大笠山 【熊とイワナの楽園水晶谷から境川ダムへ駆け抜ける】

katatoshi
その他1人 - GPS
- 10:02
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 2,191m
- 下り
- 2,095m
コースタイム
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
雄谷登山道 ワサビ小屋の管理の方がきれいに整備してあります。登山道維持のためにみんなで歩こう。 水晶谷〜千丈平 快適なイワナ天国の沢、水晶滝の巻は臨機応変に。千丈平は熊天国、鈴とスプレーを持参したほうがいいです。 千丈平〜山頂 激藪地獄が待っています、体力と気力が必要です。特に稜線までの標高差100mは視界がないくらい濃い藪です。 山頂〜境川ダム 安心安全の登山道です。 |
| その他周辺情報 | 五箇山くろば温泉 |
写真
装備
| 共同装備 |
ロープ30m2
ハーケン
捨て縄
|
|---|
感想
今日は記録を作ろう。200名山の大笠山は富山県側の桂湖からしか登山道はない。石川の山だと県民は思っているが悲しい現実…、石川県側から意地でも登ろうと厳冬期、残雪期は登頂しているが無雪期はまだだった、県民を代表して行くしかない。
寝ている時間はない、深夜桂湖に車をデポして中宮に戻るドライブをして3時過ぎに雄谷林道をスタートした、気合十分だがガシガシ行かない、明るくなるころに水晶谷に到着する。アップダウンの登山道は汗だくになる、これ日中だったら半泣きだろう。
予定通り明るくなって到着し遡行開始をする。砂地には新しい足跡があった、釣りに入っていたんだろう。きれいで透き通った水、型のいいイワナがポイント毎に見られ魚影が濃い沢だ。河原歩きから大岩になる、小滝も出てきて楽しくなってきた。
所々プチゴルジュが現れるが水量が少ないからよっちゃんでした。
1時間10分でシンノ又出合に着き左の水晶谷を行く、この先はシカの足跡しかなかった。大岩が現れると急峻になる。しばらくで水晶滝F1とでも言おうか中滝が出た。右岸からサックっと巻くと直ぐに水晶滝が現れた。右岸、左岸どちらからでも巻けそう、パーティーの力量で臨機応変に登れます。
ここもサックっと巻いて滝上に出ると緩やかな河原が続いていた。滝上もイワナが沢山泳いでいる、ここは人がほとんど入らないイワナの楽園の沢です。時々尺イワナも見られた。
標高が上がると沢が細くなり水温が下がってきたが、イワナ達は標高1250m辺りまで見られた。人が入らないと自然が残っているんです。
1350m辺りで水が無くなる、ここで水筒に水を満タンにした。この先は枯れ沢になる、周りはブナの森で熊の住みかです。今年はブナの実が豊作だとか。今日は熊鈴と熊スプレーを持参している。
水がないから静まり返る枯れ沢に熊鈴が響く、おしゃべりしながら歩いていると突然バキバキと音がするではないか、横を見ると熊が木の上から慌てて下りてきた、熊スプレーを構えていたけど逃げて行ったみたいで安堵でした。この先の千丈平はブナと笹の原生林…ヤバいっす。
沢が終わり千丈平に着いた、記録がないので激藪を心配していたが枯れ沢が続いていた。これはラッキー、沢は千丈平をクネクネと曲がりながら大笠山方面に続いているようだ。忠実に沢を進んで行き千丈平から先は沢筋がいくつもあった。周りは激藪で先が見えないからGPSと頭の感ピューターを駆使して山頂方面の沢筋を行く。やがて細くなり安定の藪漕ぎとなった。
それでも足元は藪ではないから良かったが、またしても安定の激藪となる。まだ山頂までは標高差250m、頑張るしかないっていうか行くしかない。
それでも足元が藪ではないから進めた。しかし沢が終わると安定の超激藪、藪の一級ですか、まだ標高差は100mあるから泣きが入る。10m進むのに何分かかったか、時間と体力が消費される、自称藪漕ぎ名人だけどマジに辛いっす。1時間ほど藪を漕いだろうか、やっと尾根に上がれそうだ。山頂より外れてしまったけど早く上がりたい。そして登り上げると草原が広がっているではないか、ハイジィーになって休憩しよう。汗が引いたらラスト、尾根の藪漕ぎを頑張ろう。狭い尾根の中心にはナナカマドの木が立ちふさがっている、赤い実が秋を感じさせるが今はそれどころではなく邪魔だ。20分ほど戦いやっと山頂に着いた、感無量…無雪期の笈ヶ岳よりハードで厳しい登頂であった。
山頂で休憩したら帰ろう、帰りは登山道、バリった後の登山道はとてもありがたく感じる。途中で大畠谷を一泊で遡行してきた2パーティーを追い抜きサックっと下ザーン。記録が達成しました。さていつもは風呂に入って疲れを取って帰ることが多いけど今日は車を回収しないといけない。そうだホワイトロードから帰ろう、時間も距離も大幅に短縮できる。2人で山岳ドライブをして石川県へ、途中でこの前登った姥ヶ滝を観察して中宮に戻った。
終わってみれば10時間の速攻バリ、無雪期石川県側からの登頂ができてよかった。
石川県バンザイ。。。
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