【写真追加】涸沢周回 晩秋の奥又白池
長野県
kuro_a
その他1人 
体力度について
- GPS
- 43:50
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 1,550m
- 下り
- 1,538m
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11/3 徳澤園7:10-7:27新村橋-8:20パノラマ分岐-11:10奥又白池11:20-13:15五六のコル-14:40涸沢ヒュッテ15:10-16:55横尾山荘-18:00徳澤園テン場（泊）
11/4 徳澤園6:00-7:45上高地BT
| 天候 | 11/2 晴れ 11/3 午前中晴れ、昼曇り、午後 雨 11/4 雨、曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
〜上高地：バス 上高地〜新島々：バス 新島々：電車 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・奥又白池への道 中畠新道分岐すぐ：急斜面＆逆層の岩っぽい箇所、滑ります ・奥又白池から56のコル：概ね危ないです ・56のコル手前のトラバース：かなり危ないです |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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感想
7月以来、山に行けていなかった。今回の連休も諦めていたのだが、直前に都合が付いた。あわてて山仲間に連絡し上高地を目指す。出発の二日前に決定した山行なので、夜行バスも取れて無いし、特急しなの指定は満席。当日は自由席も満席でデッキでしゃがみこんで仮眠した。それでも、山に行けるという喜びが湧き上がってくる。
松本から上高地直通バスに乗り込み、12時BT到着。カレーパンで腹ごしらえして出発。数える程しか登山者はいない。ゆっくり息をして、紅葉晩期の山々を眺め、枯葉を蹴ってみたり、川底を覗き込んだり、道草食いながら歩く。最高だ。
2時前に徳沢園に着いた。今日はここまで。とっととテントを設営して、ビール♪
徳沢ロッジで立ち寄り湯を楽しみ、晩御飯。デザートは満天の星。
天気予報に相違し青空の朝を迎えた。ほんじゃ、まぁ、行ってみましょうか。憧れの奥又白池。初めての場所だけに少しでも早く出るべきだが、あいかわらずK隊の朝は遅い。食事、トイレを終え、ようやく出発したのが7時。
中畠新道の分岐までは、鼻歌交じり。さて、点々に突入ですね。記念碑から峰道に入り、四足歩行の開始。いきなり逆層の岩場に足が滑り、慌てた。二こぶ程越えると松高ルンゼが左下に臨めるようになる。この辺りからは二足歩行に戻れる。どんどん高度を稼ぎ、梓川が沿いに横尾の小屋が見える。ふと遠方を見やると富士山がうっすら。やがて56のコルとの分岐に着いた。左方に進み、一坂登ると、目の前に池があっけなく登場。一度は訪れたいと願っていたから感動するが、その前提の無い人には、ただの池なんだろうな。でも、静謐の中で、前穂高岳を鏡のように映す、その光景は素敵だ。
さて、まだ11時である。ほんじゃ、まぁ、行きましょうか、56のコル。ところが、ここからがしんどかった。分岐からコルへ進む過程で数十メートル下るのだが、ザレた悪場を木の枝にすがりながら滑り落ちるように進む。これ、戻れないぞ。そこから、落石の巣のようなガレ場を、一足刻みに試しながら進む。岩陵にたどり着くとややほっとする。ただ、一抱えもある岩がグラグラ動いたりするので油断ができない。胸を突く様な急坂をあえぎながら登っていくと徐々に稜線が近付いてきた。もう少しだと思う頃、粉雪が舞い始めた。そして、難所。ネット等でも喧伝されている悪いトラバースだ。さらに足場が雪に埋もれており、一瞬引き返そうかと思うが、今来たルートを戻るのも相当やばい。じっくりとルートを見定め、ストックを一本取り出し、足元の雪を払い落としながら這うように行く。ホールドにしたい岩角はもろく、まるで土塊のように崩れてしまう。冷や汗をかきながら渡り切ったところに残置スリングがあった。
ようやく着いた56のコルからの眺めは素晴らしかった。思いかけず山にやってこれて、憧れていた場所に立てた。今回の山行も大満足でした。
【写真追加】
同行のK隊長から写真をいただき、掲載させていただきました
当ルートに行く方の参考になれば幸いです
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