気温も申し分ない。
午前5時過ぎ、最寄の阿佐ヶ谷駅からJR中央線で新宿へ。
新宿駅小田急線窓口で「宮ヶ瀬ハイキングパス」を購入。
これは小田急線と高取山近郊の宮ヶ瀬ダム周辺アクセスに使う神奈川中央交通バスで使える割引周遊券。
二日間有効で乗り降り自由。
おとな一枚1710円。
通常は新宿、本厚木間往復で960円とバス往復運賃が1100円掛かる。合わせれば2060円だから350円の得。
5時46分、新宿発急行小田原行きに乗り込む。
朝早いのに満員。朝帰りが多いのか?若いのが目立つ。
途中、沿線駅より少しづつハイカーが乗り込んできた。
6時35分、本厚木到着。
駅前コンビニでおにぎり一つを昼食用に買う。基本的に移動運用中は食事をしないのだが、一応これ位は用意しておこうと思った。
あとはお茶のペットボトル。別途家からは保温ボトルに紅茶を詰めてきた。
さて、目的地まではここから神奈川中央交通バスの半原行きに乗るのだが、これが2系統あって経由地も違う。
高取山へのアプローチも系統別に降りるバス停が別で、ややこしい。
あと、本厚木の出発停留所も午前10時前と後では場所が違う。
北口のバスセンターに行ってみてその間違いに気付き、駅前の1番停留所まで戻るはめに。
時間に余裕があったからよかったものの、ギリギリだったら乗り遅れていた。
とにかく便が少ないので1本乗り遅れただけでも大きくスケジュールが狂ってしまう。
バス停で待っていると中高年ハイカーのグループが三々五々集まってくる。少し前に出て行った宮ヶ瀬行きバスは満員のハイカーを乗せていったが、こちらはそれ程混む様子はない。
午前7時を回ると本厚木上空は曇り空に。
天気予報では一日中晴れのはずなのだが。
午前7時20分、定刻通りに「センター前経由半原行き」バスが到着し、中高年ハイカーと共に乗り込む。
座席がほぼ埋まるくらいの乗客を乗せてバスは国道412号線を北西に走る。
渋滞もなく中津川沿いを快走。いつしか天気も回復してきた。
バスは途中、川沿いに巨大な釣り場や温泉場のある広場を通過する。連休とあって朝から多くの車が泊まっていた。
午前8時。本厚木から40分ほどで「愛川ふれあいの村センター前」に到着。
ここが高取山アプローチへの最寄バス停だ。
数人が降りたが、高取山へ向かうのは自分ひとりの様子。
バス停すぐ側に「高取山まで100分」と記された案内板を見つける。距離にして2,5km程か。
示された方向に歩みを進める。
国道412号を30mほどで左折。暫く行くと正面グランドの塀に案内板。
今回は詳しい地図がないのでルート上の案内板が唯一の頼みである。結局ハイカーは自分だけで他に歩く人の姿もない。
ゴールデンウイークの季節らしい新緑が心地よい。
前方には仏果山らしき山並みも窺える。暫く舗装された車道を行くと「愛川ふれあいの村」という施設ゲート前を通過。一応、これも目印となる。
午前8時30分。自動車道を潜っていよいよ山道に。
その入り口にはヒルに注意の看板。蝮だったりヒルだったりと山道は油断ならない。
因みに潜った車道はすぐトンネルになっているのだが、その入り口には妙なレリーフ装飾されている。宮ヶ瀬ダムの交付金で作ったものだろうか。
それはさておき、山道は例によって植林の暗い針葉樹の森と天然広葉樹の明るい森とを交互に抜けていく。
堂平山や景信山登山と同じ風景なので、時々どこを登っているのか解らない錯覚に襲われる。
高取山への登山道は比較的歩きやすいように整備されていて、ハイキングに慣れていなくともなんとか登っていける。
とはいえ、鈍った身体には堪える。
靴も普段履いているズック。いい加減、トレッキングシューズの一つでも購入すればいいものだが不精で未だ持っていない。だから余計疲れる。
20分おきに小休止を繰り返し、喘ぎながら歩みを進める。時々シカ避けと思われるフェンスのゲートを潜る。
気温は25度近く。体温も上がり身体を冷やさないととても耐えられない。
湿ったタオルは必須だが今回もそんなものは用意していない。仕方なくティッシュにお茶を浸して顔を拭き、体温を低下させる。
所々に設置された道標に「高取山まであと○、○km」という数値を見ながら残りの距離を縮めていく。
すれ違うハイカーもいない。唯一高校生位の男子二人連れハイカーが一組追い抜いて行っただけ。
聞こえるのはメジロや鶯の囀り。
このあたりはまだ桜が咲いており、ハイキングコースには花びらが散っている。
何だか天国への階段のようだ。
午前10時前、やっと頂上の展望台を確認出来たときは、正に天国へ到達出来たんだという感覚。
午前10時5分。高取山山頂到着。
バス停から2時間と5分だ。
案内板の想定時間より25分遅い。それでも自分としては早いほうだ。
頂上には桜の木が一本あってちょうど見頃。
マルハナバチがブンブン飛んでいる。
快晴の下、まさにパラダイスの様相。
昼前からは他のハイカーの邪魔にならぬようアンテナを展望鉄塔の下に吊り下げ、鉄塔基盤のコンクリートに座って運用する。
FT817とDPアンテナによる運用は14時頃まで行なった。
主に50MHzCWを中心にオールJAコンテスト参加QSO。
ロケーションがよいためか、かなりの局から呼ばれた。
14時過ぎからは頂上の展望鉄塔に登って430FMハンディー、351MHz簡易デジタルトランシーバー、特定小電力無線運用を試す。
展望鉄塔は結構揺れて怖い。
しかし、眺望は抜群で360度見渡せる。
西は宮ヶ瀬湖、北に宮ヶ瀬ダム、北東は都心部、東は愛川町の市街、南東に仏果山山頂、南西に大山と壮大なパノラマ。
但し、この日は晴天ながら靄っていたので都心は窺えず。視界がよい日にはスカイツリーも見えるそうだ。
さて、この日、初めて試した351MHz帯簡易デジタル無線。
5w出力という事で、CQを出すと都内局から矢継ぎ早に呼ばれた。
あっという間に6局ほどとQSO。
しかし、フリーライセンス無線で5wも出せてしまうのは何だかちょっと複雑な気分。
今回の移動運用ではFT817で0、5w。430FMハンディーでも1w。
皮肉にもこの351MHz帯簡易無線が最も高出力であった。
更にデジタルであるからアナログのようなノイズの中から拾うというDXの醍醐味がない。受信出来るか否かのみ。
これなら10mwの特定小電力無線のほうが交信達成感が大きい。
因みに高取山山頂ではドコモ携帯は圏外になる。
時々、辛うじて繋がる事もあるが殆ど通話不可能だ。
今回、知人と特定小電力無線交信を時間合わせで実施しようとしたが携帯が通じず断念した。
結局、今回の移動運用ではアマチュア無線で50MHz83局(SSB21、CW62)、144MHz1局(SSB1)、430MHz9局(SSB1、FM8)のトータル93局。内82局(全て50MHz)がコンテストでの交信。
こちらのCQで応答していただいた局は62局だった。
交信地域では東京29、神奈川22、千葉11、埼玉13、群馬4、茨城7、栃木5等であった。
FMDXもこの展望台で行なった。
地元の宮ヶ瀬CFMは当然ながら良好に受信出来た。下山する時間が迫っていたのでじっくりモニターする余裕がなかったが相互変調もなく、受信環境はFBであった。
16時近くになると、ハイカーの姿も疎らとなる。
バスの時間を考えるとそろそろ下山を急ぐ時間だ。
ここからは宮ヶ瀬ダム方面で降りるルートもあったのだが、未踏地を辿るには不安が多く、結局往路をそのまま戻る事にした。
15時55分下山開始。
途中、リスを発見。携帯カメラで撮影にチャレンジしたが一瞬間に合わず逃げられた。
下山は順調であったが、麓近くで道があやふやになってくる。
子供の歓声が聞こえたのでそちらに向かって下っていくと、キャンプ場のようなところへ出てしまった。
ここは往路にはなかった風景。
どうやら「愛川ふれあいの村」の領内らしい。
しかし地図がないので場所を特定出来ない。道標を頼りに移動していたのでどちらに向かってよいか解らない。
時刻はまもなく17時。最終のバスは18時代。だんだんと焦ってくる。
暫く彷徨ってやっと管理棟を見つけ、受付でバス停の場所を聞く。
教えられた方角に向かうと、往路で確認した「愛川ふれあいの村」正門のところへ出る。
やっと帰り道が見つかった。
それでも間違った道を行き来、戻りつつ、やっとのことで国道412号線が見えてきた。
ほっとした瞬間、目の前を17時22分のバスが通過していく。
バス停に着いたのは17時25分。時刻表を確認すると、次のバスは1時間後。
そういえば草戸山に移動した時もこんなタイミングだった。あの時は徒歩でも最寄り駅に行ける距離だったが今回はとても無理。
仕方なく、バス停でひたすら待つ。
やはり地図なしでのハイクはロスが目立つ。もし最終バスを逃したらと思うとぞっとする。
バス停で佇んでいた間、歩行者は犬の散歩で通りかかった近隣の人数名だけ。車の往来は激しいが徒歩で移動する人は殆ど見かけない。
結局、バスに乗り込んだのは自分ひとり。GWなのに高取山の往復でこのバス停を最終バスで利用したハイカーは他にいなかった。
バスの車窓から眺める国道412号線の夜景はなかなか趣がある。
中津川の巨大釣堀近郊のスポーツ施設の照明や時々通過するファミリーレストランの灯りは妙に和む。
殆どの停留所は乗降する人もなく、どんどん通過するからバスは快調に走る。
19時15分、本厚木駅前に到着。
19時18分の新宿行き急行に乗り込み、帰路に就く。途中、千葉で震度5弱の地震が発生したが、幸い遅延もなかった。
阿佐ヶ谷駅に着いたのは20時22分。
下山を開始してから約4時間半(バス待ち時間含む)の帰路であった。
今回は、詳しい地図なしで処女地に挑んだことは問題だった。
ネットで何時間も検索するより、市販のガイドブックを購入したほうがより効率的だ。
無線運用に関しては運用設置場所とアイテムの増加によって運用時間が延びてしまい、すべて消化し切れなかった点が反省材料となった。

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