上谷山


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 958m
- 下り
- 954m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 10:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
激藪 |
写真
装備
備考 | 予備のクマよけ鈴 |
---|
感想
残雪期にぜひ登ろうと隊長と企んでいた上谷山でしたが、連休中に一人、盗塁して登ることに。少々、残雪期というには遅い気もしたが、途中くらいからは雪の上を歩けるだろうと楽観して、広野の集落に落ちる尾根の最下部から入山。取り付きはどこでもよいでしょうが、私は橋のたもと付近から森に入りました。
パラパラと赤ヒモもあって、昔に踏まれたようなルートもなんとなく残っている感じで、結構行けるやんと高をくくりつつ、集合アンテナが廃棄されている箇所まで来ると踏み跡終了。
この先から、藪こぎの始まり始まり。背丈を超える熊笹地帯と雪の重みで地面近くにねじ曲がった灌木の合わせ技。快適な歩行ができた部分はほとんどなく、忍の一字で笹を押しのけ体をひねって灌木をくぐり抜け続ける。そして、手倉山手前で20m先の高木に登っていた熊と遭遇し、どっきりである。熊は、熊避けの鈴音に気が付いたのか、木から器用に下りて山の斜面奥へと去ってくれ一安心でしたが、どきどきしながら熊が立ち去った場所を通過したのは言うまでもありません。手倉山らしい三角点を通過しても、間断ない藪こぎは続き、熊はいるわ藪はひどいわで、同ルートを戻ろうという気はさらさら無くなります。県境稜線まで出きれば、それなりの踏み跡があるだろうと淡い期待を抱いて、猛烈さを増した藪こぎを続ける。ふと、気が付くと熊避け鈴の音がしていないことに気がついたので見てみると、何故か金属部分で欠落していた。金属をも引きちぎる?激しい藪漕ぎということか。無論、その後はドキドキしながら歩いたのは言うまでもない。
ようやく、県境稜線と思われる地点に到達するが・・・踏み跡は皆無。もう、最後の最後まで熊笹と灌木の抵抗に遇い、両脛は激しい藪こぎを物語るように赤く内出血してボロボロ。
ヘロヘロで上谷山の山頂を示すと思われた銀のプレートを少し横に見るが、そこへ行くのも藪の抵抗を考えると気が萎えて、一番高度が高そうな熊笹ジャングルの中に座り込んで、大休止。結局、麓から雪の上を歩けたのは合算で3分程度のみ。山頂とはいえ、背丈を超す熊笹に囲まれて何にも見えません。完全に時期を逃したということですね。最悪という感じです。県境稜線西には送電線や林道が来ているので、そこまで行けば藪こぎから解放されると期待し、県境稜線を藪こぎを続けつつ1時間と少し西進すると、突然、林道延伸準備中という感じで、灌木帯が綺麗に伐採されて、至極歩きやすい場所に到達、そしてすぐ、北へ延びる長大な尾根の取り付きにたどり着くと、林道が尾根に北進しているのが見えた。この林道、迷うことなく送電線の通る尾根の位置にあるものと信じて疑うこともなく、もう藪こぎともオサラバーと、ルンルン気分でどんどんと下りて行ったのですが、突然、林道終了。あれれ?と送電線の鉄塔が見えるはずなのに見えないのも妙だと、しばらく事情がわからなかったのですが、地形図に林道の表示のない送電線の尾根の1本東側の尾根を下りてきたのだと、やっとわかった次第。わざわざ戻る気もさらさらなく、林道が無くなった尾根筋を、藪漕ぎでおなか一杯になりつつ下り続け、今までの人生最高の藪漕ぎに終始した上谷山を甘く見ていたと自戒しつつ麓を目指したのでした。幸いに、尾根の下部では古い道型も出て、ちょっとだけは良かったことを追記しますが。
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