超快晴!&超強風! 大眺望の硫黄岳


- GPS
- 29:00
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,383m
- 下り
- 1,382m
コースタイム
・八ヶ岳山荘出発10:20〜美濃戸山荘11:30〜赤岳鉱泉到着13:40
(登り:3時間20分) *赤岳鉱泉にてテント泊
3/21:登り(赤岳鉱泉〜硫黄岳山頂まで)
・赤岳鉱泉出発6:40〜赤岩の頭8:40〜硫黄岳山頂到着9:10
(登り:2時間30分) *山頂滞在、約30分
3/21:下り(硫黄岳山頂〜赤岳鉱泉まで)
・硫黄岳山頂出発9:40〜赤岩の頭9:50〜赤岳鉱泉戻り10:50
(下り:1時間10分)
3/21:下り(赤岳鉱泉〜八ヶ岳山荘まで)
・赤岳鉱泉出発12:50〜美濃戸山荘14:10〜八ヶ岳山荘到着15:20
(下り:2時間30分)
天候 | 3/20:曇りのち小雨 3/21:快晴(稜線上は強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
〜八ヶ岳山荘駐車場(美濃戸口)到着9:40 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・八ヶ岳山荘駐車場(美濃戸口)までは、道路等に雪はありません。 (駐車場内も殆んど雪無し) ・美濃戸山荘までの林道は、まだ所々に20cmくらいの轍がありますので、 普通車の車高では厳しいと思います。(写真の方もご確認下さい) ・赤岳鉱泉までの登山道(北沢コース)は、融雪が進んでいますが、積雪量はまだ結構ありました。 ですが、表面が融けてシャバシャバ&北斜面(日陰)はカチコチのアイスバーンと、 場所によって状況が変わりますので、最初からアイゼン装着をお勧めします。 ・3/20夕方から少しですが、小雨が降りました。夜半はみぞれっぽくなっていました。 ・3/21朝(約−4°前後)は、昨日の小雨が完全に凍って、表面カチコチ状態でした。 しかし日中気温が上昇しましたので、再び融け出していました。 ・3/21の硫黄岳までの登山道は、トレースはバッチリ有り、表面は凍っているものの、 アイゼン&ピッケルにて特に問題無く登って行けました。 *赤岳鉱泉からスタートしてすぐに樹林帯内の急登が始まり、赤岩の頭(稜線)まで急登が続きます。 ・赤岩の頭〜硫黄岳山頂までは、超強風&大絶景の稜線歩きです。 この辺は快晴の日中で、雪面の表面が若干融けているようでしたが、まだシャバシャバまではなっていませんでした。 (強風以外は、登山道自体に特に危険個所は無いと思います) ・硫黄岳山頂は、立っているのもつらいくらいの強風でした。広い山頂は雪が殆んど無く、3/21現在でも カンバン・標識類にはエビの尻尾が付いていました。 (快晴でも超強風なので、相当寒く感じました) |
写真
宿泊&テン泊者は、飲料水とトイレの使用が無料になります。
その他に中では、売店(食料及び、ウエア・ザック等、山用品の販売)や、
日帰り&テン泊者用の食事のメニューもあります。
夏になると、入浴も出来るそうです(現在は無し)
(テン泊では当たり前の事だったのかもしれませんが・・・)
やはり、出入りの際に靴を履くのが全然楽ですね。
この強風では行った事のない横岳の細尾根などが不安なので、今日は硫黄岳のみで下山する事に。
感想
快晴&超強風 大展望、そして山頂独り占めの硫黄岳
私の雪山登山&雪上テン泊も今回ではや5回目、今年1月の上高地での雪上テン泊デビューを皮切りに、
2月の鳳凰山・南御室小屋、3月の行者小屋・赤岳、黒百合ヒュッテ・天狗岳に続いて、
今回は赤岳鉱泉テン泊での硫黄岳登山に行って参りました。
まずは、3/8の赤岳登山の時と同様に、八ヶ岳山荘(美濃戸口)から北沢コースにて赤岳鉱泉までの登りです。
コース状況については、今日(3/20)は、3/8に比べてやはり融雪が進んでいました。
特に日当りの良いところなどは、シャバシャバ状態です。
ですが、北斜面や日陰などは当時と比べ、逆に表面が一度融けて、再度凍っていますので、
やはりスタートからアイゼン装着の方が気兼ねせずに歩いて行けます。
そして赤岳鉱泉に到着です。こちらもアイスキャンディー含め、全体的に融雪が進んでいます。
受付を済ませ、テン場にて幕営場所を散策します。前回の黒百合ヒュッテの時ほどではありませんが、
なかなか良いテント跡地がありましたので、ここをテコ入れして、有り難く使わせて頂く事にしました。
またまた大した労力なしに幕営完了となり、前の方に感謝感謝です。
そうこうしている内に雲行きが怪しくなって来ました。何と、雪山なのに小雨が降って来ました。
確かにもう3月下旬ですが、まさかの雨・・・明日の天気は大丈夫なのかな・・
などを心配しつつ、夕食を摂り、早々に横になっている内に寝込んでしまいました。
(結局、この小雨は夜半過ぎにみぞれっぽくなっていました)
そして、翌日(3/21)朝外に出てみると、予報通り雲一つ無い快晴ではありませんか!
もうテンション激上がりですが、高ぶる気持ちを抑えつつ、早々に食事・支度を済ませて山頂へ向け出発です。
雪面の状況は、昨日の小雨&みぞれと今朝の気温低下により、完全に表面がカチコチに凍結している状態です。
ですが、3/8の赤岳の時のように、前夜に新雪が降り、固い雪面上にふわふわの新雪が載っているより、
今日のカチコチの表面剥き出しの方が、アイゼンがバッチリ効いて返って登り易く感じました。
そんな感じで登り始めましたが、それにしても赤岩の頭(稜線)までの急登はかなりのものですね。
データ的に距離も短く、特に危険個所の情報も無かったので、差ほどでもないのかと思っていましたが、
この稜線までずっと続く急登の連続にフーフー言いながら、一歩ずつ超スローペースでの登山となりました。
そしてようやく(約2時間弱くらい)登った辺りで樹林帯が終わり、真っ白な稜線が見えて来ました。
まさに今日の真っ青な空に真っ白な稜線・・・雪山を登りに来たので、こんな景色を待っていました。
イメージ通りの青と白だけの世界をトボトボと登って行きます。
程なくして、赤岩の頭山頂に到着しました。ここまで約2時間ほどかかりました。
ここからの眺めはまさに360°の大パノラマ・大絶景です。目の前には目指す硫黄岳山頂も丸見えです。
今日の快晴の真っ青な青空も相まって、最高の大眺望を暫し堪能していました。
又、これだけの好条件にもかかわらず、周囲に誰もおらず、この大絶景を独り占め状態です。
そして、ここでの大絶景で既にお腹が一杯になったところで、硫黄岳山頂へ向かいます。
赤岩の頭山頂から硫黄岳山頂へ向かう、あの広い稜線途中に「赤岩の頭」の道標がありました。
どうやら、雪山以外の3シーズンは先ほどの「赤岩の頭山頂」を通らなくても、
ここで登り下りが出来るようです。今日の雪上でのトレースは山頂を経由するものしかありませんでしたので、
知らない内に山頂経由になっていたようです。
そして、硫黄岳山頂に近づくにつれて、岩剥き出しの岩稜帯となって来ました。
さらにその岩にはエビの尻尾が多く見られます。
もう3月下旬ですので、エビの尻尾は無いだろうと思っていたのですが、ここから山頂までは、
まだまだエビの尻尾だらけでした。
山頂直下の岩稜帯を登り切ると、広々とした硫黄岳山頂に到着です。赤岳鉱泉からここまで約2時間半くらいでした。
本日の山頂は快晴ながらも超強風で立っているのもやっとです。
又、山頂はこれだけのフラットな面積がありながら、雪が付いて(積もって)いませんでした。
ここは、今日のような超強風が常日頃からふいている為に、雪が付かないのでしょうか。
しかしながら風はさておき、この快晴の空の下、ここ硫黄岳山頂からも360°の大パノラマ・大絶景のオンパレードです。
詳細は写真の方にもありますが、もうどこを見ても素晴らしい絶景ばかりに言葉もありません。
本当に今日は超快晴のまさに最高の登山日和、やっぱり登山は晴天だなぁ・・・とつくづく感じた次第です。
それと、硫黄岳で有名な「爆裂火口」も覗いて見ました。荒々しい断面、吸い込まれそうな火口と、
こちらも普段目にしないものを見る事ができ、周辺の山との違いを感じる事が出来ました。
ちなみに、この下辺りに本沢温泉があるのでしょうか・・・
強風の中、これでもかと山頂からの360°の大絶景を心ゆくまで堪能し、下山しようとした頃、
私以外の本日最初の登山者が登って来ました。
奇跡的にも山頂での記念撮影をお願いし、撮って頂く事が出来ました。
本当にありがとうございました。
記念撮影もして頂き、本当に思い残す事が無くなったところで下山の途に付きました。
(下り:硫黄岳山頂〜赤岳鉱泉まで、約1時間10分)
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