大雪庇!守門岳周回(コウクルミ沢左岸 - 本高地沢右岸)


- GPS
- 07:24
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,289m
- 下り
- 1,278m
コースタイム
天候 | 曇のち快晴 https://tenki.jp/past/2022/01/10/chart/ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
除雪スペースは8台ほど駐車可能。当日は8時過ぎに満車となり、以降到着すると縦列 但し今の時期は大岳も混雑する程ではありません |
コース状況/ 危険箇所等 |
スキーは勿論スノーシューでも可能な周回です。冬の守門岳は二口コースが雪庇ナイフリッジの難所になりますが、本レコの尾根は大岳ショートカットとスノーブリッジさえ気をつければ危険箇所はありません。どちらの尾根も滑走に向いています。 コウクルミ沢左岸尾根(南西尾根): 除雪終了点から大岳方面には川を鉄橋を渡りますが、渡らず右手の台地へと登ると林道二分線に出れます。夏の二口登山口(猿倉橋)を過ぎて中の高地沢を橋で渡った所のフタコブが尾根の末端ですが、裏側からコウクルミ沢を橋で渡って取り付くのが楽。 尾根は何度か緩急を繰り返しますが急登は短く、ブナ林で樹間が十分空いてました。滝見台(952m標高点)は痩せたピョコですが着雪してもう均整よく太っており、高低差もないため問題なかったです。 1250m付近から大岳・青雲岳のコルに向かって大岳を巻くショートカットですが、このラインは無木立のためコンディションに左右されます。まだ雪庇崩壊やクラック等は見当たりませんが、全層雪崩のリスクが高い日は山頂を経由するのが確実です。 本高地沢右岸尾根: 上部は傾いた飛行場滑走路のような無木立大斜面がずっと続き、晴れていれば最高。ガスに巻かれると方向を見失うので注意。中間付近から尾根らしくなりますが、落としていくほど樹間が狭くなって行きスキーの素早い踏み換えが必要でした。末端は急斜面となり、緩んだあたりからスキーヤーズライトに入りオカバミ沢へ。厚み十分のスノーブリッジを渡り対岸の尾根をシールで標高差50mほど登り返すと二口登山道の尾根鞍部(護人清水)に出て、猿倉山の南西面を斜めに滑降して行けば林道二分線に出ます。 大原側は冬行ったことないのですが、少なくとも二分側からは本高地沢右岸尾根が守門岳への最短コースです。 |
写真
感想
登山口が近いはずなのに、、Yahooカーナビの音声案内に盲目に従ったのが運の尽き。入広瀬のとんでもない山奥に連れて行かれ、気づいた時には未除雪の道でスタック。やっとの思いで二口の除雪終了点に着いて時計を見ると悲劇の8時前。
前日の雨雲レーダーで飯豊から守門・浅草にかけての山沿いだけまとまった降雪があり、ラッセルになるのは予想し織り込み済み。ご愁傷さまでした、とカーナビが喋る幻聴が始まった。いや、諦めるわけにはいかない。このモヤモヤを渾身のラッセルに込めようではないか(笑)予定通りに南西尾根を上がり、タイムオーバーしたらコウクルミ沢源頭を滑って同尾根を戻るプランに。
ガスって何も見えない。ああ、まるで私の心の中を映し、、などと思ってモフモフしていたら青空が覗き、霧氷がキラキラ光り出す。眩しくて直視できません。しかし景色はますます洗練されて行き、終いにはジブリのような巨木の森に囲まれる。森林限界を抜けると雪原が広がる。そこはユートピア。守門ワールドへおいでおいで、と対岸の青雲岳が手をこまねいている。そして全層雪崩に飲み込まれてジ・エンドはよくある山岳譚の展開ではありますが、すみません。スキーカットして振り返っても完全スラフフリーで青雲岳の懐への瞬間移動に成功。更なる安全のためクトーを嵌めて12時49分、守門岳山頂に到達したのでした。
それにしても守門岳東面の巨大雪庇。東洋一と云われるだけあり、まだ1月も上旬なのに圧巻のスケールでした。残雪期には一体どこまで成長しているのか。本高地沢右岸の尾根は重雪でも素晴らしいロケーションで、心の洗濯できました。山の神様に感謝。再訪が楽しみです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する