小仙丈ケ岳〜仙丈ヶ岳(北沢峠S/G)


- GPS
- 06:53
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,280m
- 下り
- 1,278m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 6:51
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
全体の流れは概ね以下の通りとなります。個人的な備忘録を兼ねて少し詳しい記録を残そうと思いますので、初めて行かれる方はご参考としてみてください。レコの写真にも説明を加えてあります。分かってしまえば難しいこともないのですが、どうしてよいか迷っている方も少なからずいらっしゃったようです。 〜往路〜 ・まずはザックをバス乗り場のベンチにデポします。このベンチには1〜24までの番号が振られており、早く来た順番に1から並べます。25番目以降となる場合は、ベンチに続いて地面に置いていきます。ザックのデポって何となく場所取りのイメージが強く抵抗を感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、ここではそれがルールのようです。バス会社が決めた正式なものなのか、或いは自然に出来上がったものなのかは不明ですが、多い日には数百名の方がこの方式に従っているので、問題はないでしょう。 ザックをデポするタイミングは特に決められていないようで、私が見た限り、最初の一つ目が置かれたのはAM2:00前後だと思います。まだ周囲に人影が無い中、券売所の入り口付近に寝ている人がいましたので、恐らくこの方のものでしょう。これを見て私も準備を始めました。もっと早く置いて一旦その場を離れてもルール上の問題はなさそうですが、その分、長時間ザックが放置されることになり、盗難などのリスクが増える可能性はあるかと。バス乗り場は登山と無関係の第三者でも容易に立ち入ることができるため、お進めはできません。 ・ザックのデポが済んだら、今度は券売所の入り口前に並びます。私は3:30にデポして20番。この頃には多くの方が動き始めていましたが、何とかギリ1台目のバスに乗れています。実際に販売が始まったのは4:50で、もう最後尾がどこなのか分からない程何重にも折り返された長い列ができていました。この日は延べ17台のバスが出たようです。 基本、デポした後はすぐ並ぶのが無難です。車に戻って休んだりしていると、その間に列がどんどん伸びていき、発車までに乗車券を購入できない可能性があります。当然、早くデポするほど待ち時間が長くなりますので、忍耐力との相談が必要になります。 ・乗車券は券売所内に設置された2台の発券機で購入します。往復券と片道券を選べますが、片道を買う人っているのかな?無事にGETしたら、あとはベンチの周辺でバスの到着を待つだけ。乗り込む際は乗車口付近に立っている係員さんにチケットを(往復券の場合は片方だけ)渡します。1台目出発後の様子は分かりませんが、恐らく、空いた1〜24の位置に25番目から48番目の方々が順次移動し、以降はその繰り返しにになったのではないかと想像できます。 この日は恐らく500名程度が乗車したものと思われ、始発時刻の5:30より15分ほど早く1台目が出発し、その後は時刻表と無関係に次々とバスが出て行ったようです。 ※現在は林道の途中に不通区間があり、鹿の沢で一旦バスを降りて10分ほど歩いた先からシャトルバスに乗り換える方式が採られています。このため、乗車券の行先が「北沢峠」ではなく「歌宿」となっており、料金も歌宿までの片道1,070円(運賃850円+手荷物220円・ザックがある場合は運賃+手荷物の料金となります。)でした。本来、北沢峠までの料金は1,370円(同1,150+220)です。この状況は10月1日までで、2日以降は運賃も元に戻るようです。 〜復路〜 ・時刻表を基準とすれば、北沢峠14:40分発の便が時間的に丁度良いと思っていたのですが、13:15頃に下山したところ、この日は人数が多いため28名が集まった時点で臨時便を出すと言われました。仙流荘と同様、北沢峠のベンチにも番号が振られており、私は10番。その後も次々と下山してくる方がおられたので、13:30頃に出発することができました。細かいことですが、仙流荘の番号が1〜24だったのに対して何故28名だったのかは不明です。ベンチの最終番号までは確認していません。 往路同様、恐らく人数が集まり次第時刻表とは無関係に順次出発のスタイルだったようですが、北沢峠到着時に運転手さんから最終は15:50なので遅れないようにとのアナウンスがありましたので、その点だけ注意すれば大丈夫と思います。 料金などの詳細は下記のリンクをご参照ください。 伊那市 2021年(令和3年)南アルプス林道バス https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html -------------------------------------------------------- 2022/8/19追記 これまで無料だった駐車場が有料化されたようです。 〜以下、伊那市のHPより抜粋〜 令和4年7月14日入庫車両より、南アルプス林道バス利用者駐車場を有料化します。 皆様のご理解ご協力をお願いいたします。 【駐車料金】 5日以内 1,000円 5日を超えるとき 5日までごとに1,000円 -------------------------------------------------------- |
コース状況/ 危険箇所等 |
丹沢のように素晴らしく整備されているとは言い難いですが、所々にある岩の張り出しや歩きにくい箇所も一般的な登山道レベルで、特別危険な箇所はありません。 |
その他周辺情報 | 仙流荘では日帰り入浴も可能とのことです。仙丈小屋は営業していましたが、宿泊や他の山小屋の営業状況などは確認していません。 |
予約できる山小屋 |
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写真
でも、この時間にザックをデポして、ベンチ20番をGETすることができました。まずは一安心です。
ここで注目すべきは「5日間」との記載。入山前日までにこの券を入手できれば、当日乗り場に人影が見えた頃合いにザックをデポして、あとは車でゆっくり休むという技が使えそうです。
(^^;
ただ、会話する方は殆どおらず、更に全ての窓が10cmほど開けられているため換気は十分だと思います。その分、結構寒いのでご注意ください。
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖ミドラー
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
コンパス
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
保険証
スマートフォン(Android・GPS/iPhone)
スマホ充電ケーブル(Android/iPhone)
サングラス
タオル
カメラ
ステッキ
ゲーター
氷
保冷剤
保冷バッグ
予備バッテリー(単4・ヘッドランプ用)
予備バッテリー(カメラ用)
カメラバッテリー用充電器
モバイルバッテリー
熊よけ鈴
ヘッドランプ充電器(USB用)
タイラップ
レインウエア(上下)
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感想
前回の鳳凰山に続いて、北沢峠から同じく南アルプスの仙丈ヶ岳に行ってきました。ただ、同じ南アでも大きな違いは時間に縛られる、かつ乗り方が全くイメージできないバスへの乗車が必須なこと。何事も調べつくさなければ行動に移せないヘタレ登山者なもので、ここに辿り着くまでほぼ一年を要しました。
(^^;
北海道でも、紅葉時期(丁度今頃です)は大雪山の一部登山口にマイカー規制がかかり、シャトルバスへの乗車が必要となります。これがイヤで規制開始前日に有給取ったりしながら、セコく回避していたのですが、ここはそうもいきません。
そんな中、鳳凰山のレコにコメントをいただいたShindai1987様から、このバスの乗り方が記載されたご自身の過去レコをご紹介いただき、光明が見えてきました。そこで、コースタイムとバスの時刻表を照らし合わせ、余裕を持った行動が取れそうで、しかも3000m超級の標高を持つ仙丈ヶ岳をチョイスしたという次第であります。
Shindai1987様には、改めてお礼申し上げたく思います。有難うございました!
この日は今季最高の人出となったようですが、何とか一台目のバスに乗車。前日の20時頃には駐車場に着いていたのですが、年甲斐もなく期待と不安でなかなか寝付けず、寝不足の中で開始した初の南アルプスバス登山。いまいち登りのペースも上がらず、途中から雲が湧いてきて南半分の景色は少々残念でしたが、北アルプスや中央アルプスの山並み、眼前の甲斐駒、その奥の八ヶ岳など、中央高地の名だたる名山が一望でき、北半分の眺望は見事なものでした。槍ヶ岳が見えた時は、心の中でなんか叫んでた気がします。(^^;
山頂に到着する頃はその北側も雲に覆われてしまいましたが、それでも十分に眺望を楽しむことができたと思います。ルートの概要も概ね把握できましたので、仙丈ヶ岳は高山植物が花咲く残雪期、更に甲斐駒も是非登ってみたいです。
やはりマイカーで登山口まで行くのがスタンダードな北海道人にとってバス登山はハードルが高いですよね。登山口に無事到着したことでミッション達成とのお気持ちよくわかります(^^)
レコに登山口までの詳細な行程を記していただいたおかげで、初めて南アルプスにチャレンジしようとする方々の不安解消にも役立ちそう(私も含めて)。
それにしても山頂稜線からの景色は素晴らしいですね!さすがは南アルプス三千メートル峰。人生最高峰記録の更新もおめでとうございます!
有難うございます!列に並んでから登山口となる北沢峠に到達するまで約3時間。これだけで十分な達成感でした。(^^;
ほんと、北海道人にはハードル高いです。普段なら普通に車で行ける大雪山など、北海道は恵まれているんだなと感じます。まあ、これだけのインフラが整っているのも凄いと思いますけどね。北沢峠まで一般車を入れれば今より遥かに多くの人が訪れるでしょうから、事故や渋滞、違法駐車、ゴミの放置など、大変な問題が次々起きそうです。バスという篩にかけることで、これらの事態が回避されているのかもしれません。
南アルプスの眺望も素晴らしいですよ。awa3956さんも、是非行ってみてください!
なんならお供致しますので!
(明日は入笠山なので、甲府行の中央線各駅停車にて拝見)
いやいや、今回は本当に助かりました。あのレコが無ければ北沢峠まで行けなかったかもしれません。みなさん慣れていらして、本当に凄いですね。ただ、私と同類と思しき不安げな顔つきの方も見かけましたし、中には列の長さに驚いて帰った方もいたようです。同じ初めてでも、事前情報があるのと無いのとでは大違いです。有難うございました。
明日は入笠山登山ですか!眺望の良い山だと紹介されているのを見たことがあります。私も行ってみたいと思っていました。レコ楽しみにしております。どうぞお気をつけて!
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