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記録ID: 2594127
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ハイキング
近畿

【過去レコ】湖北/ずっとアブにつきまとわれた金糞岳

2006年08月20日(日) [日帰り]
情報量の目安: B
都道府県 岐阜県 滋賀県
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エイチび〜 その他1人
GPS
--:--
距離
6.4km
登り
486m
下り
486m
天候 晴れ時々くもり
過去天気図(気象庁) 2006年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
山頂から見た彦根方面
2006年08月20日 10:46撮影 by  Canon EOS Kiss Digital N, Canon
8/20 10:46
山頂から見た彦根方面
これはどの方向を撮影したのかわかりません
2006年08月20日 12:36撮影 by  Canon EOS Kiss Digital N, Canon
8/20 12:36
これはどの方向を撮影したのかわかりません
これもわかりません
2006年08月20日 12:37撮影 by  Canon EOS Kiss Digital N, Canon
8/20 12:37
これもわかりません
アサギマダラを数多く見かけました
2006年08月20日 13:18撮影 by  Canon EOS Kiss Digital N, Canon
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8/20 13:18
アサギマダラを数多く見かけました
2006年08月20日 13:26撮影 by  Canon EOS Kiss Digital N, Canon
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8/20 13:26
2006年08月20日 13:28撮影 by  Canon EOS Kiss Digital N, Canon
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2006年08月20日 13:29撮影 by  Canon EOS Kiss Digital N, Canon
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8/20 13:29
2006年08月20日 13:30撮影 by  Canon EOS Kiss Digital N, Canon
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8/20 13:30
鳥越峠手前から見た金糞岳
2006年08月20日 13:47撮影 by  Canon EOS Kiss Digital N, Canon
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8/20 13:47
鳥越峠手前から見た金糞岳

感想

福井石川県境の赤兎山の登ろうと計画していた。ところが前日の晩、寝入りっぱなに蚊の攻撃を受け、すっかり目が覚めてしまった。その晩は強烈な熱帯夜で、窓を開けても風は入らず、湿った熱気が体にまとわりついて離れず、その後もなかなか眠ることができなかった。通常、私は寝所に入ると1分もかからず睡眠に陥り、その後は朝に目覚めるまで気を失っていたかのように深く眠るのであるが、この日に限ってはほとんど眠れず、翌朝までのほとんどの時間は寝床で蚊に刺された足をボリボリ掻くか、吹き出すような汗をタオルで拭うかということしかできなかった。
そんなわけで寝不足である。赤兎山まで片道4時間弱の車の運転はきつそうである。で、2時間程度で行けるいい山はないかと検討して金糞岳に行くことにして出発したのである。
これで赤兎山は2度断念したことになる。1度目は赤兎山をめざして出発し敦賀まで車を走らせたが、その先の北陸自動車道が濃霧で通行止め規制、迂回する車で地道の国道も朝から大渋滞。断念して野坂岳に変更したのだった。
どうも赤兎山に嫌われているようである。気を取り直し名神から北陸道経由長浜インターより金糞岳麓をめざす。途中高山キャンプ場から先の林道は土砂崩れ通行止めの看板。通年この看板は出ているので無視。標高1000m付近の連状口まで林道をゆく。もちろん土砂崩れの痕は数箇所あったが通行に支障なかった。
連状口からは琵琶湖が一望でき、めざす金糞岳の一部も見えている。車から降りるなり巨大なアブの執拗な攻撃。こんな大きな奴に刺されると大変である。先週に大峰山の双門の滝に行ったとき一瞬刺されただけですぐに払い落としたにも関わらず、翌日になって腫れて痛がゆくなりいまだに痕が残っている。
いよいよ登山道を登りはじめるが、写真で見たものより荒れた感じで草が覆いかぶさり倒木もある。そういえば連状口で出発準備をしているときに、林道を下りてきた車の男性に声をかけられ、ここが登山ガイド書ににある登山口かと聞かれた。その男性はこのまだ先にも登り口があり、そこからだと山頂までかなり時間が短縮できたと言っていた。近年はそちらのルートを辿る人が増えたのであろうか。
ホトトギスの咲く緩やかな勾配の尾根道を登ると、徐々に右手の視界が開けてきた。奥伊吹スキー場のゲレンデの向こうに頂上部分を薄い雲に覆われた南米ギアナ高地のテーブルマウンテンのような伊吹山が頭を出している。
標高は高いが日差しがきつく汗が玉になって噴き出してくる。時々通る風が冷房よりも心地よい。小朝の頭から一旦下ると右から登山道が合流する。これが先ほど男性の言っていた新しい登山道だろう。帰路はこれを辿ることにしよう。
クマザサをかき分け一部ブナもある灌木の中、登山道は徐々に高度をあげる。道端にはまだつぼみのツルリンドウが見られる。時々右手に今度はどこまでも果てしなく続く奥美濃の山並みを望むことができる。
勾配は急ではないが予想以上に長く続く。何度か山頂直下の雰囲気があり喜ぶのも束の間、その先はさらに延びている。ほとんどずっと執拗にアブがつきまといイライラする。
途中にあった道標に山頂まで30分とあったので、私たちの足では20分かからないと踏んでいたが、どっこい山頂まで30分ちょうどかかった。そういえば道標に30分と書かれていた後に手書きで+10分、さらにその下に小さくまた手書きで+3分と書かれていたのは、このことが書かれていたわけだったのだ。
さてようやく山頂に着くと、家内は熱中症寸前だという。あわててザックからスポーツドリンクをとりだし大量摂取。低い灌木の山頂で、刺すような日差しを遮る場所がなく、どんどん体内の水分が太陽に奪われていくのがわかる。
さらにここでも、またうるさい巨大なアブ2匹につきまとわれる。ひとりがタオルを振り回してアブをおっぱらっている間に、ひとりがにぎり飯を食らう。お茶を飲んでも口の中の水分が補充されず、にぎり飯は口の中でダンゴになるだけである。無理やりお茶で流し込みなんとか食べるが、家内はもともと食が細い上に暑さでさらに食欲が奪われ、にぎり飯半分も食べられなかった。
山頂から東方面の展望が利き、奥美濃の山々が手に取るように望める。白山や北アルプスも見えるということだが良くわからない。西にも樹間から琵琶湖が望める。
でも暑さとアブでそれをゆっくり楽しもうという気にはならなかった。そそくさと退散して元来た道を下る。しばらくは山頂のアブが追いかけてきたが振り回したタオルにあたって気を失ってからは、記憶をなくしたか、これはやばいと思ったか知らないが、それ以降はついてこなかった。アブに限らずこの山は虫が多いのか、蝶やトンボ、バッタ類をかなりの数みかける。
往路から外れて近道の新しい登山道に入ってからは渡り蝶で有名なアサギマダラが優雅な飛びで道案内をしてくれる。私たちの間近の花に止まっては蜜を吸い写真に撮ってくれと言わんばかりである。しばらくその美しい模様と舞いを楽しむ。そこからはすぐに岐阜県側に延びた新しい林道に飛びだした。鳥越峠までの間に一箇所小さな谷を横切り、冷たい水が流れていた。暑さでほてったというか太陽の熱をそのまま吸収した体には、氷水のように冷たく気持ちが良かった。タオルにたっぷり水を含ませ、首に巻くと一瞬にして体が冷え鳥肌が立った。
峠を越え滋賀県側に入ると陽が山陰に隠れるようになり風が通り気持ち良かった。元気を取り戻し連状口の駐車スペースに戻るとまたアブがどこからともなくやって来た。

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