唐松岳(撤退):暴風と大展望の雪山ハイク


- GPS
- 05:02
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 616m
- 下り
- 611m
コースタイム
天候 | 晴れ(上部は強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ゴンドラ・リフト往復券2,980円(3日間有効)※購入には登山計画書の提出が必要です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
非常に有名なコースですので概要のみ。 例年に比べ積雪は少ないですが、ブッシュや地面は出ておりません。 積雪はよく締まっておりアイゼンで快適に登れました。 スノーシューを持参しましたが使用しませんでした。 丸山にて強風撤退のためピッケルは使用しませんでした。 天気が良ければ丸山まではルートもわかりやすく危険箇所は有りません。 但し、北アルプスの雪山ですから一旦天気が崩れれば大変危険です。 視界不良の場合は尾根筋が広いためルートロスする可能性も有ります。 今回もそうででしたが、丸山から上は晴天でも相当強い風が吹きます、稜線も狭くなりやや急な斜面も出てきますので、丸山から上に登る場合は天気や雪の状態、メンバーの力量など総合的な判断が必要です。 最終リフトの時刻は日によって違いますので、必ず確認してから登りましょう。 |
その他周辺情報 | 土曜日午後八方池山荘に入り前泊しました。 八方尾根・白馬周辺には日帰り温泉が多数有りますが、少し離れて道の駅ぽかぽかランド美麻の日帰り温泉に入りました。広くてきれい、すいてます。(600円) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
テントマット
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
感想
例年ですと厳冬期の2月初旬に北アルプスに向かうことは無いのですが、今年は過去に無い程の異常気象、積雪は少なく気温も高く春のような陽気、との情報で少し早めの「アルプス始め」に唐松岳に行ってきました。
パートナーは今回もparko1113さんです。
唐松岳は八方尾根のゴンドラ・リフトが利用できるため日帰りコースなのですが、始発のゴンドラと最終のリフトの時刻が限られているため、時間にタイトでなかなかゆっくり出来ません。そのため今回は前日に出発地点の八方池山荘まで入り前泊、のんびり出来る贅沢な日程で出かけました。
初日は午後から八方池山荘まで上がり、念のため持参したスノーシューで遊びました。積雪の状態が良く実際の登山にスノーシューを使うことは有りませんでしたが、久々のスノーシューの感触を味わいました。
翌日は若干天気の回復が遅れ、朝は稜線にはガスがかかり昼頃までは風が強いとの予報。小屋に宿泊した方は朝5時過ぎから出かける人も多くおりましたが、私たちは風が収まるのを期待して、最終のリフトに間に合うギリギリの時間まで出発を遅らせました。
小屋泊の人が皆出かけた後の7時過ぎにスタート、天気は快晴で風も弱く絶好の日和となりました。但し頂上稜線はガスの中、一抹の不安は有りましたが次第に回復との天気予報を信じて登って行きました。
土日は非常に混む八方尾根ですが、小屋泊の人はすでに出発済み、ゴンドラはまだ動いていないため、八方尾根は貸し切り状態、二人っきりで非常に快適に登ることが出来ました。
八方池を過ぎ丸山の登りにかかる頃から頂上稜線のガスが消え始め視界は広がって行ったのですが徐々に風が強まり、丸山手前では早朝出発した方が強風で撤退したと、引き返してくるのに多数スライド、不穏な雲行きとなりました。
丸山ケルン到着、それまでの雰囲気が一変し強風が吹き荒れていました。まあ2月の北アルプスなので当然なのですが中々の強風、取りあえずケルンの陰に隠れて様子を伺いました。上部まで少し偵察に出ると、風は爆風と言うほどでは無いものの、耐風姿勢を取らないとバランスを崩す程度の強さ、このまま進むかどうかは非常に判断に迷う所でした。
しばらく熟慮の後出した結論は「撤退」でした。冬の唐松岳が初めてのparkoさんには是非山頂に立ってほしかったのですが、この先のコースの状態と強風を考えるとやはり撤退が正しい判断かな?と思いました。まあ山頂に立つチャンスは今後いくらでもあるので、リスクを冒して登る必要は無いでしょう。
撤退と決まれば強風吹き荒れる丸山に留まる必要は無く、さっさと下山。
少し下るとウソの様に風は収まり日差しの降り注ぐ広々とした八方尾根はまるで春山のよう。
時間はたっぷりあるので暖かい(と言ってもマイナス10度でしたが)稜線にドッカリ腰を下ろしてお湯を沸かしてスープを飲んだりお菓子を食べたり、大展望を楽しみながらゆっくりランチにしました。
その後八方池では念願の白馬三山や不帰ノ嶮の絶景を眺め、この時期限定の広々とした雪原の八方池を歩き回って楽しみました。
今回は残念ながら唐松岳の山頂に立つ事は出来ませんでしたが、一足早い春山を満喫した楽しい2日間となりました。
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