笠ヶ岳(穴毛谷から)

- GPS
- 10:02
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 2,239m
- 下り
- 2,279m
コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
AM4:00、ザック+板+ブーツをかついで自転車にまたがりまだ暗い新穂高登山者Pを出る。今日は北アルプスの峰々でもひときわ目立つ白い頂、笠ヶ岳からの滑走を狙います。穴毛谷をめざし左俣林道をべダルを漕いで(傾斜がきついところは自転車を押して)進みます。堰堤への旧作業道分岐で自転車をデポ。これで帰りはかなり楽。時間も往復で30分ぐらい?稼げます。今日は早めに帰りたいので。
旧作業道を進むと最初の関門の堰堤越え。1段目は首の高さぐらいの段差を越えなければなりません。荷物を上にあげてから空身でよっこいしょ。ここから先はスノーブリッジを渡って右岸(下流から見上げて左手)沿いに進めば楽そうです。アプローチ用の靴はここでデポします。
心配していた堰堤越えは1段目以外大したことはなく難なく穴毛谷入口に立てました。ここから前日の雨でスプーンカット上になった固い雪の上をシールで進みます。傾斜は緩いです。左右は切り立った岩壁がそびえ立っています。左右からの落石を警戒して谷の真ん中を進みます。
途中いくつか沢の出合を通過しますが一から四のどれになるのかわかりませんでした。大滝の手前ということで五の沢はわかりました。大滝手前からはアイゼン歩行にします。そして大滝到着。まだ雪で半分ぐらい(多分)しか出てません。まわりは岩ごろごろ、落石を警戒しながらザイテンタールを登ります。
なんとなく勘で途中で左折し尾根を乗り越えると見通しが開け通称七の沢と思われるところに出ました。沢を見上げると稜線までつながっているようです。笠へ行くならこちらの方が近道です。正直、計画段階では稜線へはどういうルート取りで行けばよいか、杓子平経由か、近道できるのか判断がつかなかったのでこれはラッキー。
雪も緩んできたっぽいので再びシール登高とします。しかしツボでは沈む雪もスキーだと荷重が分散して沈まず、かつ相変わらずスプーンカットなのでシールが利きにくく歩きづらい。傾斜が急になってきたところで再びアイゼンにチェンジ。稜線の雪庇が気になったので下から見上げて左手の尾根よりに舵を切ります。あとは尾根に乗り上げるまでひたすらキックステップ。スキーブーツは足首の可動範囲が狭いので傾斜がきついとフラットフッティングしずらいのです(アイゼンワークの技術が足りないのかもしれませんが)。なかなか気の抜けない長い急斜面が続きます。この雪が緩むのかどうか不安になります。固いままだと滑りも苦戦必至です。
尾根上に岩とハイマツが露出したちょうどいい塩梅の休憩ポイントを見つけ一休み。と、あの、愛らしい外見とはうらはらの、独特の鳴き声とともに1匹のライチョウが飛来、まわりをうろうろします。どうやら彼(彼女?)のナワバリのようです。
稜線まであと少し、そして雪庇の切れ間を見つけスムーズに稜線に乗り上げる。あとは気持ちのいい稜線歩きと思いきや時々落とし穴にはまり警戒しながらの歩行。雪面を見てもはまるところはまらないところの見分けがまるでつかないのがいやらしい。シール歩行にチェンジしたいところも雪の表面はまだ固いのでやめておく。意外と苦戦しつつも笠の肩到着。あとは頭上に見える頂をめざして直登するのみ。
そしてピークを踏む。一通り写真を撮ったら至福のまったりタイム。穂高が近いです。居心地がよくて長居してしまいます。
山頂からの滑走は程よいザラメ。東側が切れ落ちており突然アイスということも考えられるので慎重に滑ります。落ちたら谷底までまっさかさま。稜線は一部ツボで登り返しますがスムーズ。そして七の沢へエントリー、しかし雪がぐさぐさ。スキーカットしたところからずるずるとスラフが落ちていきます。幸い下に人はいないのでフォールラインのグサグサ雪をスキーカットで落としてからそのあとを滑ります。幾分快適になりましたが爽快滑走とはいかずガマンの滑り。
大滝上あたりからザイテンタールへトラバース。しかしこのあたり浮いた石が多い。こんなに石あったっけ?。時々よけきれずに石を踏んでしまい嫌な音がします。だいぶソールに傷がついたかなあ、まあ山岳滑走にはつきものですので諦めます。大滝からは一転快適滑走。谷底は日当たりが悪いのでちょうどいい雪加減です。安全と思われる場所で一休みいれてあっというまに堰堤地帯到着。今日の滑走終了。間違えて右岸→左岸にうつるのが一つはやかったものの堰堤は無難にこなし靴も回収、履き替えて自転車デポ地点へ。
自転車にまたがるとあとは重力にまかせて下るのみ。風が心地よいです。
山頂からの滑走はよかったものの、稜線からの滑走は時すでに遅し、滑り時を逃してしまいました。この時期は滑り時を見極めるのが難しいです。
コメント
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bocker











bocker さん
始めまして no1620です
凄い。やりましたね
私も長い事目標にしていましたが無理と諦めたところです
羨ましいです
no1620さん初めまして、bockerです
最近の山行はなにかしらケチがついて会心の山行とはならなかったのですがこの日は久々に会心といっていい内容でした
GW中、山に入りびたりだったのが体力的・精神的にプラスに働いたと思います
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