中山仙境 《九州百名山》
大分県
山キチどん
その他1人 
体力度について
- GPS
- 05:16
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 967m
- 下り
- 974m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 5:16
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
中山仙境は厳しい岩稜の信仰の道 ハジカミ山、尻付山は下草の少ない稜線に微かに踏み跡がある |
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感想
中山仙境入口は、竹田川と西夷川の合流地点にあり、街中なので車を止める場所はなく1�卍�竹田川沿いに遡った所、下坊中に登山者駐車場があり車を止めた。男性が一人登山準備中だったが言葉を交わすこともなく先行した。駐車場の近くからも登山道はあるがやはり入口から入りたい。1�劼瞭擦里蠅鯤發い凸瓩衄�根の先端部の入口から登り始めた。
入ってすぐに仏像が立ち信仰の道であることを現していた。登り出しは何の問題もない登山道だったが第○番札所と書かれた看板が次々に現れ石仏が鎮座し修験者が行を行ったことだろう。稜線のピークや張り出した先端にあり行場として大峰山を思い起こさせられる。ただ残念なことに第○番札所の○の部分が薄れたのか最初から書かれていないのか？表示がないのがほとんどだった。189mの標高点は第3番札所で岩場の上に飛び出し展望がよかった。
第5番札所を過ぎると下坊中からの道が合流した。此処に登って来るとすごく中途半端で入口から登ってよかったと実感した。第9札所は無明橋で大岩との間に石橋が掛けられているが一枚の石ではなくせり出した中央部で接続していた。こうなると無明橋は安心して渡れる橋なのかどうか？ 高城山頂から「おーい」と云う声が聞こえ手を振っている。駐車場で準備をしていた男性が何宿登山道を登り先行していたようだ。此方からも「お〜い」と返し手を振りあった。
いよいよ核心部の険しい部分で見上げると岸壁が屹立している。慎重に歩を進め高城(たかじょう317m)山頂に到った。おじさんは流石にもういなかった。4等三角点「殿迫」が設置され、360°の展望があった。推定では第10番札所で石仏も祀られていた。北西方向には歩いて北尾根が一望でき改めて険しさを実感した。竹田川の右岸の稜線も険しい壁が続きその向こうに鷲巣山や黒木山、文殊岳、伊美山などが望めた。南にはこれから行くハジカミ山が存在感を示していた。尻付山は重なって確認できなかった。南東稜線を進むと馬ノ背の稜線で鎖で下る部分が続き南東の端に到った。スパッと切れ落ち足が竦みそうだ。稜線から下り出すと「滑落事故発生箇所」と書かれた標識があった。
鎖が掛り慎重に下るが岩壁のトラバースとなり僅かな出っ張りに足を掛け鎖に掴まりヒヤヒヤしながら進んだ。ルンゼになった所では反響で声が響き岩壁が穿たれ石仏が安置されていた。ルンゼの奥には隠洞穴があり、特異な空間を醸し出していた。
岩壁を離れると谷筋の登山道となり上坊中の下山口に達した。1�卍�車道を歩き中山仙境南端の括れ、小野迫と東狩場を結ぶ林道の峠に至る谷間の道を登った。今では歩く人もなく、嘗て耕作地だった名残の石垣が背の高くなった木を伴って続いていた。
林道に乗り上がると少し小野迫側に進むとハジカミ山山麓の林道が分岐した。幅の広い林道で切通もしっかりして谷間を登って行ったが、荒れ方が酷くコンクリート舗装の路面が落石で覆い尽され足の踏み場もない状態だった。林道終点付近では大規模な崩落により道が塞がれていた。
林道終点に到り折り返すようにして尾根に取り付くと踏み跡はあるのかないのかの状態だった。地形図では山頂まで軽車道の実線が描かれていたが実態はそんな道はなかった。しかし微かな踏み跡は下草もなく何処でも歩けそうなので適当に登って行った。尾根の両側は杉の植林で尾根の5m幅だけ空けられ潅木がある程度だった。ハジカミ山(570m)山頂に到ると樹林の中に山頂標識が設置されていた。山頂の10m程手前に広く開けた所があり、中山仙境や竹田川右岸の城壁のような山並み、黒木山(512m')、千燈岳(606m)、文殊岳(616m) 、両子山(720m)など国東半島の主要な山を望むことができた。
昼食休憩を取り、山頂からは尻付山との鞍部である二本松峠へ下るが、地図に登山道はなく、最初は踏み跡があったが何処へ続いているのか分からずコンパスの示す方向だけを信じて下った。二本松峠に達すると3体の石仏があり指導標も設置されていた。
反対側の尻付山に登り返すと踏み跡は微かだが赤テープが頻繁にあり山頂へ導いてくれた。山頂手前に石仏があり此処も信仰の山であったようだった。尻付山(587m)山頂には3等三角点「尻付」があり古びたベンチもあった。今日の最高峰に展望はなく、休憩もそこそこに来た道を引き返して二本松峠に戻り、西狩場の集落へと下山した。西夷川源流の谷間の道で余り歩く人もない状況のようだった。西から来た林道に合流した所に五柱社神社があった。軈て民家が現れ里の道となった。西側の山並みも険しく特異な山容の山が見られた。西夷川が竹田川に合流すると中山仙境入口で尾根を回り込むように竹田川添いの県道となりじょうりゅうへの上り坂となった。駐車場に戻り4日間の九州山行を終えた。
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