本州最後の百名山・南ア光岳(光小屋泊)

syosuke
その他1人 - GPS
- 379959:50
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 2,117m
- 下り
- 2,046m
コースタイム
光小屋17:20→柴沢吊橋方面に迷い込む→18:30光岳→18:50光小屋(泊)
6/5(水) 光小屋5:10→7:20三吉のガレ→8:400易老渡山分岐→11:10面平
11:50→13:40易老渡
| 天候 | 3日(月)夜通り雨 4日(火)晴れのち夕方ガスが掛る。 5日(水)晴れ。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り≫152号でヒョー越峠経由→浜松浜北IC→新東名。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
上島トンネルから下栗の里までは結構道が狭く、対向車に注意要。 下栗の里の先、1.5Kmから夜間通行止め。(17:00〜翌8:00) 北又渡から先『落石』多し。 易老渡駐車場は結構広い。ボランティアによる『トイレ』と『雨宿り所』あり。 登山ポストは易老渡の橋の前にあり。 ☆北又渡ノ発電所を通過したら、直ぐに『小熊』と遭遇!親熊に会わずに 助かった!登山中は『熊除け鈴』必携!!! 下山後の場合、152号線・和田宿にある『かぐらの湯』(¥600)(易老渡から 車で約一時間)。 向いにスーパー有り、弁当やおにぎりなど調達可。 |
写真
『下栗の里)へ!山肌にへばり付くような民家が
あり、軽トラなどが走るので狭い道を急ぐべからず、慎重に!この先に夜間通行止め場所(誘導員が両端に居ました。)
結構厳しい登山となった!
この山を日帰りする人が居るのは信じられない。
本州の日本百名山もこれが最後の登頂!
後は北海道の5座を残すのみ。
小屋に6:55PM着。I氏が心配していた。
ゴメンナサイ!です。
カレーの夕食と缶チューハイで登頂の乾杯!
8時に就寝。(この日は2人で貸切)。
装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
ガイド地図 1
コンパス 1
笛 1
筆記具 1
ライター 1
ナイフ 1
保険証 1
飲料 2
ティッシュ 3
三角巾
バンドエイド
タオル 1
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
防寒着 1
スパッツ 1
手袋 1
ストック 1
ビニール袋 1
替え衣類 1
入浴道具 1
ザックカバー 1
クマよけ鈴 1
食器 1
水筒 1
時計 1
日焼け止め 1
非常食 1
|
|---|---|
| 共同装備 |
ツェルト
ランタン・マントル 1
コンロ 2
ガスカートリッジ 2
コンロ台
コッヘル(鍋) 2
ローソク 1
ファーストエイドキット 1
医薬品 1
ラジオ
カメラ 2
ポリタンク 2
天気図用紙
|
感想
今年は早々と梅雨入り宣言がなされたので南赤石林道の壁面亀裂で夜間通行止めになっているので『光岳』への登山は無理かなと思っていた。
が幸い好天が続きそうなのでI氏を誘って3日〜5日に行って来ました。
20代から始めた山行が積もり積もって『日本百名山』の95座目、本州で
最後の山がアプローチの困難な『光岳』でした。
運転の上手なI氏の新車で新東名・いなさJCTから鳳来峡へ抜け151号〜152号
を走り、南信濃・和田宿の『かぐらの湯』に着いたのが午後2時半。
山に登る前に温泉とは初めてだが湯温41℃でこれからの山行に思いをよせる。
今夜は易老渡の駐車場で車内泊の予定なので、夕食の弁当や明日の朝のオニギリ、そしてお酒のつまみとしてヤキトリなどをかぐらの湯の向いにあるスーパーで
購入。
上島トンネルを過ぎると易老渡への案内が出てきて車は左折し、狭い道を
下栗の里に向って走るが対向車が3台ほど来てすれ違いに時間が掛った。
標高が大分高いところを通るが民家が山の斜面にへばり付くようにある。
凄いところに住んでいるものだ!
しらびそ高原への分岐点を過ぎると夜間通行止めの看板と監視員が居て戻りは
16:40でゲートを閉めるとのこと。今夜は易老渡泊りと告げて通過。
程なく北又渡の発電所の橋に至るが途中の壁面の亀裂の入ったところは無事
通過したが所々に落石があり、車高の高い車で良かった。
更に行くと『小熊』が林道の真ん中に!一瞬親が居ないかとビビる。
写真を撮ったが黒い物体が微かに写っていただけだった。
かぐらの湯から約1時間、午後4時に易老渡の駐車場に到着。2台駐車中。
一台はテントを張り、昼寝の様子。この車の2人連れが『光小屋』の管理人さんと
後で判明。
未だ時間が早いので登山口の橋を渡って登り口を偵察。イキナリ斜面を登るようだ。橋の手前に光岳へ8時間の表示。今まで登って来た山の中でも長い行動時間だ。
駐車場は広く、20台位は裕に停められそうだ。道路の左には沢水が流れており
この水でコーヒーを沸かす。トイレと雨宿りの小屋も地元山岳会のボランティアで作ってある。
夕方6時持ってきたビールとツマミ、そして弁当を食べる。暗くなるのは7時過ぎで車内で寝たのは8時前だろうか。
10時通り雨が2回有り明日の天気が心配になるが深夜には星が出ているのを確認。朝4時起床すると山の上に『上弦の月』!
翌4日、みそ汁とオニギリで朝食を済ませ、5時に出発。
赤い橋を渡り程なくすると面平までの急登が始まった。ロープの張ったガレ場は
緊張しながら通る。30分も歩くと後ろから2名が早いペースで登って来て追い抜かれる。焦らず焦らず!
50分登ったところで朱色の『ツツジ』が咲いていた。今回唯一と言って良い花。面平まで2時間もかかった。檜の大木が沢山出てきて流石長野の山奥。
2254mを過ぎると雪が現れるが登山道は問題ない。
易老渡の分岐に着いたのは12時過ぎ。ここでは道標が2本出ている。ここまでほぼ登り一方で1400mの標高差が答えコースタイムを大幅超過。
途中、南アルプスの聖岳が樹間から見えたが眺望はほとんどなかった。
同行のI氏の調子が悪いらしい。購入した大きなザックに小屋素泊りの装備や
食糧&水の重さ、そして睡眠不足が影響しているようだ。
易老渡岳を過ぎると折角稼いだ標高だが又300m程下る。光岳やイザルガ岳が
見え始める。三吉のガレ付近にはコバイケイソウの青い葉っぱが沢山あった。
やがて三吉平を過ぎると沢筋の登山道は雪に埋もれて居り赤いテープを探しながら雪の上を歩く。先行者の足跡を探しながらであるが既に融けて薄い状態。
可也の距離を詰めていくが静高平の手前は可也の急斜面で斜面をキックしながら
登る、I氏にストックを貸して(忘れた)、落ちていた枝をストック代わりに使用。
午後2時から雪道を歩き始めたが静高平には4時。殆どが雪の上。
木道が出てきてホットする。程なく水場。勢いよく水が流れており小屋で使用分を確保。小屋が見えてきて後一登りだが以外にも雪を踏み抜く回数が多くなった。
小屋から発電機の音が聞こえて来た。営業中なのだろうか?
16時20分、漸く小屋に到着。先ほど追い抜いた人が小屋周りを掃除中。
7月の小屋開きの前に点検・メンテに来たとの事。彼らは13時半には着いたとのことだが今年は雪が多く、時間が掛ったとのこと。この時期ヤマレコには日帰りの記録が載っていたが信じられない早さだと思う。大きな広い小屋を2人で独占。
とても綺麗な小屋で電気も6時位まで着けて頂いた。更には越冬したシールと
缶チューハイを差し入れて頂いた。なんとか小屋に辿りつけた後だけに
ビールの旨さが堪えられない。
一時間ほど休むがI氏がとても調子が悪いらしく、あすの朝の登頂も断念するかも知れないとのことで急遽、登ってくることでにして17:20に小屋を出る。
5分ほど歩くと道標が現れた。此処できちんと確認しなかったのが道を間違える結果となり、柴沢吊り橋の道に入り込む。20分程歩いていると段々下降しているのでこれはおかしいと思い、戻る。ガスも出てきていて展望もない。
道標まで戻ると道をな違えた事に気付いた。既に6時を過ぎていて暗くなり始めたが其処から雪の上を歩くこと15分ほどで団子状の標識『光岳』が見えて来た。
18:35に到着。念願の95座目を登頂!!!
急いで写真を撮り、薄暗くなった雪道を小屋まで戻ったのが18:55でI氏に
心配を掛けてしまった。
小屋で缶チューハイで登頂を祝い、カレーを作り夕食とした。
午後8時就寝。時々登頂の興奮だろうか、2時間毎に目が覚める。
6月5日(水)4時前に明るくなり始め、トイレに行くと南アルプス・茶臼岳や
聖岳・兎岳方面が赤く色付き始めた。イザルガ岳の右奥に端正な『富士山』の姿を
発見。今日も良い天気だ!
朝食を食べている途中4:37に朝日が昇り始めた。外へ出るのももどかしいので
窓越しに朝日を写す。斜めの光が入ってしまった。
5時、お世話になった管理人さんにお礼を行って下山開始。管理人さんも間もなく下山するとのことで踏み抜きの少ないルートを教えて頂く。
雪渓の雪は堅く、アイゼン無しでは少し滑る。Shosukeがステップを作りながら
先行する。沢の雪の少し端っこの方が滑らないようだ。
30分も歩いた頃、後ろから管理人さん達に追い抜かれる。渓流用長靴で軽やかに下山して行った。
三吉平まで殆ど谷筋の雪道歩きで同行のI氏にとって殆ど初めての経験だったようで相当体力を使ってしまったようだ。
三吉のガレで後ろを振り返り、まろやかな山塊の『光岳』を見る。今日も晴れて
美しい。
易老岳に8:35AM着。もう3時間半も掛ってしまった。でも確実に下山するのが
大切とほぼ20〜30分ごとに休み休み下山。
途中、単独行の30代男性に会う。朝林道を車で走り、6時半から登って来たとのこと。今夜は光小屋泊。
再び歩き始め、そろそろ面平かと思うと未だ道標が中々見えず、漸くして
11:10着。しばし休む。
この先の下りも相当きつく、I氏は大変きつかった様だ。
1350M付近で蝉が鳴き出した。下界はもう夏の様子だが松林を抜ける風がさわやかで余り汗も掻かなかった。
遠山川の瀬音が聞こえ出すと登山口も近くなるが可也急な下りは続き、ロープの張ってあるガレ場を慎重に下る。
赤い橋が見えてきて13:40に帰着。ほんとに長い行程で『光岳』がなかなか登りにくい山であることが実感出来た。
橋の上で同行のI氏と無事に下山出来た事を祝い、握手!
帰りの林道は幸いすれ違う車も無く、運転の上手なI氏のお陰で、
15時には行きに入った『かぐらの湯』で汗を流すことが出来た。
30分程、大広間で仮眠。遊んでばかりで申し訳ないので信州名物の『市田柿』の
ムースを家族へのお土産として購入。
帰路は152号線の細い山道でヒョー越林道→草木トンネル→天竜川沿いに浜松浜北IC→新東名高速と走り、静岡SAで『まぐろ丼』を食べて無事東戸塚駅まで
送り届けて貰った。其処から電車で1時間半で帰宅。
辛かった2日間の山行をBEERを呑みながら想い出し、次の北海道を
どう攻めるか考え始めた。
これで本州以南の100名山は全て登り、後は北海道・5座。
なんとか今年中に完登したいと思っている。
以上












はじめまして!
10日ほど前に同じコースを歩きましたが、恐ろしい早さで雪融けが進んでいますネ
易老岳の分岐道標はまだ雪の中でした。
本州百名山完登ですか、おめでとうございます。
残り五座ならまもなくですネ
お疲れ様でした
hottenさん、あのコースを日帰りとは驚愕してます。
まあ、こちらはロートル2人組のダラダラ山行でしたが
それにしても沢筋の雪道は長かったです。
百名山は後5つですが全て北海道。Pointは幌尻岳かと思ってます。(去年雨で登山口で撤退でした。)
hottenさんの記録大変参考になりました。有難うございました!
昨日、6/9に日帰りで登ってきました。
登るにあたりsyosukeさんレコが非常に参考なりました。
有難う御座います。
やはり日帰りはきつかったです。
でも事前情報のお陰で気持ちに余裕が持って行動でき、非常に助かりました。
少し忙しくてまだレコしていませんが、明日にはアップするつもりです。
syosukeさんもわたしと同じくもう直ぐ百名山達成ですね。
お互いに健康に気をつけて頑張って行きましょう。
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