記録ID: 3253704
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ハイキング
伊豆・愛鷹
額紫陽花の自生地と波蝕甌穴(ポットホール)〜城ヶ崎海岸
2021年06月07日(月) [日帰り]


- GPS
- 04:58
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 194m
- 下り
- 198m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 4:57
距離 9.5km
登り 198m
下り 198m
13:41
ゴール地点
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
常磐露草(トキワツユクサ)。花の大きさ1.5cmくらい。別名野博多唐草(ノハカタカラクサ)。南アメリカ原産の帰化植物。繁殖力強く要注意外来生物に指定されている。三角形の花が可愛いのにね。
かんのん浜。ここに波蝕甌穴(はしょくおうけつ、ポットホール)があります。遊歩道からは場所はわかりません。伊東市の天然記念物に指定されていますが、危険を伴う場所にあるので一般公開はしていません。ガイドさんをお願いするか、自己責任で行きます。私は3年前に一度来ています。
岩場をまわりこみ、ポットホールのそばまで来ました。中に大きな玉石が入っています。ここに来る手前の岩場は滑りやすく、溶岩がゴツゴツしているので転んだり岩から落ちたりすると怪我の恐れがあります。ここには干潮時刻と波の高さを調べてきました。本日の波の高さは1.5m、多少飛沫が飛んできます。前回は干潮時刻は調べて行きましたが、波が高くてポットホールの中には入れませんでした。波が高いと高波にさらわれる恐れがあります。
崖縁の波打ち際にあります。適度に波を被る絶妙な場所です。満潮や高波の時に波に岩が動かされて穴が掘れていき、岩が丸くなっていったのでしょう。天然の研磨機ですね。自然って凄いなあ。(カメラのレンズに海水がついて下がボケてしまいました…)
玉石様とカニさん。この子は磯蟹(イソガニ)かな。左の岩に貼りついてる貝は松葉貝(マツバガイ)。小学生の頃、夏休みの自由研究で磯の生き物の名前を調べたのが懐かしい。ウン十年たった今も何となく覚えているもんですね。
岩大戟(イワタイゲキ)。葉はもう役目を終わって赤くなっています。春に黄色い花を咲かせる。一般の花が好まない厳しい海岸の岩場で岩の隙間に地下茎を伸ばして自生する。大戟とはトウダイグサ科の由来する生薬「大戟」に由来。
蓮着寺の山桃(ヤマモモ)。国内最大級だそうです。実が沢山なっていました。ここに来るまでも何本もヤマモモの木を見ました。この辺には群生しているようです。ジャムとかヤマモモ酒とかにするのでしょう。
シロバナマンテマ。漢字表記がみつかりません。名の由来は諸説あるようです。花の直径は1cmくらい、シロバナと名前についていますが、花弁の色は白から淡紅色。ヨーロッパ原産で江戸時代に観賞用に持ち込まれ野生化した外来種。うちの近所にも道端に咲いています。
タイトゴメの群生。タイトゴメはCAM植物。CAM型光合成とは砂漠や水分ストレスの大きな環境に生息する着生植物に多く見られる光合成の一形態。CO2の取り込みを夜に行い、昼に還元する。水分を失わないように涼しい夜に気孔を開け、昼に閉じることで水分の損失を最小限に抑える。
額紫陽花( ガクアジサイ)。このあたりの遊歩道脇に咲いています。中央にある小さな沢山の花は両性花、まわりにある大きな花は装飾花(中性花)。大きく花びらのようにみえるのは萼が花弁状になったもの。
色々な色のガクアジサイ。アジサイの花色は色素アントシアニンによるもので、アジサイにはその一種デルフィニジンが含まれている。これに補助色素とアルミニウムイオンが加わると青色の花となる。土壌のpHにより花色が変わり、酸性だとアルミニウムがイオンとなり土中に溶け出しアジサイに吸収されて花は青、中性やアルカリ性であればアルミニウムが溶け出さないため花は赤となる。
若い花から老化した花まで色々あります。
花色は開花から日を経るに従い徐々に変化する。最初は花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色をしていますが、それが分解されると共にアントシアニンや補助色素が生合成され、色づいていく。さらに日が経つと有機酸が蓄積されていくため青色の花も赤みを帯びてくるようになる。これは花の老化で土壌の変化とは関係なく起こる。ふーん、なるほど。
花色は開花から日を経るに従い徐々に変化する。最初は花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色をしていますが、それが分解されると共にアントシアニンや補助色素が生合成され、色づいていく。さらに日が経つと有機酸が蓄積されていくため青色の花も赤みを帯びてくるようになる。これは花の老化で土壌の変化とは関係なく起こる。ふーん、なるほど。
感想
かんのん浜ポットホール、3年前は中に入れなかったので、この中に入り玉石様を撫でること、ちょうどガクアジサイの花の咲く頃なのでこれを観察することを目的として城ケ崎海岸を訪ねました。今回は干潮時刻と波の高さを調べて行ったのでポットホール内に入り、石を撫でることができました。波で石が動くところを見てみたいです。
ここはガクアジサイの自生地で、これも観察できました。園芸種のアジサイのもとになっているらしいです。アジサイの花の色が土壌のpHであることは何となく知っていましたが、調べた結果、アルミニウムイオンが関係することがわかりました。同じ土地でも同じ株でも色が違うものがありますが、花が吸い上げたイオンの量に関係するわけですね。昔、アジサイの花色がpHに関係することを聞いて職場にあった塩酸にアジサイの花をつけて帰り、次の日に見たらしおれていました…花びらの色は変化していませんでした。謎は解けましたが、私、乱暴でしたね。あのときのアジサイサさん、ごめんなさい。
城ケ崎海岸駅に戻る道の途中でクマゼミの声を聞きました。伊豆は温かいから早いのだろうとは思いますが、まだ6月初旬です。
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