黒戸尾根を楽しめたのか? 〜甲斐駒〜


- GPS
- 32:40
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 2,387m
- 下り
- 2,384m
コースタイム
白州市営駐車場5:28 - 5:35駒ケ岳神社 - 7:14笹の平分岐 - 8:59刀利天狗 -
9:42五合目 - 11:03七丈小屋(設営、昼食)12:15 - 14:11山頂 - 15:30テン場
9月16日(日)
9:50テン場(撤収)6:40 - 8:18刀利天狗 - 9:41笹の平分岐 - 11:05駒ケ岳神社 -
11:15駐車場
天候 | 初日はほぼ一日ガスに包まれました。 午後には雨も降りましたが、すぐに止んでくれました。 翌日は素晴らしい夜明けを迎えましたが午前中ガスが上がってきました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場に登山者の名簿を入れるポストがありました。 昼間は駐車場に店舗があって飲料などの販売をしていますが、夜間にはR20まで戻って右に曲がると数分でローソンがあります。 登山道は長い登りではありますが、前半は歩きやすい道でペースを上げ過ぎない限りは気持ちよく進めます。 刀利天狗手前から傾斜がきつくなり、鎖場や梯子が現れます。 メンテナンスがきちっとされているので不安はありません。 ただし要注意であることは言うまでもないことです。 岩場ではストック等は手に持たない方がいいでしょうね。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
昨夏木曽駒ケ岳に登った折に知ったのが甲斐の駒ケ岳でした。
兜を飾ってあるかのような形のよさに惹かれて1年余り、なんとかチャンスが巡ってきました。
最初に人から聞いたルートは、北沢峠から甲斐駒と仙丈ケ岳をそれぞれ日帰りパターンでこなす2泊のプラン。
それぞれピストンではあるけれども2山を歩けるのは魅力だと、私の中でずっとそのルートをイメージしていました。
ヤマレコであれこれ覗いていると、どうしても目立つのが黒戸尾根のルートです。
なんだかすごくしんどい道らしい・・・
3大急登だって・・・
ここから登らないと甲斐駒に登ったことにならないらしい・・・
第一印象は「自分には無理!」でした。
Mっ気はある方ですが、ここまでと限界を感じると躊躇なく引き返してしまうあきらめの早さは私の自慢です(笑)
走って登ってしまう人がいたり、さらに南アルプスを縦走する人がいたり、見ているうちに楽しみになってきました。
時間と競争するような登山は自分にはできません。
へとへとでたどり着く根性もないでしょう。
だとすると私がこのルートを歩く目的はなんだろう・・・?
楽しんで登り続けられるかが今回のテーマになりそうです。
心が折れると必ず不満や愚痴が出てきます。
(登山に限りませんが・・・)
前に進むことを迷わずに心を強く保つこと。
その状態で山頂に立てれば少し成長できそうな気もします。
自分の安全はもちろん、周りに目を配ることや情報を受け止める余裕を保つこと、
何より、「いいもの」を見つける目を持ち続けられないと意味がないことです。
何も考えられずにただ歩くだけになれば撤退にしましょう。
登山口の駐車場には夜中について、かなり時間には余裕ができました。
狭い車中で寝る体制になりながらぼんやりと行程を思い返していましたが、一瞬後にはエンジンをかけていました。
朝と昼の食材を仕入れずに来てしまっていたのです・・・
そっと駐車場を出ながらいつものため息。
国道に出てすぐにコンビニを見つけて助かりました。
(ネジの緩んでいたストック補修用のドライバーも買えました。 さすがローソン!)
駐車場に戻るとやっと落ち着いて目を閉じることができました。
実際に寝たのは1時間ぐらいでしょうが、身体を休めた実感を持てたのは良かったことです。
夜明け前に到着した1グループ。
少し年配の10人ほどのパーティーのようでしたが、車を降りて準備を始めました。
速い出発の人たちはもう起きているでしょうが、周りの静けさに気を使って車中でそっと動いている雰囲気です。
そのなかでいきなり大声で冗談を飛ばしながらの笑い声。
周りが見えていないのか気にしていないのか、外での大声ですから場内に響いています。
トイレに行った帰りにリーダーらしい男性に注意すると大声は収まって良かったのですが、わからなくて非常識な行動を取るシーンは自分にもありがちだと気付かされたことでした。
みなさん暗いうちにヘッデンを点けて出発される中、少し用心して明るくなるのを待ってスタートしました。
駐車場のすぐ先に駒ケ岳神社、その奥のつり橋を渡って登山道に入ります。
まだまだ薄暗い斜面を登りながら、クッションの効いた土と落ち葉の地面を踏んで登ります。
登りはじめだから当たり前ですが、意外なほど歩きやすい道に気分よく歩を進めます。
気をつけたのは歩き始めに調子に乗ってペースを上げすぎないこと。
足の裏と呼吸と汗の出方に神経を向けながら歩きます。
前半(といっても標高差1000mほど登ります。)はこの歩きやすい状態が続き、汗はかきますが呼吸を乱さない理想的なペースを維持できました。
“急”登の顔を見せるのは刃渡りの尾根に出る手前から。
梯子と鎖の連続に「いよいよ!」とテンションが上がります。
ただ設置されているものはみなメンテナンスもできていて不安を感じるものはありません。
気をつけるべきは使う人間の不注意です。
帰りに補修作業をしている方を見かけましたが、万全な状態であっても私たちの不注意でその方たちの努力が無駄になってしまうことを解っておきたいものです。
確かに登り始めからの行程の長さは感じています。
案内にも「うんざりするほどの」と形容されていた道ですが、私のテーマは「楽しんで歩く」です。
日当たりの悪い樹林帯の中ではコケやきのこの品評会でしたし、標高が上がってくると、道端の葉っぱたちが秋の色に少しずつお色直しを始めています。
葉っぱによって化粧の順番が違うようで、1枚1枚がみな色のつき方が違います。
虫食いがあっても半分枯れていても葉っぱがみなきれいなんです。
鳥の声は少なくて沢の音も聞こえない、静かな山です。
近くに人も歩いていないのを良い機会だと、雑音のない静寂さを味わいたくて立ち止まります。
はるか遠くに飛行機の音が響いています。・・・残念!
登りも後半になり、五合目小屋跡への下りとその後の登り返しではさすがに自分の表情が乏しくなります。
目の前の登りが斜面ではなくて岩の柱に見えてきました。
柱に付いた鎖と梯子に取り付いている自分を想像して笑ってしまいましたが、幸い体力の低下は感じません。
水分やエネルギーの補給も順調のようで、不安を感じるシーンはありませんでした。
さすがに周りをきょろきょろする余裕はなくしていましたが、自分の身体と対話しながら歩けていたようです。
山と高原地図からの時間配分では6時にスタートし、五合目小屋跡で昼食、七丈小屋に13時着の予定でしたが、実際には11時に小屋に着き、テントを張って昼食を取って12時過ぎでした。
浮いた時間で余裕を持って山頂に向かえそうです。
(14時からだと山頂は翌日かと思っていたもので・・・)
テントの設営を終え、昼食はコンビニのぶっかけうどん。
サブのザックに水と雨具他最低の荷物を積んで外に出ると、テン場の標高はガスに包まれて真っ白の世界です。
景色が望める状況ではありませんが、時間に余裕があるのなら目で見るものよりも足で感じるものを優先させようと決めてスタートしました。
ガスで迷うような登山道ではありませんが、さらに500mほど登るのは楽ではありません(汗)
等高線で判別する限り山頂までには小ピークをいくつか越えますが、その地形を確かめながら近づいていきます。
途中で道連れになった若い男性と話しながらいよいよ最後の斜面にやってきました。
最初に見た甲斐駒の山頂直下の斜面を歩くと思うとさすがに気分が高揚します。
一歩一歩確かめながら上り詰めると祠があり、実はガスの向こうに本当のピークを見つけたのは締まらない話です(笑)
いつでも私は山とも自分とも勝負しているつもりはなく、勝ったとか負けたとかリベンジとかは思いたくないのですが、山頂に立ったときの達成感は正直ありました。
(写真がちょっとドヤ顔に見えてしまう・・・)
いつものように内心で山に「来たよ」と挨拶しましたが、ここにたどり着いたことを喜ぶよりも、自分なりにイメージしていた「いい状態」を保ちながら登れたことに喜べたことでした。
山頂では北沢峠からの登山者もいて思ったよりも賑やかでした。
少しじっとしていると寒さを感じる気温の中、道連れの男性と挨拶をして別れ、テン場に向かって下り始めます。
登りながらずっと感じていましたが、やはり下りるほうがよっぽど怖いルートです。
垂直に近い梯子や鎖場をおっかなびっくりずり落ちていきました。
あまり格好の良い下り方ではなかったですね(恥)
それでも早い時間にテントまで戻ることができ、今回山行の大きなテーマもひとつ区切りがつきました。
時間によっては登頂を翌日にと決めていましたが、2200mをできれば一日でと見栄を張りたい心もあって、その点でも満足(笑)です。
タイ式カレーなんて珍しい夕食の後、寝酒もそこそこに熟睡して翌朝はゆっくり起きました。
前日とは大違いの快晴の空の下、鳳凰三山の地蔵岳にオベリスク、その向こうに富士山が見えています。
テン場の人たちも張り切ってまだ暗い中を歩き始めています。
「もう一度登りますか」
そう聞かれましたが、この朝は山頂に行く気にはなりません。
あらためて山頂からの素晴らしい景色を見てしまうと、昨日の記憶、感触、価値・・・そんなものが薄れてしまうような気がして自分の中に抵抗があったことでした。
(せっかく晴れたのにもったいないと言われそうですね)
そんなわけでできた時間はテン場からの景色を満喫し、時間がゆっくり流れるのを楽しんでいました。
朝飯にも時間をかけ、撤収も丁寧に(段取りが悪いだけです)済ませたあとは下りの山道を楽しむことだけです。
さすがに張りの残るふくらはぎを伸ばしながら昨日とは違って見える山道を逆に辿ります。
このルートを歩く体力はどうやらありました。
山は今回も静かに見ていてくれたようです。
その山に挑む気持ちを待ってしまって肩に力が入ったり心がざわついていたのは私だけだったようですね(汗)
黒戸尾根からでないと甲斐駒じゃないと言った方へ、
どの山のどんなルートでもどんな天気でも季節でも、山は魅力を無限に持ってくれていますよ。
山の高さもルートも景色も花、紅葉、雪・・・無限にある魅力のひとつです。
ひとつが違っても無限分の一の差ですよ。
見つけたものを喜べる「自分」を連れて行けば満足度なんて毎回100%です♪
里山のハイキングコースを歩くときも黒戸尾根を登るときも変わらない心で山と向き合いたいものです。
歩いてみたかった稜線を歩いていく
翌朝、良い対話に思いを馳せていらっしゃったのですね
観賞の対象であった
羨ましいです
こんばんは。
とうとう、憧れの甲斐駒の山頂を踏まれたんですね。それも黒戸から。
おめでとうございます
写真への拍手の数がいっぱいで、びっくりしてます。
これからゆっくり拝見しますね。
ある方ではなく、"ド"が付くと思いますが
黒戸尾根、お疲れ様でした!!
いつもの"monsieurさんワールド"に読み入ってしまい、
歩いてみたいなぁ・・・なんて思いが芽生えてみたり
里山も黒戸尾根も変わらない心、大事なことだけど難しい
"無限分の一の差" この格言、大切にしまっておきます
こんにちは
いつも“ふか〜い”記録を楽しみに拝見させていただいております。
「里山のハイキングコースを歩くときも黒戸尾根を登るときも変わらない心で山と向き合いたいものです」というお言葉がとても心に刻まれました
およそ標高の高い山には縁がない軟弱ハイカーですが、
どの山であっても楽しく歩きたいと改めて思いました。
ありがとうございます。
山頂に立ったときの山への挨拶はいつも「来たよ」
の一言です。
山はいつも静かに迎えてくれます。
自分の心が騒がしいと山が騒いでいるように感じてしまうので、一呼吸置いて落ち着いて「来たよ」です。
今回は少しだけ高揚感が勝ってしまったようです
レコをアップしてすぐに、すべての写真にまとめて拍手してくれた方がいらっしゃったようで、ちょっとびっくりしました
黒戸尾根、確かに体力は必要かもしれませんが、楽しんで歩けるルートです。
辛さは一度も感じませんでした。
今週末の白山、私にとって大事なことを教わった山です。
感度を上げて山に入りたいものです
nobuchiさん、こんばんは
誰が「ドM」ですか
計画段階で主人公の「疲れ」を計算に入れ忘れるだけです。
(毎回ですが・・・
いろいろ生意気ばかり書いているのですが、私があれこれ考えることのほとんどは昨年7月の白山で教わったことなんです。
自分の財産になった山を、今週また歩いてきます。
cocoeさん、こんばんは!
とても上手に褒めていただいて、穴があったら入りたい・・・
私にとっての「変わらない心」は他でもない「いいもの探し」です。
景色かもしれないし、花かもしれない。
出会う人か、ひょっとして虫かも・・・
石や葉っぱの模様に目を奪われたり資材を穂こぶヘリコプターを眺めたり。
清水で喉を潤すこともお湯を沸かして入れたコーヒーの旨さも、いくらでも見つかります。
あと必要なのは、見つけたものを喜ぶ自分だけです。
これで間違いなく毎回行ってよかった山行になります
あ、cocoeさんにはお子さんという武器がある!
これで楽しさは10倍ですね
はしごや鎖など、アトラクションいっぱいの山行き、
お疲れ様でした。
達成感もひとしおだったみたいで頂上でのmonsiuerさん!良い表情です。(^^)
それにしても、写真を見るとかなり怖そう…。
こんにちは!
久々にmonsiuerさんの記録を覗きにきたら、いつのまにかテントを担いでいらした…!ますます「山」の懐に入り込んでますね
「楽しんで登り続けること」って簡単そうで、意外と難しいことなんではないでしょうか。天気や時間や疲れを言い訳にして、気が付くと山の中で(気持ちが)じたばたしてしまっている私…。
気持ちがざわついたら
>一呼吸置いて落ち着いて「来たよ」です。
ですね!
忘れないようにしよう…。
山はいつも何かを気づかされます。monsiuerさんの記録にもいつも何か気づかされます。
秋の山も楽しみ。どんな山が待っていてくれるんでしょうね。
また記録を見にお邪魔しますね〜
sweetpeaさん、こんばんは!
梯子はほぼ垂直だし、下を見たらどこまでも落ちていきそうだし、一度歩いてみますか
秋の山はこれから見ごろを迎えます。
「いいもの探し」は年中無休です
カメラを片手に出かけましょうか!
ikuzouさん、ありがとうございます
山を歩いているときの私の頭の中は情けないほどやかましいですよ
歩きながらそのやかましい連中を頭の中で自由に遊ばせていることが多いです。
それは言葉であったり映像であったり自分の五感であったりと様々ですが、一人で歩くときのいい相棒になってくれますよ
(ぶつぶつしゃべりながら歩いているわけではないので念のため・・・)
立ち止まって見上げたり見回したりするときは一旦静かにさせます。
雑音のない静かさの中で立っている自分を想像します。
そうしながら「来たよ」です。
ikuzouさんは「いいもの」を見つけるのが上手です
あとは見つけたものを「喜んで」拾うだけですね
「どの山のどんなルートでもどんな天気でも季節でも、山は魅力を無限に持ってくれていますよ。」
この言葉。はげしく同意です
結局、楽しめるか楽しめないかなんてのは自分次第。
晴れの日も、曇りの日も、雨の日も、季節によっても山はいろんな表情をみせてくれますからね
ちなみに私は山頂のポールに「ハグ」します
senrakuyaさんのよりどころというのは、山頂のポールでしたか
同じ道を何度歩いても飽きないのはそういうことですね
同じ山に2周続けて登ったときも先週の再放送にはなりませんでしたしね
ちょっと遠出が続いているところで、比良、鈴鹿、伊吹が恋しくなってきましたよ
はじめまして…というより、以前私のレコにコメをいれてくださり、その節はありがとうございました。
すごく詩的なレコですね。
大変だった!という記述の多い黒戸尾根のレコを、こんなに叙情的に書かれた方は他にいないのでは??
思わず遡って過去のもたくさん読み、すっかりファンになってしまいました。
>どの山のどんなルートでもどんな天気でも季節でも、山は魅力を無限に持ってくれていますよ。
そうですよね。
ガスガスだと、残念!リベンジ!!と思ってしまう私はまだまだ修行が足りません
でもmonisieurさんの記録を読んで、私もガスの中の風景も結構好きかも、と思い直しました。
これからの時期、ぼんやりと霞む紅葉とか。
あんまり完璧な天気より心残りがあった方が、次にまた来ようというエネルギーになりますし。
改めて気づかせていただき、ありがとうございます。
甲斐駒は去年北沢峠の方から行き、すごく感動しました。
が、天気が完璧すぎて再訪しづらい典型例でもあります
訪問していただいてうれしいです
詩的・・・ですか
そう感じてもらえるのはありがたいことです。
あらためて考えてみると、何があったかを記すよりも私にはどう見えたかを書こうとしている気がします。
記録として読むには全く整理されていないけれども読む人に情景を感じてもらいたいとは願っています。
その結果がこのやたらと長いひとり言です
突っ込みどころは満載ですのでまた来てくださいな
poniさんのレコにもまたお邪魔します
私にはmonsieurさんの様に、穏やかに山に向き合えるの無理だぁ・・・って思っちゃいました
道中は・・・歩く時間気になるし、ビール飲みたくなるし、小娘達うるせぇとか思うし・・・
更に、なんでこんな長いねん・・・とか愚痴りまくるし・・・
雑念だらけだぁ・・・
でも下山したら、どんだけ大変な山行でも楽しかったって思えるのが山歩きの素晴らしさですよね
あれっ??辛かったのは何となく覚えてるんだけど、どんな風に辛かったっけ??って
あっ、これは私がノーテンキなだけですかね・・・
シスターズと一緒に歩いて毎回無事に帰っていることがもう十二分に素晴らしいことです
私には絶対真似のできないことで、尊敬します
ソロで歩いていても頭の中はもうとんでもなく忙しいのですが、これも雑念でしょうかね
なんとかご一緒できるチャンスを作りたいと考えています。
よろしくお願いできれば・・・
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