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Yamareco

記録ID: 3869379
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
比良山系

法華谷左岸尾根〜蓬莱山〜森山岳〜比良岳東尾根☆雪の比良でラッセル三昧

2021年12月29日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:31
距離
16.4km
登り
1,453m
下り
1,480m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:07
休憩
0:36
合計
7:43
距離 16.4km 登り 1,453m 下り 1,494m
10:48
18
12:52
12:54
21
13:15
13:16
29
13:45
29
14:14
71
15:25
15:28
5
15:33
94
17:07
17:35
13
17:48
11
17:59
31
18:30
18:31
0
18:31
ゴール地点
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2021年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
コース状況/
危険箇所等
・法華谷左岸尾根は一般登山道はない 植林の中の急登が続き、植林帯の上部では倒木の集中地帯あり
・比良岳東尾根の古道は数カ所、崩壊地点あり
・雪の大谷は難路、積雪期は到底お薦め出来ない
樹林帯の手前の棚田より琵琶湖の対岸の奥島山を眺めて
2021年12月29日 11:09撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 11:09
樹林帯の手前の棚田より琵琶湖の対岸の奥島山を眺めて
植林帯の上部では2019年の台風による倒木の集中地帯
2021年12月29日 12:18撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 12:18
植林帯の上部では2019年の台風による倒木の集中地帯
稜線が近づいてようやく
2021年12月29日 12:30撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 12:30
稜線が近づいてようやく
山頂が近づくと樹木がなくなり好展望
南に比叡山を望んで
2021年12月29日 12:50撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/29 12:50
山頂が近づくと樹木がなくなり好展望
南に比叡山を望んで
法華山の山頂に
2021年12月29日 12:52撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 12:52
法華山の山頂に
辿ってきた尾根を振り返る
2021年12月29日 12:52撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 12:52
辿ってきた尾根を振り返る
権現山と京都方面
2021年12月29日 12:53撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 12:53
権現山と京都方面
山頂より比叡山を眺めて
2021年12月29日 12:53撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 12:53
山頂より比叡山を眺めて
蓬莱山
2021年12月29日 12:53撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 12:53
蓬莱山
霧氷の森へ
2021年12月29日 12:56撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 12:56
霧氷の森へ
トレースを辿って
2021年12月29日 13:00撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 13:00
トレースを辿って
2021年12月29日 13:19撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 13:19
青空を背景に
霧氷の樹とお地蔵様
2021年12月29日 13:29撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 13:29
青空を背景に
霧氷の樹とお地蔵様
霧氷の弧樹
2021年12月29日 13:31撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 13:31
霧氷の弧樹
小女郎峠
2021年12月29日 13:33撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 13:33
小女郎峠
蓬莱山への登りより
雲の湧く稜線
2021年12月29日 13:36撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
12/29 13:36
蓬莱山への登りより
雲の湧く稜線
蓬莱山山頂
2021年12月29日 13:43撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 13:43
蓬莱山山頂
2021年12月29日 13:44撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 13:44
正面手前に森山岳
2021年12月29日 13:49撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 13:49
正面手前に森山岳
武奈ヶ岳(左)を展望
2021年12月29日 13:50撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 13:50
武奈ヶ岳(左)を展望
2021年12月29日 13:54撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 13:54
2021年12月29日 13:57撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 13:57
森山岳の判読困難な山名標
2021年12月29日 14:14撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 14:14
森山岳の判読困難な山名標
森山岳北峰からの武奈ヶ岳を展望
2021年12月29日 14:22撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 14:22
森山岳北峰からの武奈ヶ岳を展望
比良岳(中央)
2021年12月29日 14:23撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 14:23
比良岳(中央)
比良岳への尾根は
2021年12月29日 15:08撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/29 15:08
比良岳への尾根は
比良岳山頂直下より蓬莱山を眺めて
2021年12月29日 15:23撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 15:23
比良岳山頂直下より蓬莱山を眺めて
比良岳山頂
誰も訪れていないようだ
2021年12月29日 15:25撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 15:25
比良岳山頂
誰も訪れていないようだ
烏戸山(右)と武奈ヶ岳(左)を眺めて
2021年12月29日 15:27撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 15:27
烏戸山(右)と武奈ヶ岳(左)を眺めて
比良岳東尾根の古道を辿る
雪が深く、そして重い
2021年12月29日 15:46撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/29 15:46
比良岳東尾根の古道を辿る
雪が深く、そして重い
撮影機器:

感想

この日も確固とした山行計画もなく京都駅に向かう。米原からの北陸本線の乗り継ぎが非常に悪かったこともあり、湖西線に乗る。湖西線の車窓に比良の山並みが見えるようになると、折しも陽光が法華山から蓬莱山への稜線を白銀に輝かせている。すぐ後ろの席から若い女性達の「ワァー綺麗!」という歓声が聞こえる。

躊躇なく法華山に登ることを選択する。というのも蓬莱の駅から登るには距離的に法華山が近いからだ。法華山にアプローチするには南東の法華谷の両岸の尾根はいずれからも登ることが出来るが、山麓から山頂にダイレクトに突き上げる法華谷の左岸尾根を選択することにする。

薬師の滝へと伸びる道路の途中にある休憩舎のあたりから南側には棚田が広がっている。防獣のためのフェンスを開けて棚田を通過すると、早速にも山麓の緩斜面に広がる植林帯の中へと入ってゆく。植林を左手に進むとすぐにも掘割の道が現れる。道に導かれるままに進むと右手に目指す尾根が見えてくる。

早速にもスノーシューを装着して尾根に取り付く。尾根はca470m のあたりからは急登となるが、下生えのない植林の尾根はあくまでも登りやすい。

尾根の上部、植林帯が終わるあたりでは倒木の集中地帯となる。以前の2019年の台風による被害のためだろう。迷路のように折り重なる倒木の間に通れる場所をなんとか見つけて倒木帯を切り抜ける。

稜線が近くなるとようやく植林帯を抜け出し自然林の尾根になると積雪が深くなる。しかし、すぐにも法華山に到着する。法華山の山頂は風の通り道なのだろう、途端に風が強く寒さを感じる。

法華山から稜線を北に辿るとすぐにも風は感じられなくなる。法華山からは雪の中にしっかりとトレースが出来上がっており、スノーシューも不要なほどだ。トレースのお陰で快速に蓬莱山に向かうことが出来る。

蓬莱山にかけては樹々にはしっかりと霧氷がついている。今回の山行で霧氷を見ることが出来たのは法華山と蓬莱山の間だけであったが、それだけ風が強いのだろう。

蓬莱山の山頂はスキー客で大賑わいだ。前年、前々年のシーズンは雪が非常に少なかったので人工雪で辛うじて営業していたが、今年は早速にも自然の雪で滑れるとあって大勢の人が訪れているのだろう。三人乗りのリフトは全く途切れることなく次々と人が運ばれてくる。

早々にゲレンデを退散し森山岳への北西尾根に足を踏み入れる。この斜面に広がる笹原は完全に雪に覆われているが、急に新雪が深くなり膝上まで沈み込む。この調子ではまずいと思ったが、わずかに高度が下がると雪の状態はすぐにも落ち着き、30分程で森山岳に到着する。

森山岳の山頂は地味な場所であり、ほとんど判読不能な木製のプレートがそこが山頂であることを物語るばかりだが、尾根を北に辿ったところにある北峰は北側に眺望が大きく広がる好展望地だ。陽光に照らされて白く輝く武奈ヶ岳の西南稜を見届けると、その右手で大きく山陽を広げる比良岳に向かって、自然林の尾根を下降する。

尾根の末端は石楠花の藪が広がるところではあるが、石楠花もかなり雪の下に埋もれているようだ。、無雪期は通過が困難なので尾根の北側の斜面を通るのが良いのだが、急斜面を無理矢理下降して白滝谷の源流に降り立つ。

対岸の尾根は比良岳の山頂に向かって伸びているので、この尾根を辿ることにする。尾根の取り付きのわずかな急登を登りきるとあとは緩やかな尾根となる、ブナが立ち並ぶ快適な尾根となる。膝下までのラッセルが続くが、それにしても雪が重い。

比良岳の山頂には誰も人が訪れていないようだ。山頂の北側の展望地から烏戸山と武奈ヶ岳を確認すると東尾根を辿って下山の途につく。下りではあるが雪が重く、一向に速度が上がらない。

尾根を下ると標高950mのあたりから地図上に破線で記されている古道と合流する。古道はやがて九十九折に北側の斜面を下ってゆく。早速にも斜面が大きく崩落している箇所が現れるので斜面の上側から崩落箇所を越える。

谷に下降するあたりも斜面が崩壊してようだが、雪のお陰で沢沿いに下降することが出来る。しかし雪の谷の下降は容易ではない。この大谷に下降するのではなく、尾根を先まで進んで反対側の中谷に下降した方が良かったと後悔するが今更である。

小さな堰堤が現れると右岸から下降するが、道が完全に不明瞭である。この時点でおかしいと気がついてGPSを確認するべきであった。藪の急斜面を下降して谷に降り立つと急に平流となる。しかし、すぐにも正面に大きな堰堤が現れる。高さは数十メートルある大堰堤だ。

以前、この比良岳の東尾根を辿った時にこの大堰堤に下降してしまった時の記憶が脳裏に蘇る。その時は左岸の急斜面を樹の枝を掴みながら下降したが、それは極めて危険な行為だ。ヘッデンを取り出し、再び藪の急斜面へと引き返す。

小堰堤を越えたところで右手の斜面に登るとすぐにも荒川峠からの明瞭な一般登山道に合流することが出来た。あとは歩きやすい道を辿って林道に出る。すっかり暗くなった道を比良駅を目指して歩くのだった。

久しぶりに比良に雪が積もってくれるのは嬉しいが、山の上でもこんなに雪が重たかっただろうかと思うような雪だった。

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