記録ID: 2151128
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
関東
御坂主脈縦走/黒岳〜節刀ヶ岳
2019年12月14日(土) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,475m
- 下り
- 1,369m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 11:13
4:27
31分
あさま広場駐車場
14:01
11分
節刀ヶ岳分岐
15:02
30分
林道終点
15:32
15:34
6分
大石峠登山道入口
15:40
若彦トンネル出口横
絶景の連続の御坂主脈縦走でしたが、長丁場なので効率良い撮影を心掛け、残りの所要時間を計算しながらの山行でした。日の短い時期なので、日の出前の早発が重要かと思います。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
広瀬から黒岳へ突き上げる尾根は急坂。また尾根の派生も多くて登り推奨。 また、大石峠入口から奥の林道は工事車両のみ通行可能(徒歩での通行は大丈夫)。 林道終点付近では土砂崩れや堰堤工事で状況が様変わりしているよう。 通行ルートは設定されていますが分かりにくく、自分は作業員の方の指示により 工事現場を通らせていただく結果となりました。 |
その他周辺情報 | 直帰しました。 |
写真
4:27 あさま広場駐車場(840m)出発
朝の冷え込みは相当に強かったです。足早に登山口へと向かいました。
小さな川を渡って、「露天風呂天水」の看板を目印に山側の道へ。登山口を示すものは何もありません。
4:58 広瀬・黒岳登山口(890m)到着 ※ 当写真
小川の右岸に沿った坂道の終点が黒岳登山口。車を置けそうなスペースがありますが、下山後に坂道を登りたくないのであさま広場を起点としました。
5:03 出発
小川の小さな堰堤上流側を渡って左岸の尾根に取り付きます。
全く水は流れていませんが、落ち葉が積もっており足元注意。
黒岳へ突き上げる標高差900mの尾根。末端から急峻で落ち葉が積もり登りにくいです。ロープが掛かっています。
少し登ると尾根は落ち着きます。歩く人はそれほど多くないようですが踏跡は明瞭といってよいでしょう。
「広瀬」と書かれた指導標があちこちにあります。下りで歩くと尾根の派生に注意。
朝の冷え込みは相当に強かったです。足早に登山口へと向かいました。
小さな川を渡って、「露天風呂天水」の看板を目印に山側の道へ。登山口を示すものは何もありません。
4:58 広瀬・黒岳登山口(890m)到着 ※ 当写真
小川の右岸に沿った坂道の終点が黒岳登山口。車を置けそうなスペースがありますが、下山後に坂道を登りたくないのであさま広場を起点としました。
5:03 出発
小川の小さな堰堤上流側を渡って左岸の尾根に取り付きます。
全く水は流れていませんが、落ち葉が積もっており足元注意。
黒岳へ突き上げる標高差900mの尾根。末端から急峻で落ち葉が積もり登りにくいです。ロープが掛かっています。
少し登ると尾根は落ち着きます。歩く人はそれほど多くないようですが踏跡は明瞭といってよいでしょう。
「広瀬」と書かれた指導標があちこちにあります。下りで歩くと尾根の派生に注意。
6:34 分岐注意の広い尾根(1,450m)
尾根が広がってきたら、烏帽子岩からの尾根と合流しました。
ルートは急角度で折れますが、「広瀬」の指導標を見落とさなければ下りでも道誤りは防げます。
行く手には途中のミニピークが立ちはだかっていて、穏やかな山容の黒岳はまだ見えていないようです。
ここから急に強い西風が吹いてきて、たいへん寒くなってきました!慌てて防寒着を1枚増やします。
尾根が広がってきたら、烏帽子岩からの尾根と合流しました。
ルートは急角度で折れますが、「広瀬」の指導標を見落とさなければ下りでも道誤りは防げます。
行く手には途中のミニピークが立ちはだかっていて、穏やかな山容の黒岳はまだ見えていないようです。
ここから急に強い西風が吹いてきて、たいへん寒くなってきました!慌てて防寒着を1枚増やします。
7:57 大展望!(1,750m)
尾根が痩せてきて、感動の展望地に通り掛かりました。
1時間ほど前よりだいぶ標高を稼ぎ、河口湖を遥か眼下に見下ろす大展望です!
富士山は本当に絵みたいにどこまでも青い。富士山が好きな母にもこの光景を見せてあげたいなと思いました。
尾根が痩せてきて、感動の展望地に通り掛かりました。
1時間ほど前よりだいぶ標高を稼ぎ、河口湖を遥か眼下に見下ろす大展望です!
富士山は本当に絵みたいにどこまでも青い。富士山が好きな母にもこの光景を見せてあげたいなと思いました。
8:15 黒岳山頂南側の展望地(1,780m)
更に一登りで黒岳最寄りの展望台に到着!もちろん絶景ですが、1,750mの展望地よりやや木々によって遮られます。
黒岳最寄りの展望台からはこれまでの長い急登を労わってくれるかのような緩やかな登りで黒岳山頂へと至ります。
更に一登りで黒岳最寄りの展望台に到着!もちろん絶景ですが、1,750mの展望地よりやや木々によって遮られます。
黒岳最寄りの展望台からはこれまでの長い急登を労わってくれるかのような緩やかな登りで黒岳山頂へと至ります。
8:23 黒岳山頂(1792.7m)到着!
広瀬の登山口より約3時間半。累積標高差でいうと千メートルは越えてたでしょう。なかなか大きな登りでした。
黒岳山頂は残念ながら展望はありませんが、相当に広くて御坂山地最高峰の貫禄充分です。
広瀬の登山口より約3時間半。累積標高差でいうと千メートルは越えてたでしょう。なかなか大きな登りでした。
黒岳山頂は残念ながら展望はありませんが、相当に広くて御坂山地最高峰の貫禄充分です。
9:16 破風山(1,674m)到着
広い頂上部の西側が山頂扱いとなっている破風山に到着。
歩いていて何となく気付きましたが、東側に最高地点があります。山名標は一切なくて写真はうっかり撮りそびれました。
日が高くなって、日向ではだいぶ気温が上がってきました。やはり登山にとって天候は非常に重要。
9:23 破風山出発
広い頂上部の西側が山頂扱いとなっている破風山に到着。
歩いていて何となく気付きましたが、東側に最高地点があります。山名標は一切なくて写真はうっかり撮りそびれました。
日が高くなって、日向ではだいぶ気温が上がってきました。やはり登山にとって天候は非常に重要。
9:23 破風山出発
9:28 破風山付近の展望地(1,650m)
破風山は穏やかな山容なので展望無しと思ったら、下り掛けにいきなり大展望!やはり富士山は見飽きません。
黒岳から西へ向かうにつれて、河口湖の見え方が変わってきて縦走の進捗状況が分かります。
破風山は穏やかな山容なので展望無しと思ったら、下り掛けにいきなり大展望!やはり富士山は見飽きません。
黒岳から西へ向かうにつれて、河口湖の見え方が変わってきて縦走の進捗状況が分かります。
13:13 中藤山東側の展望地(1,630m)
中藤山の手前に突き出た岩があって、好展望地となっています。
黒岳は見えませんが、三ツ峠山の眺望が見事。カチカチ山ロープウェイまで続く府戸尾根の長さが印象的です。
2年前に歩きましたが、ルート誤りもあって長い下りでした。
中藤山の手前に突き出た岩があって、好展望地となっています。
黒岳は見えませんが、三ツ峠山の眺望が見事。カチカチ山ロープウェイまで続く府戸尾根の長さが印象的です。
2年前に歩きましたが、ルート誤りもあって長い下りでした。
10:22 中藤山山頂(1665.5m)到着
山名標が無ければ通り過ぎてしまいそうな尾根の一角にある中藤山に到着!
ベンチ代わりの倒木に腰を下ろして、富士山を見ながらちょっと休憩を入れました。
10:35 中藤山山頂出発
山名標が無ければ通り過ぎてしまいそうな尾根の一角にある中藤山に到着!
ベンチ代わりの倒木に腰を下ろして、富士山を見ながらちょっと休憩を入れました。
10:35 中藤山山頂出発
11:23 不逢山山頂(1,562m)到着
露岩帯での地味なアップダウンを越えると不逢山に到着。
ここは大石峠まででは最後のピークです。現在時刻と残りの所要時間を考えて、ここで予定どおりの縦走を決めました。
露岩帯での地味なアップダウンを越えると不逢山に到着。
ここは大石峠まででは最後のピークです。現在時刻と残りの所要時間を考えて、ここで予定どおりの縦走を決めました。
11:31 大石峠(1,510m)到着
不逢山から僅かに下って大石峠に到着。
車道はもちろん林道も上がってきておらず、純然な峠の地形が残っています!
今まで数多くの破壊された峠を見てきたこともあって感慨無量でした。
更に周囲は草原が広がっていて、本当に感動的な峠です!
不逢山から僅かに下って大石峠に到着。
車道はもちろん林道も上がってきておらず、純然な峠の地形が残っています!
今まで数多くの破壊された峠を見てきたこともあって感慨無量でした。
更に周囲は草原が広がっていて、本当に感動的な峠です!
また季節を変えて来てみたい大石峠。出来るだけ時間を取って静寂の峠で休憩しました。
11:44 大石峠出発
大石峠から節刀ヶ岳までは1時間半弱。大石峠に名残を惜しみつつ出発します。
大石峠から西側ではこれまでより植林が増えてきた気がしました。
11:44 大石峠出発
大石峠から節刀ヶ岳までは1時間半弱。大石峠に名残を惜しみつつ出発します。
大石峠から西側ではこれまでより植林が増えてきた気がしました。
12:07 金堀山山頂(1,608m)
1,570mピークから一つのアップダウンを経て金堀山山頂に到着。読めない指道標しかありません。
金が取れたような山名ですが、特に変わったところは見受けられません。
西側には樹林越しに次第に近づいてくる節刀ヶ岳が見えます。
1,570mピークから一つのアップダウンを経て金堀山山頂に到着。読めない指道標しかありません。
金が取れたような山名ですが、特に変わったところは見受けられません。
西側には樹林越しに次第に近づいてくる節刀ヶ岳が見えます。
12:17 1,610mピーク(ガレ場上部)
金堀山の南西隣にある1,610mピークに登り返してくると、東側に眺望がありました!だいぶ遠くなった黒岳。三ツ峠と並んで見えています。これぞ縦走の醍醐味です。
なお山と高原地図では“ガレ場上部”と書かれているポイントで、この展望地の足下は大きな崩壊地となっています。
金堀山の南西隣にある1,610mピークに登り返してくると、東側に眺望がありました!だいぶ遠くなった黒岳。三ツ峠と並んで見えています。これぞ縦走の醍醐味です。
なお山と高原地図では“ガレ場上部”と書かれているポイントで、この展望地の足下は大きな崩壊地となっています。
12:55 節刀ヶ岳山頂(1,736m)到着!!
富士山の大展望が広がる節刀ヶ岳山頂。前述の東側も含めると周囲270度の眺望。快晴の下での最高の登頂でした!
ここからでも富士山山頂の雪煙が見え、また暴風が聞こえそうなほど近いです。
富士山山頂では過酷な世界となっているのでしょう。
この時、節刀ヶ岳山頂でもそれなりの強風となっていました。
富士山の大展望が広がる節刀ヶ岳山頂。前述の東側も含めると周囲270度の眺望。快晴の下での最高の登頂でした!
ここからでも富士山山頂の雪煙が見え、また暴風が聞こえそうなほど近いです。
富士山山頂では過酷な世界となっているのでしょう。
この時、節刀ヶ岳山頂でもそれなりの強風となっていました。
14:12 金山山頂(1,686m)
今日最後となる登り返しで広い金山山頂に到着。いろんな指導標で賑やかです。
金山は南側の富士山だけ眺望があります。主脈は西隣の鬼ヶ岳へ続くけど、今日は南の十二ヶ岳へ連なる支脈を辿ります。
今日最後となる登り返しで広い金山山頂に到着。いろんな指導標で賑やかです。
金山は南側の富士山だけ眺望があります。主脈は西隣の鬼ヶ岳へ続くけど、今日は南の十二ヶ岳へ連なる支脈を辿ります。
正規ルートではないので、ガレた斜面を横切ったりして難儀なところでした。とりあえず工事現場まで下りることにしました。
工事中の堰堤そばまで下りると、作業員の方の手引きで登山道入口まで通させていただきました。
工事中の堰堤そばまで下りると、作業員の方の手引きで登山道入口まで通させていただきました。
15:02 林道終点・金山登山口(1,390m)
工事現場を通らせていただいて林道を歩き始めたところに正規ルートの金山登山口がありました!
この登山口は右岸に位置しているので、どこかで大淵谷を渡るのが正解だと分かりました。
ここからはひたすら林道を下ります。
一部簡易舗装されているところもありますが、未舗装部分のほうが多いです。
工事現場を通らせていただいて林道を歩き始めたところに正規ルートの金山登山口がありました!
この登山口は右岸に位置しているので、どこかで大淵谷を渡るのが正解だと分かりました。
ここからはひたすら林道を下ります。
一部簡易舗装されているところもありますが、未舗装部分のほうが多いです。
15:38 林道入口(940m)到着!!
あさま広場駐車場より11時間越えの縦走でした!達成感と安ど感でいっぱいでした。
なおここから先は自家用車は入れず、横のスペースは工事用車両の駐車場となっているようです。
大石峠入口付近に車を置くのは難しいように見受けられました。
あさま広場駐車場より11時間越えの縦走でした!達成感と安ど感でいっぱいでした。
なおここから先は自家用車は入れず、横のスペースは工事用車両の駐車場となっているようです。
大石峠入口付近に車を置くのは難しいように見受けられました。
15:48 林道入口・若彦トンネル脇より自転車に乗る
予めデポしていた自転車に乗り、あさま広場駐車場まで戻っていきます。
すぐ横には若彦トンネルがありますが、車だとだいぶ下から側道に入って辿り着けるところです。
予めデポしていた自転車に乗り、あさま広場駐車場まで戻っていきます。
すぐ横には若彦トンネルがありますが、車だとだいぶ下から側道に入って辿り着けるところです。
装備
個人装備 |
三脚
水
ハイドレーションシステム
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
スパッツ
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図・山と高原地図)
コンパス
ガーミンGPS
笛
鈴
ラジオ
計画書
ヘッドランプ
予備電池
アマチュア無線機
ファーストエイドキット
補修キット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
登山保険証
健康保険証
スマホ
財布
サングラス
タオル
一眼レフカメラ
広角ズームレンズ
望遠ズームレンズ
ねんどろいど(あおい・ひなた)
|
---|
感想
三ツ峠や富士山への登山で河口湖を訪れるたび、御坂主脈はずっと気になっていました。富士山が最もきれいに見えて、しかも雪が来る前の初冬を狙っていました。
今回は最高の登山日和にも恵まれ、思い描いたとおりの展開での縦走が実現。
まだまだ歩いてみたい稜線がたくさんあるので、今後ともたびたび訪れる山域となるでしょう。
ちなみに2日間山梨県入りして、御坂主脈縦走の前日には大菩薩嶺にも登りましたが、予報が大外れで全く眺望無し。久しぶりにリトライする山が増えてしまいましたが、翌日の御坂主脈縦走のおかげでかなり鬱憤を晴らすことができました。
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コメント
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ルーンさん
お知らせをありがとうございます。
なんとも素晴らしい
景色ですねー、
いい日に登られましたね
富士が見えると
こんなにもすばらしい
景色になる
ほんとな偉大な山です
前日のうさをはらされたのか
楽しさが伝わたてまいりました
いいなあー
河口湖こしの富士
すばらしいー
あおいもひなたも
お疲れ様でした、
スマホ出なので
バソでまたは意見しまーす
ありがとうございました
こんばんは、mayasanpoさん。
スマホでさっそくご覧いただきまして、ありがとうございます!
富士山は見えるだけで嬉しいですが、御坂山地からだと本当に近くで大きくて感動します。
三ツ峠からの富士山も素晴らしいんですけど、御坂主脈からだと河口湖越しに富士山が見えるので、また一味違う絶景でした。
もっとも黒岳〜節刀ヶ岳にかけての稜線も素晴らしくて爽快な縦走でした。
前日には好天を約束されたと思って初めての大菩薩嶺に登ったにも関わらず、
予報と真逆で展望全く無しでなんでやねん!と思いましたよ。
霧氷はたくさん観れたんですけど、それより好天での眺望のほうがいいです。
それでもすぐ翌日の御坂主脈縦走で相当に気が晴れましたけどね。(^^)
登山において天候は非常に重要ということを改めて感じます。
年末のお忙しいところをありがとうございました。
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