北八ツ・池めぐり



- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 944m
- 下り
- 933m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 4:05
- 合計
- 9:40
天候 | 6/26:晴れ、27:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 諏訪湖温泉・片倉館 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
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共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
6月26日 晴れ
君津21:55-23:10鷺沼23:35-3:45大河原峠
大河原峠6:25(30)6:55双子山7:00(30)7:30双子池ヒュッテ7:55(10)8:05双子池天場9:05(30)
9:35亀甲池9:45(1:10)10:55北横岳11:50(10)12:00北横岳ヒュッテ12:30(55)13:25林道13:35
(15)13:50雨池14:20(1:10)15:30双子池ヒュッテ15:55(10)16:05天場 (計5:30)
21:55出発。首都高、東名とも渋滞はなく、23:10に鷺沼の高橋さん宅に到着。コーヒーをごちそうになり、荷物を積み込んで23:35に出発。
調布ICから中央道に乗るが、中央道も渋滞なし。諏訪ICで降り、茅野市内の「すき家」で朝食というか夜食を摂る。
白樺高原スキー場からかつての有料道路「夢の平林道」、現在の「蓼科スカイライン」に入るが、林道とはいえ流石に元有料道路である、片側1車線の立派な道路だ。七合目の蓼科山登山口を過ぎ、大河原峠が近づくと道は狭くなり、1車線の道になったが対向車はいない。
空には1つ異様に明るい星が輝いているが、何だろう?
3:45大河原峠に到着。大河原ヒュッテ、売店、トイレがあり、その前に40台程度の大きな駐車場がある。先着の車は無く、一番乗りだ。気温は8℃で肌寒い。
大河原峠は標高2,093mで、自動車道路としてはかなり高い部類だ。
空は次第に青くなりつつあり、東の方はオレンジ色になっている。シルエットの浅間山からは噴煙が上がっている。2,568mの浅間山が2,093mの大河原峠より低く見えるのが不思議だ。
夜明け前の夜景は素晴らしく、寒さも忘れてしばらく写真を撮る。
ビールを飲み4:15仮眠。
5:15起床。空はピーカン、素晴らしい快晴だ。
トイレは清潔な水洗で紙もあるが、水は飲めないとのこと。周囲に水場は無く、飲料水を持参して正解だった。
コンビニで買った朝食を食べ、身支度をして6:25出発。気温10℃でじっとしていると肌寒いが登りには丁度良い。
最初は笹原と灌木帯の登りで大河原峠が良く見える。蓼科山も良く見えるが、山頂部は見えない。
約30分で広い笹原の双子山山頂に到着。2,223.8mの双子山からは360度の展望が素晴らしい。
特に大岳・北横岳と蓼科山が目の前に大きく見える。蓼科山は山頂直下の小屋が肉眼でも良く見える。南八ヶ岳は大岳の影でほとんど見えない。
双子山から双子池へは樹林帯の下りになる。樹林の中は苔むした地面や切株が多く、北八ツらしい光景になる。ピンク色のコイワカガミもあちこちに見られる。
双子山から30分ほどで双子池ヒュッテに到着。二つの池、雄池と雌池があり、雄池の畔に双子 池ヒュッテが建っている。思っていたものより、大きくて新しい小屋だ。幕営の申し込みをしようとしたが、受付には「急用の為不在。午後には戻る」旨の貼り紙がある。
先に設営し、池めぐりから戻った際に申し込みする旨のメモを置いた。
小屋主が不在なだけではなく、池のまわりにも誰一人いない。平日とはいえこれほど静かなのも意外だ。とても美しい場所で、駐車場から1時間で来られるのに・・・・これは結構な穴場なのかも知れない。
小屋の前まで林道が来ており、軽トラックが停まっていたのも意外だった。
また、小屋の前には「通過者用トイレ」が設置してあり、有り難い。
キャンプ指定地は小屋から雌池を半周した所にある。テントサイトは林の中で、トイレも2ヶ あった。小屋まで10分くらい掛かるので大変だと思っていたが、近くにあって良かった。
池の畔にも砂浜のような平地があり、10張程度のスペースがある。こちらの方が開放的で景色が良いので、湖畔に設営することにした。今日ここに来た動機は山と渓谷7月号の表紙に双子池の畔でのテントと星空の写真があったからなのだ。
今回のテントは4月に買ったゴアライトの3〜4人用。庭で一度試し張をしたが、本番での使用は今回が初めてだった。設営は結構簡単で、1人でやっても10分くらいで完了した。
3〜4人用とはいえ荷物を入れたら3人が限界で、4人では荷物を外に出さないと無理そうだが 、今回は2人なので楽勝だ。
地面は程良い固さで、ペグが刺しやすい。フライは不要とも言われるゴアライト。雨は降りそうに無いが、お試し幕営なので、あえてフライを張った。前室があるがあまり大きくはない。
テントに荷物を置き、サブザックに行動食、水、雨具などを入れて池めぐりに出発。テント内はかなり暑いので、ビールを森の中の日陰に置く。凍らせたスポーツドリンクと一緒にクーラーバッグに入れているので、冷え冷えだ。登山道から見える場所に置いたので少々心配だったが、 見えない場所では自分が忘れそうなので、そのままにした。
双子池へはますます鬱蒼と苔むした道を行く。ひと山越えて下ったところに亀甲池がある 。亀甲の形をした池かと思っていたがそうではなく、池の底に亀甲模様の地形があるらしい。
亀甲池から北横岳へは結構な急登になる。途中の木の根のウロに雪があった。顔を近づけると冷たい風が吹き出しており、天然のクーラーだった。
山頂直下で樹林帯を抜けると蓼科山が目の前に見え、間もなく北横岳・北峰(2,480m)に到着した。展望の良い山頂だが、薄雲がかかり、空気も霞んで来ており若干残念だ。南八ヶ岳は天狗岳から編笠山まで全山が見渡せる。
ビールで乾杯した後、大岳方面に1〜2分下ったところから北横岳ヒュッテを見下ろすと、健二さんが屋根のペンキ塗りをしていた。
北峰から南峰に移動すると、何組かのハイカーとすれ違う。大河原峠から北横岳まで誰一人会わなかったが、さすがにここまで来るとロープウェイで登ってきた人達が多くなる。
南北の山頂で50分ほどのんびりしてから、北横岳ヒュッテに向かう。
ヒュッテの入口には「臨時休業」の貼り紙。ペンキ塗のためか?
七ツ池を見てから坪庭に下る。坪庭は観光地だが、梅雨時のせいか人影はまばらだった。
縞枯山荘、雨池峠を過ぎ、休憩場所を探しながら下っていると大石川林道に飛び出した。
林道を右に10分ほど行くと雨池への入口があった。雨池は4度目だが、過去3回はいずれも冬で凍結した雨池を歩いて横断したが、水を湛えた雨池は今回初めて見る。
ずっと雨池を見ていたいが、そうもいかないので大石川林道を引き返す。雨池峠への分岐を過ぎると落石が目立つようになる。道の山側には落石防止の柵があるが、巨大な落石にことごとく破壊されている。今日は落石の不安はないが、大雨のときは恐ろしくて通れない。こんな林道の維持はさぞかし大変だろう。
林道から右方向には巨大なパラボラアンテナが見える。北横岳の山頂からも見えたが、これはJAXAの臼田宇宙空間観測所のもので、直径が64mもあり、宇宙探査機の追跡管制を行う施設だ。
大河原峠からの立派な林道に合流してすぐに双子池への入口があった。なんとここからは私道とのこと。ということは、このあたりの森も双子池ヒュッテの所有なのか?
双子池手前の森にはサルオガセがたくさん見られた。
小屋に着くとランクルが停まっていた。小屋主が帰っているのだろう。
小屋の前には70代と思われる老夫婦がおられたが、なんとその方達が小屋の主だった。
幕営の申し込みをし、幕営料1人500円×2を支払う。今日の泊まり客はゼロで、キャンプは我々を含めて4組6人だった。名簿の我々の前の人は土浦から来た「渡辺邦彦」さんだった。
飲料水は雄池で、雌池は洗面と洗い物とのこと。飲用可はともかく、洗い物がOKというのはめずらしい。
おやじさんはとても話し好きな人で色々教えてくれた。雄池は水質が良く、生で飲んでもOKとのこと。池の中央には長野県が水質観測機器を設置しているとのこと。池の水は湧き出しているものと、滲み込んでいるものとがあり、常時入れ替わっているので、水質が良いそうだ。
雌池はかつて登山が若者の流行でワンゲルなどが大挙して押しかけ、飯盒を洗うので湖底に米粒が堆積してしまったとのこと。それを処分するためにフナを放流して綺麗になったが、今はエサ不足で痩せているらしい。
おじさんと20分くらいお話してから、テントに戻ると森の中に1張、湖畔に1張、我々の隣りで1人が設営中だった。聞くと渡辺邦彦さんで、昭和28年生まれの同級生だった!
ビールを取りに行くと、なんと無くなっている。あちこち探したがどこにも無い。どうやら盗まれたらしい。忘れ物な訳はないので、明らかに盗んだのだ。なんとも悔しくて情けない。
気を取り直してコーヒーで一服する。
高橋さんが小屋に水汲みに行った際にビールを1本買ってきてくれた。
まずはビールで乾杯。高橋さんはワインだ。
今夜の夕食は、α米の白飯にレトルトの中華丼と中華スープ。さらに高橋さんが一品作ってくれた。ツナコーンの缶詰に人参と大根を入れて炒めたものだが、結構いけた。
食後、まだまだ明るいが、ほぼ徹夜のドライブと一日の行動で疲れており、19:20に就寝体勢に入る。高橋さんは私の三期用ダクロンシュラフ、私はシュラフカバーのみだ。Tシャツでは寒いのでフリースを着て、さらにカッパの上着を着て寝たがそれでも寒い。テント内温度16℃なのだが・・・・
22:00頃高橋さんに起こされて外に出てみると満天の星。無数の星と天の川がクッキリと見える 。これは素晴らしい。ヤマケイの表紙をマネてテントと星空の写真を撮る。写真を撮るためにごそごそしていて隣の渡辺さんを起こしてしまったが、渡辺さんも外にでて一緒に星を鑑賞した。
息が白くなるほどの寒さだったが、寒さも忘れて1時間くらい写真撮影と星の鑑賞をした。
23:00頃再度床に着くが、テント内は6℃。寒さでなかなか眠れない。2,000mを甘く見過ぎていた。
6月27日 晴れ
双子池7:35(40)8:15双子山8:35(20)8:55大河原峠 (計1:00)
大河原峠9:35-10:50片倉館11:35-12:00小作12:55-16:15鷺沼16:55-18:10君津
4:30起床。寒い! テント内の温度計は15℃を指しているが、体感温度は10℃以下だ。
寒さであまり良く眠れなかった。こんな事は真冬でも経験した事がない。やはりシュラフカバー1枚は失敗だったのか?
天気はピーカン。素晴らしい天気だ。池の水面から湯気が立ち上る「川霧現象」が起きている 。水温より空気の温度が低い時に起こる現象だ。
まずは寝起きのコーヒー。朝食はレトルトのカレー。それに高橋さん手作りの人参と大根の酢漬け。
奥のテントの2人は早めに撤収して出発していった。大岳から北横岳経由でロープウェイで下山するという。
隣の渡辺さんも先に出発。やはり大岳経由で坪庭、雨池を回って今夜ももう1泊するとのこと。
我々は帰るだけなのでのんびりとしながら撤収し、7:35に出発。
双子山への登りでは10程の人とすれ違った。休日はさすがに人出が多いようだ。
双子山からは大岳、北横岳、蓼科山の展望が素晴らしい。双子池の雄池も見える。雌池は見えないが湖畔の幕営地の一部が見える。
それにしても素晴らしい天気、展望だ! 梅雨の真っ只中なのに奇跡のような好天だ!
大河原峠に向かって下る途中も10人以上とすれ違った。
8:55大河原峠に到着。峠の駐車場は約40台の車でほぼ満車になっていた。我々が到着した後も次々に双子山に向けて登っていく。なかなかの人気のようだ。しかし、ヒュッテも売店も営業する気配が無い。
車の前でフライとボトムシートを広げて乾かしてから出発した。
蓼科スカイラインを下る途中、七合目の蓼科山登山口の駐車場は満車だった。ここからが最短 コースなので人気のようだ。
諏訪湖温泉の片倉館に向かったが、ナビはビーナスライン経由を指示。アップダウンがありカ ーブが多いが、こちらの方が景色が良い。車山は観光客で一杯だった。
片倉館で汗を流した後、定番の小作でほうとうを食べた。
13:00頃諏訪ICから中央道に乗ったが、時間が早いので渋滞なく調布まで来られた。調布で下道におりてからはやはり渋滞に遭ってしまい、鷺沼まで70分掛かってしまった。
高橋さんのマンションではコーヒーをごちそうになっておいとまする。
東名に乗ると、三宅坂付近で渋滞8kmとのことで、ナビに従って東京ICで降りて、第三京浜に乗り、横浜経由で帰った。鷺沼から君津まで70分だったので、かなり早かった。
梅雨時にもかかわらず、晴天に恵まれて、静寂の北八ヶ岳の森と泉を満喫した、素晴らしい2日間だった。
日中の陽差しの強さは梅雨明けしたようだったが、夜の寒さは真冬以上に感じた。
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