【過去の記録】 城ケ島 地質について学んだ1日



- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 33m
- 下り
- 28m
コースタイム
10:10 城ケ島神社
10:38 海底地すべりの址
11:27 火炎構造
11:34 褶曲の観察
13:05 馬の背(昼食)
13:37 県立城ケ島公園
14:35 横の港湾(化石採取)
15:16 城ケ島バス停
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的には岩場歩きですのでスニーカーなどが望ましいです。登山靴まではいらないでしょう。かならず両手を開けておくこと。ストックはいりません(ここでダブルストックをしていたら笑われます) |
写真
感想
ある晴れた日に、私は城ケ島にいました。職場の中での地学巡検。地学巡検がある職場って異質でしょう。登山部がある職場はよくありますが。
地質の知識をよく使う職場なのです(部署によってはまったく地質のことを知らなくてもよいこともあります。)
さて、城ケ島ですが、地質、地層の宝庫です。日本の地質百選に選ばれている所でもあり、私が出向いた日にも岩石ハンマーを使ってかんかん叩いている人たちもいました。また、外国人研究者も何人か来ていました。
そんな地質のことを学びに来ている人、グルメを求めての観光客、漁業を中心とした島の産業、そして猫、そんなのがミックスされたのが城ケ島です。
城ケ島は、海溝付近にたまった土砂が日本が乗っかるプレートの上を上昇してきて海上に出たもので「付加体」と呼ばれる特殊な成り立ちをしています。そして島の中央に大きな断層があり、東部は「初声層」と呼ばれる400万年〜300万年前に堆積された凝灰岩の地層であり、西部は「三崎層」と呼ばれる1200万年〜400万年に堆積した凝灰質シルトと凝灰岩の地層である。また、大きな地震の旅に隆起を繰り返す中で、褶曲や断層など記帳の地層が多数残っている。
温暖であるため弥生時代から人が住んでいたといわれるが、その後海上輸送などが発達してくると海防のためにも重要な拠点になってくる。
戦争が終わると、観光地化され今に至るが、平安時代末期から今までで歴史的な舞台の場所になっていることもある。
さて、私たちは神奈川県教育委員会OBの方を講師に招き、1日かけて城ケ島の地形を体感することになった。
クリノメーターの使い方や読み方、地層の基本、城ケ島独自の地層、隆起の記録、化石採集(結局1人が二枚貝の化石を発掘しただけだった)
そして、地球の動き、そして独特の地層からそこで何があったのかを読み解く面白さを知ることとなった。世の中には本当に珍しい史跡や名所があるが、それはどうしてできたのか、偶然のことなのか、必然のことなのか、自然的なものであれば今後どうなっていくのかを予想する楽しさ。一度人に教わるかどうかって全然違うんだなと思う。
もう、この記録は私にとっては過去の記録である。しかし、現在旅行や山登りなどの趣味をするにあたって、地質的な観点からのアプローチ、文化的な観点からのアプローチをするとより深くその山や観光地を理解することができる、このことを体感することができた大変貴重な一日であった。
今度は自分がだれかを誘って城ケ島地学巡検を行うのもいいかなあ。
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