半国高山〜縁坂峠〜岩屋山☆真弓川源流域を周回


- GPS
- 02:46
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 737m
- 下り
- 737m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
真弓八幡〜岩谷峠は谷沿いを遡行していますが、途中でルートを外れており、谷の源頭部は道はありません。谷沿いはヒル多発地帯 岩谷峠〜岩屋山は全般的に踏み跡は薄い 岩屋山からの南尾根ルートは踏み跡はないが、下生は少なく歩きやすい ここもヒルに要注意 |
写真
感想
朝からの雨がようやく上がったというのに午後からはweb上でのオンライン会議に拘束される。
このまま1日が終わってしまうのも残念なので、夕方の限られた時間で家の近くの山を散策することにする。
雲ヶ畑を目指すと、多くの自転車が上から降ってくる。真弓から持越峠を越えて来られるサイクリスト達が多いのだろう・コロナ禍のせいで登山も人気であるが、同様の理由でサイクリングや釣り、キャンプといったアウトドアがブームと聞く。
狭い山あいに棚田と美しい山村風景が広がるのだが、過疎が進んでいるせいだろうか、棚田が全て休耕田となってしまっているのがなんとも寂しい。
鬱蒼とした薄暗い森の中に入る、苔むした緑の参道を歩くと八幡宮がある。祠の前から左手の谷に向かって続いている踏み跡を辿る。すぐに踏み跡は薄くなるので、一般登山道にしては雰囲気がおかしいと思ってGPSを確認すると、どうやら八幡宮から右手の谷に進むべきだったようだ。植林の斜面をトラバースして八幡宮社の右手の谷に入りなおす。足元を確認すると早速にも靴下にヒルが取り付いている。
地理院の破線を頼りに沢を詰めるが、完全に道は消失する。低木や木の根を掴みながら、急斜面を這い上がる。稜線の手前で明瞭な登山道と合流する。どうやら道を見失っていたらしい。岩谷峠に到着したところで足元を再び確認すると血を吸って膨れ上がったヒルが靴下の上にいるではないか。慌ててヒルを剥がすが、指先にべっとりと血がついた。
半国高山に向かって植林の尾根上には歩きやすい道が続いている。ようやく涼しい風が尾根の西側から吹いてくるようになった。ようやく空が晴れてきたのだろう。黄金色の夕陽が差し込む。半国高山には登山開始から約40分で到着するが、前半の岩谷峠までに時間を思いがけず時間を消費してしまったようだ。
時間の遅れを取り戻すべく、ペースを早めようと考えたのが裏目に出る。岩谷峠から登り直してp667、ここで真新しいPH氏のプレートをみるが、岩谷峠でプレートを確認することをすっかり失念していたことに気がつくのだった。
さらに尾根伝いに進んだところで、いつしか西陽が右から差し込んでいることに気がつく。尾根を北上すると西陽は左手から差し込む筈だ。GPSを確認するとp667から尾根伝いに西に進んでいることに気がつく。青谷峠に向かうには尾根を大きく曲がって北側斜面を下降しなければならなかったようだ。
斜面をトラバースしてp667の北側の鞍部に戻る。やがて尾根は細尾根となるが、倒木が細い尾根を塞ぐ箇所が現れる。薄い踏み跡を辿って東側の斜面をトラバースする。
無事、本来の尾根ルートに復帰するとしばらくはなだらかな尾根が続き、青谷峠には順調に到着する。青谷峠は明瞭な掘割の峠道が越えており、二体の石仏があった。
ca620mへの登りに差し掛かる。尾根の右手にわずかに展望が開け、遠くに比叡山が見える。この日の唯一の展望と思われた。
縁坂峠にはほぼ18時に到着。この峠には青谷峠以上に深い堀割の峠道が越えているが、峠のあたりは倒木で荒れている。峠を見守るかのようにそびえる一本の大きな杉の樹とその下に無造作に置かれたような一体の石仏が夕方の峠に荘厳な雰囲気を与えていた。
縁坂峠を後にca660mへのわずかな急登を登る。いつしか斜面に差し込む夕陽は消えている。
すぐにも尾根の傾斜は緩やかになり、ca680mの小ピークに登る。このピークはこの日の最高地点になるのだが、植林の何とも地味な場所であり、標高点すら与えられていない。
岩屋山に向かうにはこのピークから左手に曲がる必要があったのだが、思い込みで右に曲がってしまう。わずかに進んだところですぐにルート・ロスに気がついて引き返すが、この日3回目のルート・ロスである。気が急いていると要所での地図確認を怠りがちであるが、油断禁物である。
岩屋山は尾根伝いに歩き、次の小ピークca670mから降った特徴のないところであり、なぜここに三角点が置かれているのか理解しがたい。ca670mの小ピークに引き返すと、南に伸びる整然とした植林の尾根を下降する。明瞭な道はないものの植林の林床には全くといってもいいほど下生がなく、歩きやすい。
尾根を下ると突然、広々とした伐採地に飛び出し、周囲の好展望が広がった。正面の存在感のある山は半国高山だろう。左手の比叡山を眺めている時にその上空にかかる雲の中で一瞬、ピカッと稲妻が光る。雲行きも怪しい・・・下山を急ごう。
好展望の伐採地が終わると再び二次林の尾根になる。p521を過ぎて、真弓の集落に下る尾根を下降すると急下降ではあるが、下生えのない植林となり、無事、林道に下降する。車にたどり着き、足元を確認するが、この時はヒルはいないように思われた。
家に帰り、靴下を脱ぐとヒルに噛まれた跡がもう一箇所増えていた。いつの間にやられたのだろうか・・・と思ったが気にせずシャワーを浴びてビールを流し込む。夕食後、私はすぐに就寝してしまったが、風呂に入ろうとした長女が脱衣所で血を吸って膨れ上がったヒルを見つけて、大騒ぎになったようだ。
コメント
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無事?下山 良かったですね
献血されましたね かゆみはありませんか
お嬢さんに叱られませんでしたか
ヒルの生息範囲がどんどん市街地に近づいていると感じます
シカは植生に被害を与えるばかりでなくヒルの繁殖にも手? 足を貸していますね
当然ながら数日間は痒みを伴っておりました。
>お嬢さんに・・・
その後、暫く顔を合わせなかったので・・・
>ヒルの生息範囲・・・
シカの多さに比例しているように思います。
それから冬の積雪が少なくなったこともヒルが増えている一因でしょうね。
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