烈風、爆風。冬期横岳縦走〜2年越しの課題へ挑戦。


- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,801m
- 下り
- 1,804m
コースタイム
12日>6:15赤岳鉱泉-7:15赤岩の頭(御来光待ち)-8:00硫黄岳-9:00奥ノ院(横岳山頂)-9:30三叉峰(杣添尾根分岐)-10:40赤岳展望荘-11:15赤岳-11:50地蔵の頭-12:40行者小屋-13:00赤岳鉱泉(テント撤収)-15:40美濃戸口
天候 | 2日間とも快晴。(今年も晴天率8割越えへ。雨=中止です) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:同様。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
注:14日の降雪で状況は一変しているでしょう。 赤岳鉱泉まで>林道、所どころ、凍結してました。2回ほどツルっといきました。 春期を思わせるほど雪は少なかった。(ここまでアイゼン履いている人もいたが、チェーンスパイクがあったらいいなと思った) 硫黄岳〜地蔵の頭>大ダルミ、赤岳展望荘付近は爆風だった。赤岳登頂を断念された方も。硫黄から赤岳へ危険なルートミス(思いこみと勘違い)を2回しました。 奥ノ院へ上がる鎖を見落とし、西側へトラバースしかける。(ここが、鉾岳のトラバースと勘違いし、間違った踏み跡に入ってしまう)実際の鉾岳のトラバースを地蔵の頭かと思いこみ、間違った踏み跡を登ってしまう。上がった先は断崖でした。2ヶ所ともあと一歩進んでいたら、今、私はここにいないでしょう。ホントに危険。赤岳から硫黄方面へ歩けば、この勘違いはおきないと思います。 無雪期に逆方向から歩いていますが、積雪期はまた別。参考にならないと思った方がいいです。今回、雪が少なく、鉾岳のトラバースも大部分、鎖が使用できました。ただ、、現在、14日の降雪で完全に埋まったと思われます。硫黄側から歩くと、鉾岳のトラバースは下りになるので、注意が必要。できれば、経験者の同行が望ましいと思いました。赤岳単体よりもずっと難しいと思った方がいいです。 |
写真
感想
昨年の課題だった冬期横岳縦走。
なかなか決意が固まらないうちに、スキーで膝を痛めてしまい、
流れてしまった。今シーズンこそは。
3連休直前の金曜から2連休が取れた。
最近、山に行けるからと仕事を頑張れる自分がいる。
前夜支度をし、いつも通り、始発の電車に乗る。
茅野からバスに乗ったのは、自分を入れて5,6名ほど。
静かな八ヶ岳を楽しめそうだ。
美濃戸山荘に着くと、ずいぶん、雪が少なくなっている。
ひと月前の雪はいったい、どこに行ったのか。
凍結した林道を歩き、南沢からわざわざ遠回りして赤岳鉱泉へ。
今日は鉱泉でテン泊。時間はあるし、天気が最高。山歩きを楽しみたい。
ひと月前、阿弥陀南綾を諦め、ただ、歩いたこの道。
その時より雪は少なく物足りないが、明日、頂きを目指すことのできる喜び。
気分が違う。浮かれるほど、嬉しい。
中山展望台で快晴の横岳、赤岳を眺める。明日、あの上を歩けるのだ。
赤岳鉱泉でテントを張り、珈琲タイム。
そして夕陽が沈んでから、ヘッドライトをつけて中山展望台を往復した。
明日は、少し暗いうちから出発したい。暗い雪道に慣れておきたかった。
夜は一人、アツアツおでんと晩酌。子供の頃より一人で過ごす時間が好きだが、
この時ばかりは、少し寂しい。
夏の同じテントとシェラフ。テント内でも氷点下13度。やはり寒い。
何度も寒さで目が覚める。
その度、空を眺めては星を見た。オリオン座以外は良く分からないが、
興味を持てれば、また山の楽しみも増えるだろう。
4時前に起床。朝食は珈琲と干し柿。なんでもない時間を過ごす。
6時。サブザックにカメラとサーモスボトル、行動食を詰めて、いざ。
アイゼンは始めから装着した。
ザクザクと鳴るアイゼンの音を楽しみながら、硫黄岳へ。
冬山の景色に感動し、綾線から上る御来光を望む。本当に静かな時間だった。
ここの強い風が本領を発揮し始めたのは、そのすぐ後からだった。
立っていられないくらいの突風が吹きはじめる。
片膝になり、何度もピッケルを立て、防風姿勢をとる。
一昨年、冬の富士山頂と同様の強い風だった。
(もっとも、この時の富士山頂は冬としてはだいぶ風は弱かったと思われるが)
ケルンを背に写真を撮るが、すぐに寒さでバッテリーがダウン。
カイロで温めた予備の電池と交換しながら、撮影するも硫黄岳山荘付近からは、
それどころじゃなくなった。横からなんども風で突飛ばされそうになる。
ここから奥の院まで一枚も写真を撮れず、ただ、前に進むことだけを考えた。
ここで、間違った危険な踏み跡に入ってしまう。
まさか、ここを通るのかと思ったが、思いこみは怖い。
途中で間違いに気がつかなければと思うと背筋が寒くなる。(まさかと思ったら、一度戻りましょう)
鎖を掴んで上がると、横岳の山頂が見えた。その向こうには、どきっとするくらいの淡い富士が。
薄いブルーの幕に覆われたような富士の色は記憶に残る美しさだった。
赤岳も視界に近づく。
鉾岳のトラバースは鎖がむき出しになっており、なんでもなかった。
(その直前にまた間違った踏み跡に入ってしまったが・・)
地蔵の尾根分岐を越えると、赤岳の稜線に風雪が舞っている。
赤岳展望荘前の雪は、ほとんど風で吹っ飛ばされている。
一度、登頂を踏みとどまったが、降りてくる登山者も見え勇気がわいた。
顔に小石のような小さな雪粒が飛んできて痛い。しかし、
体力に余力があったため、意外と思ったほど問題なく上がることができた。
硫黄岳からの赤岳登頂は2年越の課題だったため、胸に込み上げるものがあった。
感慨無量。今回も、心に残る縦走となった。
makasioさん こんにちは
雪の八つは神々しい感じですね!
冬季の横岳縦走、やっぱり怖そうです。
強風もハンパないんでしょうね〜
夏と違ってルートも難しそう。
前回よりずいぶんと雪が少ない感じですね!
もっと横岳、真っ白でしたよね。
ご無事で何よりです!
読後、「よし!」と口走ってました
敗退のポーズから一か月。
働きに働いての僥倖
TA100で昨夏歩いたところが…。
写真では暴風を体感しなくて済むので、ただただすばらしい
眺めに息をのむしかありません。
雪も吹き飛ばしてしまうんだ
ギリで挑戦できる八ツの試練。
見事クリア
充足感に乾杯!
お疲れ様です
ソッチに登っておりましたか
いや〜凄く過酷で面白そうな反面、一歩間違えると本当の白目になってしまいそうだね
毎度の事ながら、その弩Mっプリが私は好きですよ
ちなみに、柿の種に新しい味が出たんかな!?柿Pが好きなんで、チョッと釘付けでした(笑)
Jpさんのお知り合いの方でしょうか。
METAと申します。
2年越しの思いがかなって本当によかったですね。
この日は本当に天気がよくて視界もよくとてもよい稜線歩きができました。
雪がすくなすぎたのが少し残念でしたが安全に楽しめたのよかったとすべきですね(^_^.)おそらく今日あたりからはしばらく相当難易度が上がっていると思います。
自分も山いけるので仕事ががんばれてるサラリーマンです。同じ思いの方がいるのだなと思うとうれしかったです。
山行おつかれさまでした
makasioさん、こんばんは。
課題クリアおめでとうございます
青富士すごいですね
雪化粧した八ヶ岳もそうですが、肉眼だともっと迫力があるんだろうなあ
怖そうだけど味わってみたいな。
単独だと行動中はいいのですが、テント張って一人でご飯を食べる時に寂しくなっちゃいますね。わかります。
今回もまた実りある山行でしたね
目標達成しての無事帰還、何よりでした
冬季の南八つ縦走お疲れ様でした
まだ今年に入って一度も山に行けてないので雪景色がただただ羨ましいです。
2年越しのチャレンジが無事成功して何よりです。
14日の爆弾低気圧でまた真っ白になったでしょうけどこの日は先月に比べて雪少なくてびっくり
初冬のような感じですかね。
今年も自身にとって魅力のある山歩きを楽しみましょう
赤岳→硫黄じゃなくて、硫黄→赤岳。
主峰を目指して歩く。なるほど、素敵だ。
雪が少なくて冬景色としてはちょっと物足りなさがあったかな?
でも富士山は日本人の心をくすぐる美しさ。
目標達成、おめでとうございます。
雪が無かったので、これは楽勝か。と思いました。
でも冬山は厳しいですね。
爆風というトッピングを与えてくれました。
本当に冬富士の山頂よりも強風だったのです。
そのお陰で(笑)、心に残る良い登山になりました。
硫黄からの縦走は赤岳をゴールにしたいという
自分のこだわりです。
俺も山頂に着いた時は、
「よしっ」ってガッツポーズしましたよ。
心の中で。
それくらい、嬉しかった。
いろいろ、怖い思いはしましたが。
一般的には赤岳から縦走する方が、体力的にも、
楽だと思うんですが、
自分の意思を貫いたことが良かった。
満足しています。やった!
正直、怖かったわー。ここ。
強風よりも、ルート間違いが怖かった。
俺、あり得ない場所を進もうとした。
単独の怖さって、自分の思い込みが絶対だと
思ってしまうところだと思う。
終わって、安心したよ。うれしさも相当でした。
柿P。俺、これ大好き。
スーパー行けば、あると思うよ。
ありがとう。やりました。
冬山は夏よりもずっと、危険で厳しいよ。
でも、この青富士を見たとき、
ああ、きて良かったと、感じました。
富士ってどれだけの顔を持っているんでしょうね。
今回の富士はちょっと、惚れました。タイプでした。
食事はねー。これだけは寂しいな、俺。
コメントありがとうございます。
ちょうどひと月前でしたね、
あのときの雪はどこに?って思いました。
ここ一週間くらいまとまった積雪が無かったんですね。
寒さもあの時よりも寒くなかったですよ。
でも、やっぱり、ちょっと、物足りなかったです。
ここは、冬期にまたやります。
まだ、まだです、これでは、
ここをクリアしたことにならない。
mamepyonさんの山始めは、どこでしょうか?
正直、雪が少なくて、意気消沈しました。
だが、しかし。
この日は強風でした。
地蔵尾根のトレースも風で一部、吹っ飛んでいた。
俺は、このルート。赤岳からの縦走はありえません。
白根三山がなぜ、農鳥スタートか。
自己満をどこまで、高められるかが、
自分にとって、登山の楽しみでもあります。
結果、ドMと言われます。
meta_bomanさん、コメントありがとうございます。
すみませーん。順番飛ばしてしまいました。
jpさんとは昨年の3月くらいからコメントのやり取りをさせていただいております。
丹沢のことや道具のことなど、勉強させていただいています。
今回、天気も良く、本当に良い山ができましたね。
僕も満足感でいっぱいです。また、雪が付いたら、
やってみたいと思います。(今年はないですよ、たぶん)
山に行けると思うと仕事の頑張り。違いますよね。
makasioさん、こんばんは。
いや〜、透明感のあるすばらしい写真ばかり。
逆回りでもう一度歩いた気分を味わいました
しかし10時を過ぎた頃からの風は強かったですね。
私も今回一番苦労したのはこの風でした。
雪山テント泊でのおでん!いつかやってみたいと
思っていました。少し材料がかさばりますが、
ベースキャンプ方式のテント泊の場合はこのような
ちょっとした工夫が気分を盛り上げてくれますよね
PS.
お互いの行動時間を確認すると、赤岳鉱泉でもすれ違っている
可能性が大ですね
makasioさん、こんにちわ!
私も甲斐駒はおでんでしたよ☆
冬はあったまってよいですよね。
はんぺんが美味しそうだ♪
私もこの周回は硫黄からが好きです。
硫黄で朝陽と南八つを眺めてから、主峰に向かって歩くほうがテンションが上がるから。笑
(でも賛否両論のようですけどね)
今シーズンの目標達成、おめでとうございます。
風にも負けず、でしたね/
makasioさん、こんばんは。
冬の八ヶ岳、綺麗ですね!
硫黄岳あたりからの稜線って、夏でも話出来ないほどの強風ですが、命がけの撮影お疲れ様でした。
この辺、通常ルートでも高度感でスースーしますが、誤ったルートは、相当の高度感なんでしょうね(怖)
自分、その時点で足がすくんで、戻る事も出来なくなりそうです(笑)
夜の星空、たまんないですね!
豪華な晩御飯と星空で、もう何にも要らなくなっちゃいます!
うーーん、せめて赤岳鉱泉まででも、雪の有るうちに行きたいなぁ〜。
こちらにも、コメントありがとうございます。
コメント、遅くなって。ごめんなさい。
あの日は強風にやられましたが、お互い無事に、
登頂できて良かったですね。
天気も良かったし。
おでん、美味かったです。
はふはふして食べました。
僕は、好きな山では、
「歩きたい」「食べたい」「寝たい」あと「撮りたい」
これは、全部、同じくらい大事なことなんです。
これが全部できて、初めて、成功だったと言えるんです。
これからもよろしくお願いしますね。
甲斐駒行ってたら、すれ違うことができたかもですね。
惜しかったな。
そちらも、おでんでしたか。
冬は暖かいものが最高です。はんぺん、美味かったよ。
いつか、おでんコラボしたいな。
この冬期、硫黄、横岳、赤岳へのルート。
素晴らしいです。
何度もやりたい、魅力が詰まっています。
また、やろっと。
今回も、心に残る山になりました。景色も星も最高でした。
noriさんも赤岳鉱泉にだけでも、訪れてみてください。
小屋泊で。
誤ったルートはですね。やばかったです。
灌木と岩を掴み、オーバーハング気味のところにへばりついて。
足元は崖でしたね。
成功と反省。半分ずつです。今回も。
カメラは、寒さで速効、だめになりました。おそらく、氷点下15度くらいの中で、
俺。これ、一枚一枚、バッテリーを交換して撮っているんです。
ピッケルの先端で、電池を取り出し、入れるの繰り返し。
今回、オートフォーカス機能もおじゃんになってしまったんです。
ちなみにズーム機能は北鎌敗退時に壊れました。
つまり、ほぼマニュアルで撮ってます。
これは、技術向上のチャンスだと前向きに捉えていますよ。
俺に努力賞、下さい。noriさん。
こんにちは。
遅レコ失礼します。
makasioさんらしいチャレンジングな山行ですね。いつもながら堪能させてもらいました。
しかし、テントだけじゃなくシュラフも夏用だったの?寒くなかったですか?私なんか、低山でもシュラフ2枚重ね(3シーズン+夏用)でやっと暖かく寝れました。
写真#52のトラバースは危なかったですね。
こんばんは。
まずは課題をクリア−出来てよかったですね。
途中危なそうな場面もありましたが無事にやり切って
何よりです。
14日の降雪でだいぶ様相が一変してるでしょうね。
私も2月にはと思っていますが。
どうなることやら。
おでんはいいですね。
いつも煮込みラーメンなので今冬はやってみるかな。
コメント、ありがとうございます。
最近、仕事で疲れてしまい、
コメントが遅れてしまいます。ごめんなさい。
(飲んで、ソファーで寝てしまうんです
この間の秩父も寒かったでしょうね。
僕は寒さは耐えるものと思っています(笑)
シェラフは冬でも、3シーズン用を使っています。
でも、そこそこの素材ですので、凍死する心配はありません。よ。(笑)
問題は指先ですね、フリースのソックスと予備のグローブ。もちろん、ダウン。帽子も。
それでも、寒い。寒いものはさむい。
道間違いのトラバースは怖かったです。
これはおかしいと思ったら、すぐに戻ることですね、
踏み跡も、過度に信用してはいけないなあ。
コメント、ありがとうございます。
指の具合、どうでしょうか。
やはり、初期の凍傷だったんですね。
今回、僕も雪山は改めて、怖いと思いました。
経験をもっと積むことが必要ですね。
おでん、おいしかったですよ。
凍えるテントの中で、温かいものを食べる。
下界の3倍増しでしょうか。いやもっと。
食べることに幸せを感じました。
makasioさん、こんばんは。
遅らせばながら、南八ヶ岳縦走お疲れさまでした。
念願かなってよかったですね。
あの稜線を突風かと思うと、なかなかシビアな状態だろうなと思います。
自分の雪の南八ヶ岳縦走は、鉾岳トラバースでスリップしたり、真っすぐ歩けないくらいの突風で鼻先軽い凍傷になったりと、そんな状態なので、今回のmakasioさんの行程のヤバそうなとこ、共感できます。
そういえば、鉾岳トラバースの出口を間違えて、急な鉾岳近辺の雪の斜面を彷徨したことも……。
無事で何よりです。
奥の院には、西側を巻き気味に進んでから登る、が正解でしょうかね?
ただ、雪山はその時の状況によって、正解は変化しますからね。そしてそれが楽しいのですが。
お疲れさまでした!
達成おめでとうございます!!
seizanryoさん、しばらくです!
seizanryoさんも、
ここを歩かれたことがあるんですね。
ここは、やっぱり凄いですよ。
この日は風との戦いでした。
天気は良かったからまあ、なんとか達成できました。
でも、荒天なら、退散でしょうね。
奥の院はそうですね、西側に巻いて上がったような。
間違ったトラバースはやばかったです。
経験ですね、冬山は。
やりたいことは、増えていくばかりです。
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