山行記録: 白山

記録ID: 3325827

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無雪期ピークハント／縦走

白山

2007年10月07日(日) [日帰り]

石川県岐阜県

nabekuni その他3人

GPS: --:--
距離: 13.6km
登り: 1,510m
下り: 1,513m

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コースタイム

日帰り

山行: 6:30
休憩: 2:40
合計: 9:10

6:20

35分

別当出合

6:55

7:05

35分

中飯場

7:40

7:50

25分

1780m

8:15

20分

甚之助避難小屋

8:35

8:50

30分

南竜分岐

9:20

9:35

20分

黒ボコ岩

9:55

10:30

30分

白山室堂

11:00

11:30

25分

白山

11:55

35分

翠ヶ池

12:30

12:45

15分

白山室堂

13:00

30分

黒ボコ岩

13:30

13:45

45分

殿ヶ池避難小屋

14:30

14:35

30分

別当坂分岐

15:05

15:15

15分

林道

15:30

別当出合

天候	晴れ
過去天気図（気象庁）	2007年10月の天気図
アクセス	利用交通機関：バス自家用車一ノ瀬キャンプ場に駐車。バスで別当出合に往復アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	危険箇所なし
その他周辺情報	白峰温泉の共同湯「総湯」

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2007年10月07日 11:04撮影 by PENTAX *ist DS , PENTAX Corporation

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10/7 11:04

撮影機器：

PENTAX *ist DS PENTAX Corporation

装備

個人装備	長袖シャツ Tシャツソフトシェルズボン靴下グローブ防寒着雨具日よけ帽子着替え靴予備靴ひもサンダルザックザックカバー行動食飲料ライター地図（地形図）コンパス笛計画書ヘッドランプ予備電池 GPS 筆記用具ファーストエイドキット常備薬ロールペーパー保険証携帯時計サングラスタオルツェルトナイフカメラテントマットシェラフ
共同装備	調理用食材調味料ガスカートリッジコンロコッヘル食器調理器具ポールテント

個人装備

長袖シャツ Tシャツソフトシェルズボン靴下グローブ防寒着雨具日よけ帽子着替え靴予備靴ひもサンダルザックザックカバー行動食飲料ライター地図（地形図）コンパス笛計画書ヘッドランプ予備電池 GPS 筆記用具ファーストエイドキット常備薬ロールペーパー保険証携帯時計サングラスタオルツェルトナイフカメラテントマットシェラフ

共同装備

調理用食材調味料ガスカートリッジコンロコッヘル食器調理器具ポールテント

感想

nabekuni

10月7日　晴れ

　一ノ瀬0550-0605別当出合

　別当出合0620(35)0655中飯場0705(35)0740 1780m 0750(45)0835南竜分岐0850(30)0920黒ボコ岩0935(20)0955室堂1030(30)1100御前峰1130(1:00)1230室堂1245(15)1300黒ボコ岩1300(30)1330殿ヶ池避難小屋1345(45)1430下降点1435(30)1505林道1515(15)1530別当出合　(計6:30)

　別当出合1545-1600一ノ瀬

　0400起床。まずまず良く眠れた。天気は晴れ。
　コーヒー、α五目ご飯、ツナ缶、みそ汁の朝食をテント内で食べる。
　0550発のシャトルバスで登山口の別当出合へ。バスはギューギュー詰めの満員だった。約15分で別当出合に到着。別当出合には登山センターがあり、トイレも飲料水もある。
　霊山白山なので鳥居をくぐって登山道に入る。今回は砂防新道を登り、観光新道を下るコースだが、砂防新道へはまず大きな吊橋を渡る。かなり高くて長い吊橋でスリルがある。
　この吊橋は2004/5/17の土石流で流出したが、新吊橋は6/15に着工し7/24に開通というとてつもないスピード復旧が行われたものだ。立派な橋なのでとても40日で建設したものとは思えない。長さ117m、幅1.2mだが、以前の橋は20m上流にあり、長さは48mだったそうだ。
　砂防新道はその名の通り、別当谷に並ぶ無数の砂防ダムを見ながらの登りだ。工事用の道路もかなり上まで続いており、休憩した水場の真下をトンネルが貫いていてトラックが走っていた。
　急峻な谷に無数の砂防ダムがあり、今なお新しいダムを造り続けているが、果たして本当に必要なものなのだろうか？
　砂防新道にはコースを1/3づつに区切る中飯場、甚之助避難小屋にトイレと水があり、良く出来たコースだ。南竜分岐から上には多くの水流があり、白山は水の豊富な山だ。
　十二曲がりの急登を登りきると稜線上の黒ボコ岩で観光新道と合流する。黒ボコ岩は巨大な岩で、白山噴火の際の火砕流で山頂から運ばれて来た火山弾だそうだ。稜線からいまにも落っこちそうで、大地震があったら本当に落ちそうだ。
　黒ボコ岩から弥陀ヶ原という広い湿原を木道で横切り、さらにひと登りした所が室堂だった。
　室堂にはビジターセンターと750人が宿泊できる宿泊施設があり、白山奥宮祈祷殿が建っている。広い中庭にはテーブルとベンチがあり、白山の最高峰・御前峰(ごぜんがみね)の眺めが素晴らしい。下界は雲海に沈んでおり、木曽御岳が雲に浮かんでいる。
　室堂から約30分で2,702mの御前峰に到着。山頂には白山比咩(ひめ)神社奥宮が建っている。
　今回2つ目の百名山は通算で83座目。登頂を祝してビールで乾杯だ。
　白山は、富士山、立山と並んで古来日本の三名山とうたわれ、霊峰として信仰されて来た。
　白山火山帯の主峰である白山は御前峰(2,702m)、大汝峰(2,680m)、別山(2,399m)の三峰からなり、手取川(石川)、九頭竜川(福井)、長良川(岐阜)、庄川(富山)の四大水系の分水嶺にもなっている。
　また、白山は雪の季節の真っ白な山容から名付けられたものだが、白い山という名を持った山にはヨーロッパのモン・ブラン(モンは山、ブランは白)、ヒマラヤのダウラギリ(ダウラは白、ギリは山)などがある。
　御前峰山頂は風が強くて寒い。気温は10℃くらい。
　帰りは往路を戻らずに、お池巡りコースを経て室堂に下るが、山頂部には大小7つの池が点在してなかなか美しく、下山ルートとしては正解だ。
　高山植物にはハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、ハクサンコザクラなど「ハクサン○○」という名の付いたものが非常に多いが、それはこの白山で初めて発見されたもので、それだけ花の多い山なのだ。今は秋なので花は少ないが、花の季節にも是非来てみたい。
　黒ボコ岩まで往路を戻り、観光新道に入る。観光新道は展望の良い尾根道で砂防新道よりずっと気持ちが良い。観光新道を登り、砂防新道を下った方が良いような気がする。
　観光新道コースでは気象や土石流監視用の光ケーブル敷設工事が行われていた。急峻な登山道での工事は大変だろう。
　この光ケーブルの工事を施工しているのは「永井建設」だったが、一ノ瀬の「永井旅館」と関係あるのかと思ったら、やはり創業者が同じ人で永井喜市郎さんといい、白山の名ガイド・ボッカとしても有名だったとか。観光新道を開いたのも永井喜市郎さんとのこと。
　1530別当出合に下山。1545のシャトルバスで一ノ瀬に戻った。
　一ノ瀬から約10kmの白峰温泉まで下り、小さな食料品店「コヨモストアー」で食材を買い、近くの酒屋でビールの買い出しをした。ついでに白峰温泉の共同湯「総湯」で汗を流した。総湯は銭湯のような所で、やや熱いお湯にはあまり長くは入れなかった。
　2日目の夕食は焼き肉＆寄せ鍋と豪華版だ。季節は秋なので夏のキャンプの定番メニューである焼き肉と冬の定番である鍋の両方を楽しみ、最後は鍋にうどんを入れて仕上げた。
　2145就寝。

10月8日　雨

　一ノ瀬0835-白山スーパー林道-1020白川郷1030-1330みどのロッヂ1400-1410竜島温泉1510-2055君津

　0500起床。朝から本降りの雨だ。残念な天気だが、今日は帰るだけなのでOKだ。雨なので炊事場で昨日の残りのホルモン焼きと鍋の残りスープで作ったうどんの朝食を食べる。
　朝食・撤収のあと0835に一ノ瀬を出発。帰りは「白山スーパー林道」から岐阜・長野経由のコースをとる。
　白山スーパー林道は急峻な山越えのすごい道だが、雨のため展望なく残念だ。しかし「ふくべの大滝」は水量が増えて大迫力だった。
　スーパー林道の終点は合掌造りで名高い世界遺産・白川郷だった。雨が強くなり、駐車場も有料だったのでメインストリートを車で往復しただけだったが、合掌造りの家は素晴らしかった。今度は是非雪の季節にゆっくり来てみたい。
　高山、平湯を経て安房トンネルを通り長野県に入る。「みどのロッヂ」の美味しい蕎麦で昼食。1月の上高地、2月の西穂、7月の穂高に続いて今年4回目のみどのロッヂは信州登山の定番になった。お店の人もすっかり顔を覚えてくれている。
　蕎麦のあとは、これまた定番の「竜島温泉」で汗を流した。
　中央道は小仏トンネル～中野トンネル間で20km渋滞し、通過するのに 110分掛かってしまった。三連休最終日なので仕方が無い。2255我が家に到着。
　最終日こそ雨に降られてしまったが、登山日は2日とも天気に恵まれ、特に白山は素晴らしかった。さすがに日本三霊山にして日本百名山だ。今度は花の季節や雪の季節に来てみたい。