白馬岳


- GPS
- 10:10
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,692m
- 下り
- 1,697m
コースタイム
天候 | 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大雪渓の落石が時々あります。 下るときは背後に注意。 |
写真
感想
この時期は梅雨前線の微妙な動きに翻弄される(爆)
前の晩までは白馬岳の天気予報はずっと雨だったのでこの日はのんびり白馬(村)の温泉に
行って美術館や菊池さん写真館を見て回り、あとはカフェでゆっくり過ごすつもりだった(笑)
それでも一応3時に起きてみるが雨がザーザー降りだったので二度寝(爆)
5時に起きて天気予報見たら白馬岳の天気が午後から晴れに変わっていたので慌てて家を
飛び出す。
車で猿倉に入る前に二俣で止められる。
ここに車を置いて猿倉まではタクシーかバスで行けと言う(^^;)
さすが連休の白馬。こんな天気でも人が多いんだねえ・・・
それでも置ける所はないかと猿倉まで行くとちょうど帰る人が出てきて車を置けたのだった。
ラッキー!! これで車置けなかったら今回の山は無かったな(爆)
思えば白馬は中学の時に父親の山岳会のパーティに混ぜてもらって行ったのが私の
アルプスデビューだった。あの頃は新宿から夜行の急行アルプスに乗って行った。
列車全体が登山者で埋め尽くされていて通路に新聞を敷いて寝てる人なんかもいてトイレに
行くのにも難儀した記憶がある(笑)
それ以来、白馬岳には安曇野に居を移してからも何度行ったか分からないくらいなのだが
この時期に行ったのは初めてであった!
猿倉からの登山道にはずっと登山者の列が続いている。今日の私の荷物はどーせ天気悪い
だろうとカメラ1台のレンズ1本だけと割り切って珍しく28Lザック(爆)
私にしてみれば空荷同然で身も軽い。
雨足は強く、すぐに全身びっしょり(^^;) カメラもずっとザックの中だ。
白馬尻付近ではキヌガサソウとサンカヨウが盛り。サンカヨウは透明なのが沢山だったが
帰りに撮ればいいやと思ったのが間違い。帰りには全部散っていた(>_<)
ガスガスで何も見えない雪渓を越えて葱平の上に出るとウルップソウ登場!!
ここから山頂まで結構生息範囲が広いのだね。
同じ紫系のミヤマオダマキも見頃だった。雨で雫が付いていてとっても綺麗だ。
上には二度寝した割には早めに着いたが天気悪いので白馬山荘のスカイラウンジで外を
見ながら2時間ほど休憩。眠くなってきたのでうたた寝も・・(笑) 麓のカフェでまったりする
つもりが稜線でまったりになってしまった。
雨が止んだので山頂にも行ってみた。山スキーで白馬岳には来るが山頂はスルーって事が
多かったので随分久しぶり。
主稜の最後の垂直部分にも花が咲いている。
更に2時間ほど花を撮りながらブラブラ^^ ウルップソウの量がすごい!これほどとは!!
こうなりゃ天気なんてどーでもよくなってしまった。
白いのもあるんだね。
そしてツクモグサも結構咲いているではないか。八ヶ岳のに比べて毛が少なくてツルんとした印象。
これはこれで可愛いね。何だろう?雪の量?地質の違い?これからの進化で別々の形態に
変化していくのだろうか?
そして、ハクサンイチゲの透明花も!!
この花も雨が降って寒いと透明になるのだね。いや〜美しい!!
他にも花がいっぱいでまさに百花繚乱!
この間の北岳と花の量、種類では日本アルプスの双璧だろう!
時々ガスがさーっと晴れて青空や近くの山が見えてきた。天気はどんどん回復するらしいので
もっといたいが今日は日帰りの予定。景色は見られなくて残念だがもう花だけでお腹いっぱいの
大満足だったので下山する。
下山の感想は、長っ。 ここ数年は白馬からの下山と言えば山スキーで30分だったので
夏道+雪渓の歩きはとっても長く感じてしまったのだった。
氷河擦痕。この大岩は2万年前にここを覆っていた氷河に磨かれたのだ。斜めに線が入ってる
の分かりますか?6月頃はこの大岩もすっぽり雪の下でこの上をスキーで滑っている。
いったい積雪は何mなんだろうか。
途中で白馬グリーンパトロールの人がいた。高山植物の保護、登山者への説明などお疲れ様
です。顔はお化粧してなくて恥ずかしいとの事でNGだったので後ろ姿のみ(^^;)
更に降ると北部遭対協の人たちが・・・ お疲れ様ですと声をかけつつ降ると登山道脇に頭に
怪我をした人が横たわっている。県警ヘリで収容するみたいだがまだガスが多くて何度も旋回を
繰り返していた。1時間後には無事引き上げるのが見えた。落石が頭に当たった様だった。
私は白馬の大雪渓コースは落石も多く雪渓の上部の夏道もガラガラの不安定な浮き石も多い
ので初心者向けではないと思う。今回も下りで杓子岳から落石の音が聞こえたので振り返ると
こっちへ向かって直径50cmくらいのがすっ飛んで来て僅か10m手前で止まってひやっとした。
これが登山者が行列になっている時間帯だったらと思うとぞっとする[m:78]
夕方になり誰もいなくなった大雪渓を独り降る・・・
さて白馬尻まで戻ってくるとどこからともなく私の名を呼ぶ声が・・・ ん??
白馬をテーマにしている写真家の長谷川さんだ。
http://www.geocities.jp/mhasegawa_com/
いや〜白馬に来ると必ずと言っていいほどバッタリなんですけど。
これってもはやバッタリではないな。白馬周辺での遭遇率は70%を越えている。
過去に雪の八方尾根や遠見尾根でもお会いした。冬の遠見尾根ではテント張ったらお隣が
長谷川さんだったなんて事もあった(笑)お互い約束してお会いしたのは過去に一回しかない。
ネットでのやりとり以外ではずっと偶然の出会いで情報交換したりしている。長谷川さんは
最近花の写真に目覚めたらしく、今日のウルップソウの事を話した。明日の好天予報で背景に
山、手前にウルップソウの構図がいいんじゃない?(実は今日私が撮りたかったテーマだ)
なんて話したら乗り気になっていた。くそー先を越されたかな?(笑)
バッタリしたお陰で白馬尻から猿倉までの単調な林道歩きもあっと言う間だった。
いつも最後に白馬を振り返る。またおいで〜! また来ます!!
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