八子ヶ峰東峰


- GPS
- 02:42
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 265m
- 下り
- 249m
コースタイム
天候 | 曇り後快晴、無風、-8℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ルート状況 ルートの危険個所は無い。全般的に道標、テープも充分にあり、急登箇所にはロープも張ってある。でも親湯からのルートに出合うまでは多少迷いやすい所もあった。雪のお陰で登りやすい所も多々あったと感じる。 ・登山ポスト 登山ポストは無かったが、トレッキングコースのトポが沢山入れられたポストがあった。このポストを登山ポスト替わりにしても良いかもしれない。 |
写真
感想
度々家族旅行で東急リゾートタウン蓼科には来ていながら家族サービスが忙しくてその裏山の八子ヶ峰にはとんと登る機会が無かった。でもリゾートタウンの一番標高の高い駐車場からだと頂上往復も2時間余りかと踏んでみんなまだ寝ている間、朝食前の雪山ハイクを計画した。
当初の計画では5:00に宿を出ることにしていたがいかにも早すぎと思えたので少しばかり惰眠を貪り、クルマを出したのは5:22、東急トレッキングコース専用駐車場に滑り込んだのは5:33だった。夕べの雪は積雪1-2cmと言った所だが路面は完全に凍っていてタイヤが回転する毎にパリパリと音を立てて行く。
誰も駐車していない駐車場で装備を整えてヘッドランプを灯して道路を横切ってトレッキングコースに取り付く。ここには案内板と共に登山ポストと思いきやコースガイドが多数用意されたポストがあった。取り付きは幅が広く、最近の踏み跡は無いもののトラックはしっかりと残っている。空は曇天のようだが北極星だけが覗いていた。まだまだ暗い時間、ヘッドランプの灯りが頼りだが踏み跡と黄色テープとトレッキングコースの標識がそこここにあり迷うことは無い。しかしすぐに急登が続くようになり息が上がる。小休止を挟みながら支尾根に上がると南八ツが目に飛び込んで来た。夜明けまであと30分位か、まだシルエットが見えるだけだが、反対方向を見ると八子ヶ峰の西側の尾根越しに白樺湖方面の灯りがほの白く見える。十分に明るくなってきたのでヘッドランプを切った。そこから親湯からのルートとの分岐点であり、東急トレッキングコースで言うC地点まで約10分。
親湯分岐でも人の気配は無く、替わりにトレッキングコースにはシカと覚しき足跡が点々と続いていた。シカも整備された楽なルートが好きなのかも?そう言えばシカの鳴く声があちらこちらで聞こえた。明るくなって来ると木々の枝が凍り付き氷の結晶が長く美しく成長しているのが解った。落葉松も広葉樹も低木もみんな凍りついて樹氷になっている。尾根歩きになって随分と楽になったが樹々が多くて展望はそれほど得られなかったが、分岐点から10分も歩くと蓼科山が正面に見えてきた。振り返ると曙光の中で横岳西壁も輝きを見せている。さらに数分で赤い三角屋根のヒュッテアルビレオが見えてきた。
もう蓼科山登山口への分岐も近いなと思える頃、新しい踏み跡に出逢いしばらく行くと写真愛好家の方々に出逢った。それぞれにマイポイントがある様子だけどお一人と話した所、気温が高くてヘイズが出ていて今日はイマイチとのこと。気温が高いと言っても-8℃なんですがと言うと-15℃位だとサンピラーが立ち、より紅色が強い日の出になるとのことだった。今日はこれから天気が崩れるとのご仁の予報であり、確かに南アルプスまでは何とか見えるもののそれより西北はガスの中だった。随分と立ち話をしていたようでスズラン峠分岐を過ぎたところで丸山辺りから陽が出て来た。そこからもうヒュッテアルビレオまですぐだ。ヒュッテアルビレオは瀟洒な道標もあるが赤い三角屋根の山小屋でぜひ開いている時に訪れたいと思わせる。アルビレオは白鳥座のデネブと反対側にある星だと小屋の壁の表示で教わった。
そこから八子ヶ峰東峰の山頂まで数分。スノーシューのトラックもあった。スノーシューだけでなくクロスカントリースキーにも実に適している高原地形だ。実は今回は新雪も予想して10数年前に買ったMSRのスノーシューも持って来たけど充分に歩きやすい雪質だったので全然出番が無かった。もっともこのスノーシュー、靴を留めるバンドが劣化してパキパキに割れてしまったので1週間前にスリングロープを切ってこれで縛るように準備して来た。宿に帰って朝食を食べた後のスノーハイキングの時に嫁さんが使ってみると言うことで漸く陽の目を得た。
八子ヶ峰東峰に着くとほぼ晴天が広がり、素晴らしい360°の好展望!双眼鏡を出して北アルプスを見ると穂高から槍、常念、そして鹿島槍までくっきりと見え、南に転ずれば乗鞍、御嶽、中央アルプス、南アルプス、そして八ヶ岳と見える限りの全てが望める。素晴らしい。凍り付いた樹々、獣の足跡、誰もいない山頂、全てが素晴らしい。十数分を山頂で展望を楽しんで過ごして引き返すことにしたが、いやぁこれはこれまで来なかったのはミスだな、とつくづく思った。
帰路はちょっと急いで1時間で駐車場まで戻って来た。明るくなって改めて見ると尾根からの下りは登りで感じた以上の勾配だった。道理でキツかった訳だと納得。宿所に戻ったのが8:35、部屋に戻るとちょうど朝食の時間だった。計画通りのジャストタイム、ちょっと早起きして2h30mの運動が出来てそれ以降の家族サービスにも影響が出ない。ちょっと理想的な隙間時間活用雪山ハイキングの巻であった。今度はゆったりと時間を取って一周グルリと巡ってみたいものだ。
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