岡山県鏡野町 霰ヶ山 沢沿い林道からピストン 花&鳥&虫



- GPS
- 03:59
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 674m
- 下り
- 662m
コースタイム
- 山行
- 3:46
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 4:01
歩行距離9.5km、歩行時間3時間30分、歩行数15,900歩、消費カロリー1,920Kcal
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鏡野町のホームページによれば、ここから西方面が通行止めです。道が細いのでUターンしやすい所から通行止めにしてあるのだと思います。今回歩いた部分は問題ありませんでした。二輪車も含め通行止め期間は8月31日までだそうです。 なお、これ以外にも真庭市との境界周辺には通行止め箇所があります。湯原IC経由など西からのアプローチは避けた方がいいでしょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。標高590mで地形図の実線の道に入ると、コンクリートや砂利、土道の林道が続きます。一部、路肩崩壊や水がちょろちょろ流れている所がありますが、大雨でなければ大丈夫でしょう。 登山口<写真28>で林道から逸れると、丸太と土の階段状の道が大半です。ソウシチョウ<写真30,31>撮影地点辺りから階段が崩れていますが、歩くのに支障はありません。濡れていると崩れやすい黒土ですが、下りでも案外滑りにくく、雨上がりでも快適でした。 霰ヶ山(あられがせん)頂上<写真34〜36>から南西に延びる踏み跡に入ってみましたが、低木が茂って足元が何とか見えるレベルでした。前方は木々が鬱蒼と茂っていたので、すぐに引き返しました。 復路では、往路で見落とした脇道に入ってみました。標高1000m辺りで行き止まりで、北北西方面が少し開けていました。おそらく、ここが大山(だいせん)が見えるスポットでしょう。残念ながら、今回はガスって見えませんでした。 |
その他周辺情報 | 国道179号線を北上すると、道の駅奥津温泉があります。レストラン「温泉亭」ではランチバイキング<写真43>が楽しめるほか、周辺の温泉施設で日帰り入浴も可能です。 |
写真
花だけ見ればカノコソウに似ていますが、葉の鋸歯はもっと粗くカノコソウほど整った形ではありません。写真に写っているのは別の植物の葉です。東京都23区では絶滅した種ですが、ここでは花期(4〜5月)を過ぎても普通に見られました。
翅の表側に3本の白い筋模様があるミスジチョウの仲間はみんなよく似ています。動画を撮っていると、この体勢のままくるっとひとまわりしてくれたので、模様が確認できました。しぐさはかわいかったのですが、顔がちょっと怖いです(´・ω・`)
オスには、このように透明の翅を持つタイプと、褐色の翅を持つタイプがいます。メスは翅の先端付近の斑紋が赤ではなく白です。この日は3匹見ましたが、すべてオスでした。動画も撮りました。
林道沿いに断続的に見られましたが、まだ咲き始めでした。アジサイの花は土が酸性寄りだと青色に、アルカリ性寄りだと赤色に花色が変わります。淡い水色が多かったのですが、これは淡いピンク色と水色の両方見えます。中性?
ヒカゲチョウに似ていますが、後翅の裏側の筋模様がよりきつく「く」の字に曲がります。チョウには珍しく暗いところが好きで、日陰の地面にとまっていたり、暗い林内を飛んでいたりすることが多いです。
果実がナスに似て小さいというのが名前の由来ですが、真ん丸なのでトマトのほうが似ているような気がします。コナスビにナスビのような体をしたアブが(^_^)登山道に入ると、しばしば花が見られました。
登山道の道標は壊れて落ちていました。見上げて動画も撮ってみました。散っている花も大量でエゴノキロードができています。本数は少ないのですが、大木が多く、山頂までしばしばエゴノキじゅうたんの上を歩きました。
「早く去ってくれぇ〜」というマムシの心の叫びが聞こえるようでした。アオダイショウの幼体に模様が似ていますが、目つきはマムシのほうがかなり悪いです。どちらも臆病でおとなしいのですが、毒の有無の違いでしょうか。
富栄山&大空山
東北東方面に見えました。富栄山(ふえいざん)や大空山は縦走コースが整備されており、「ふぐるみ原生林」や「白賀(しらか)渓谷」の紅葉が美しい山です。動画も撮りました。
南東方面にはきれいに尖った天ガ山が見えました。今回の景観でもっとも存在感がありました。大山(だいせん)が見える場所を探して南西に延びるヤブ気味の踏み跡に入ってすぐ引き返し、下山しました。復路で標高1000mの大山展望所?に立ち寄りましたが、ガスって近くもよく見えませんでした。
ナミハナアブ♂
晴れ間が出てきたので、コウゾリナの花が開いていました。萼片や茎に剛毛があります。ナミハナアブはシマハナアブに似ていますが、胸部の模様は縦横に区画されたように見えます。これは複眼がくっついているのでオスです。花粉をなめているところを動画に撮りました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
岡山県鏡野町にある霰ヶ山(あられがせん)を訪問しました。立尾川沿いの県道56号線を自動車で進んでいると、途中で通行止め<写真01>となりました。この手前に自動車を2台停められるスペースがあったので、前回同様、ここを出発点としました。
しばらく舗装道路(車道)を歩き、標高590m地点より沢沿いの林道を歩きました。人がめったに歩かない道のせいか、動物たちが活発に活動しているシーンがよく見られます。今回は見られませんでしたが、以前に訪問した際には若いニホンジカのオスが堂々と林道を歩く姿も見られました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-728774.html
この林道を彩っていたのは、白とブルーを基調とする色の花々です。特にウツギ、コガクウツギ、ヤマアジサイは長い林道脇で断続的に見られ、心を癒してくれました。また、エゴノキの花はたくさん散っているところもいくつかあり、まるでエゴノキじゅうたんの上を歩いているようでした。
霰ヶ山(あられがせん)の東尾根より、ようやく登山らしい登りとなりました。途中、鳥の棲み処らしいゾーンがいくつかあり、山頂近くでソウシチョウの集団に周りを囲まれた際には、鳴き声でその他のすべての音がかき消され、まるでバードサンクチュアリに迷い込んだような気分でした。
また、相変わらずマムシも山道を這っていました。マムシは臆病なので、気配を感じるとまずフリーズし、通り過ぎるのを息を殺しながら待っていました。こちらが少し動いたと感じると、疾風のごとく逃げ去っていきました。毒蛇として恐れられていますが、臆病なので襲われると思うと恐怖で我慢できず、自分から攻撃を仕掛けてしまうのです。人がちょっかいを出さない限りは安全な生き物です。
この日は全体的に視界が悪かったせいもあり、霰ヶ山(あられがせん)の頂上は大空山や富栄山(ふえいざん)などの東方面の展望は効きましたが、北の大山(だいせん)方面や西・南方面を望むことはできませんでした。
また、北北西方向に稜線がつながっている尼ヶ子山までの道を偵察してみようと、踏み跡に入ってみましたが、標高1000mの大山展望所?ですぐに行き止まりになりました。霰ヶ山はヤブコギを楽しむ人以外はピストンが原則でしょう。
この時期の岡山県北地域の山行は、沢沿いのクーラー効果で涼しく快適で、動植物も多いので、とても充実した山行となります。今回も予想通り、いや、期待以上に楽しめました。
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