鈴北岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 917m
- 下り
- 921m
コースタイム
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
---|
写真
感想
毎年2月〜3月は仕事の都合で週末にゆっくり休めることはあまりなく、例年、この時期に山へ行こう等とは考えていない。今年の場合も仕事が忙しくなりそうなので例外ではない。しかし、前々からこの時期鈴鹿北部にどの程度の積雪があるのか調査し、冬季あるいは春先の山行企画に反映させようと思っており、今週はたまたま仕事にゆとりができたので、急遽この山行を計画した。
朝5時起き、6時発のつもりが目覚ましが鳴らなかったので6:20起床、6:50発となる。それでも9:20には大君ヶ畑に着いたので、出遅れた感覚はなかった。この付近の山越えの道は冬季に閉鎖されることが多く、藤原へ抜ける国道306線もその一つであった。大君ヶ畑の集落から約1Km上流の前谷出合付近で積雪のため車を置いて歩かざるを得なくなった。空は時折晴れ間が広がり、サングラスがないと眩しいくらいであった。僕は鞍掛橋から御池谷に入ったが、夏道は、谷筋に多く積もった雪の下となっており、何処が道なのかわかりにくかった。道は鈴岳に向かって真っ直ぐ南下している筈なのだが、しばらく歩くと右手前方に鈴岳らしき稜線が見えた。磁石で確認すると、自分はやや南東寄りに進んでおり、明らかに道をまちがえていた。積雪期に谷筋から入ったのがまずかったか。幸い僕の進行方向(南東)には尾根が延びており、このまま登ったら鈴北岳と鞍掛峠を結ぶ稜線のどこかにぶちあたるだろうと確信したので、そのまま登り続けることにした。高度を稼ぐに連れて雪が深くなり、ラッセルとは言わないまでも腿まで埋まることがしばしばあって、急斜面では手足を使って這い蹲って登らねばならなかた。ただ、視界が良かったので、周囲の地形を見て進行方向とおおよその高度を確認しながら登ることができた。やがて斜面が緩やかになり、やや開けた稜線上に出た。稜線上につけられたトレースを見てホッとする。ここは予想通り鈴北岳と鞍掛峠を結ぶ稜線上であり、1056mピークの南肩に至ったようだ。鈴北岳山頂はすぐ近くなのでとりあえず向かう。稜線上の樹木の枝には樹氷が付着していた。最初は細かい針状の樹氷であり、枝に毛が生えている程度だったが、登るに連れて太く大きくなり、風上方向に向かって短いつららの塊が小枝から延びているようにも見えた。山頂に至ると、まさに一目100万本の樹氷の花々が僕を迎えてくれた。樹氷ツアーを企画するには、1月に登った高見山よりもこちらの方が遥かに好条件ではないだろうか。目的は積雪調査であったが、思わぬプレゼントを頂いた。積雪と言えば、山頂付近は風が強いこともあり1m程度であろうが、そこに至るまでの稜線上には、木々の埋まり具合から推測すると、少なくとも2mは積もっていると思われる。4月に藤原岳のハイキングを企画するが、残雪が多いことも考慮しておかねばならないだろう。
山頂に着いてまもなく吹雪となった。一目100万本が霞んできたので視界が悪くなる前に鞍掛峠へと下りにかかった。鞍掛峠では一時的に晴れたので、行動食に手を伸ばしつつゆっくりと山を眺めた。峠から西に進路を取り、林の中を下って鞍掛トンネル西口の駐車場に出た。雪が降ったり晴れたりする中、車の通らない国道を下って山行を終えた。
山行前、鈴鹿北部の積雪量は奈良の山に毛が生えた程度だろうと軽く考えていたが、登山口にていきなり多量な積雪を見て大きな間違いであることが分かった。さらに稜線上は予想より遥かに積雪が多く、この付近の積雪について認識を大幅に修正させられた。また、積雪期は谷筋から入るなどと馬鹿な真似をしてはいけないことを付け加えておく。
《コースタイム》
(6:50)=(9:20)大君ヶ畑(9:28)(9:46)鞍掛橋(10:04)林道終点(12:08)1056mピーク(12:38)鈴北岳(12:50)(13:40)鞍掛峠(13:50)(14:50)大君ヶ畑
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