記録ID: 4062822
全員に公開
雪山ハイキング
氷ノ山
状態の悪い雪に苦戦した氷ノ山流れ尾
2022年03月08日(火) [日帰り]


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 06:16
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 570m
- 下り
- 746m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
次々車来たので誘導員さんに理由聞きそびれた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
暖かい日が混じったりしてもうだいぶ雪が腐ってきており、表面は軽くクラストしているのに中はスカスカとか空洞とか、踏み跡での踏み抜きならともかくロープ場や雪壁状態の所でもそういう場所があって慎重を要し、自分の技量ではピッケル持って行ってたから上れたところもあった。 |
写真
前回はスノーシュー持ってなくてワカンで寒波後の新雪フカフカではコース内は沈みすぎてこの写真右の山の斜面トラバースするようにここまで来たが、今回はトレースもあるし無駄にでかいスノーシューだし雪も適度に締まってるしで廃コースど真ん中からあっという間にここまで到着。
朝早かったので立ったまま行動食。
朝早かったので立ったまま行動食。
下の方はまだ雪もたっぷり残っていたのが急に地肌が現れ行く手にはゴツゴツしたピークが。
おそらくここがロープ場のある核心かと思うが、どこがルートかも分からず、とりあえずスノーシューとストックからアイゼンとピッケルに換装。
おそらくここがロープ場のある核心かと思うが、どこがルートかも分からず、とりあえずスノーシューとストックからアイゼンとピッケルに換装。
結局追い込まれるように右側に回り込んだところで第一関門となるロープ発見。
ところが前半と違って岩に着いた雪はもう薄く、しかも簡単に剥がれ落ちてしまう。
おかげで雪にピックやツァッケは刺さらないのに隠れて岩の段差や引っかかりも見えないという苦しい状態に。
片手でロープを掴んでピックの刺さる場所を探し、ツァッケがずり落ちない場所を探し探しなんとか登りきったが、ピッケル持ってきてなかったら両手でロープ掴んで腕力登攀などという恐ろしい状況。
関西では役に立つ状況はあまりなく、たいてい藪で引っかかって邪魔になるお守りで終わってしまうが、今回はほんとに持って来てよかった。
ところが前半と違って岩に着いた雪はもう薄く、しかも簡単に剥がれ落ちてしまう。
おかげで雪にピックやツァッケは刺さらないのに隠れて岩の段差や引っかかりも見えないという苦しい状態に。
片手でロープを掴んでピックの刺さる場所を探し、ツァッケがずり落ちない場所を探し探しなんとか登りきったが、ピッケル持ってきてなかったら両手でロープ掴んで腕力登攀などという恐ろしい状況。
関西では役に立つ状況はあまりなく、たいてい藪で引っかかって邪魔になるお守りで終わってしまうが、今回はほんとに持って来てよかった。
第一関門のロープ場を登りきったところ。
ここにもテープがあるということは当然下りにも使えるということだろうが、この日の状態では下りに使おうとは思わなかった。
雪がなければ面白い場所なんだろうなと思った。
ここにもテープがあるということは当然下りにも使えるということだろうが、この日の状態では下りに使おうとは思わなかった。
雪がなければ面白い場所なんだろうなと思った。
第2の関門の雪壁を登りきったところ。
アイゼンとピッケルで簡単に登れそうに見えたがとんでもなかった。
暖かくなってきたせいか表面は軽くクラストしていて一見ピッケルもアイゼンも効きそうなのに、打ち込んでみると所によって中が腐っていたり果ては空洞だったり。
一度左足がスポッと膝まで落ちて中で宙ぶらりんになってしまい、焦って見てみるとなんと10センチくらいの雪の層の向こうは岩肌まで20センチくらい空洞。
木のそばではない。
普通に雪壁と思って蹴り込んだら足を持って行かれてしまい、他の手足も不安定なので力で抜き出せず、ピッケルで膝の下を少しずつ削ってなんとか脱出。
まだまだ雪はたっぷりかと思っていたのでこんな苦労をするとは思ってもいなかった。
アイゼンとピッケルで簡単に登れそうに見えたがとんでもなかった。
暖かくなってきたせいか表面は軽くクラストしていて一見ピッケルもアイゼンも効きそうなのに、打ち込んでみると所によって中が腐っていたり果ては空洞だったり。
一度左足がスポッと膝まで落ちて中で宙ぶらりんになってしまい、焦って見てみるとなんと10センチくらいの雪の層の向こうは岩肌まで20センチくらい空洞。
木のそばではない。
普通に雪壁と思って蹴り込んだら足を持って行かれてしまい、他の手足も不安定なので力で抜き出せず、ピッケルで膝の下を少しずつ削ってなんとか脱出。
まだまだ雪はたっぷりかと思っていたのでこんな苦労をするとは思ってもいなかった。
もう後は崖は出てこず雪原だろうと高をくくってアイゼンピッケルからスノーシューとストックに換装して東尾との合流最後の登りを見上げたところ。
薄いトレースは一直線に頂点を目指している。
ところがこの後これにしたがって上って行ったところ、上の方の1〜2メートルほどのちょっとした段差、急傾斜が蹴り込んでも蹴り込んでも崩れてきてしまってどうしても登れないという第3の関門だった。
左は雪庇がどこまで来てるか分からないから行きたくないし、右に行こうにも自分のスノーシューはあまり柔軟性がなくてトラバースは苦手。
しばらくジタバタしたあげく、いざとなればもう一度アイゼンに履き替えることも覚悟して少し下り、右の木が生えているところが弱点とみてあらためてそちらに登り返して木を掴み、最後は膝まで総動員でなんとか登りきった。
薄いトレースは一直線に頂点を目指している。
ところがこの後これにしたがって上って行ったところ、上の方の1〜2メートルほどのちょっとした段差、急傾斜が蹴り込んでも蹴り込んでも崩れてきてしまってどうしても登れないという第3の関門だった。
左は雪庇がどこまで来てるか分からないから行きたくないし、右に行こうにも自分のスノーシューはあまり柔軟性がなくてトラバースは苦手。
しばらくジタバタしたあげく、いざとなればもう一度アイゼンに履き替えることも覚悟して少し下り、右の木が生えているところが弱点とみてあらためてそちらに登り返して木を掴み、最後は膝まで総動員でなんとか登りきった。
遠くに見える山並みの中央ちょっと左にてっぺんが綺麗に白くなっている山があるが、前回南から氷ノ山に登ったとき、下りで時々綺麗に見えて気になっていて、帰って調べたらおそらく東山という山。
行ってみたいがアクセスが悪いようで、また雪の多いときはスキーで入る人はいてもスノーシューやワカンではなかなか厳しいようなレポもあって躊躇。
今回の雪の状態見るともう踏み抜きも多そうで、この冬は諦めるか。
行ってみたいがアクセスが悪いようで、また雪の多いときはスキーで入る人はいてもスノーシューやワカンではなかなか厳しいようなレポもあって躊躇。
今回の雪の状態見るともう踏み抜きも多そうで、この冬は諦めるか。
もうそろそろ東尾避難小屋という所にあるベンチ。
この具合だと積雪量は5〜60センチか。
もうだいぶ溶けて沈み込んだと思われる。
この少し前の狭い段差ででかいスノーシュー履いたままでは難しいところがあり、そこで脱ぐのは面倒で避難小屋に着いたら最後登山口への斜面はいずれにしてもアイゼンでと思ってたのでそこで履き替えようと慎重に下りてたが、最後の最後で滑ってしまった。やはり木の間を潜るようになってきたあたりで履き替えるのがよかった。
この具合だと積雪量は5〜60センチか。
もうだいぶ溶けて沈み込んだと思われる。
この少し前の狭い段差ででかいスノーシュー履いたままでは難しいところがあり、そこで脱ぐのは面倒で避難小屋に着いたら最後登山口への斜面はいずれにしてもアイゼンでと思ってたのでそこで履き替えようと慎重に下りてたが、最後の最後で滑ってしまった。やはり木の間を潜るようになってきたあたりで履き替えるのがよかった。
尾根上のベンチあたりは5〜60センチかと思ったが、小屋の周りは吹き溜まってまだ結構な高さがある。
この中に半分見えているベンチで休憩兼スノーシューからアイゼンに履き替え。
しかしこの最後の下りでも踏み抜き多発。
急いで歩くと足首やってしまいそうで慎重に。
最後まで雪の状態に苦戦した日でした。
この中に半分見えているベンチで休憩兼スノーシューからアイゼンに履き替え。
しかしこの最後の下りでも踏み抜き多発。
急いで歩くと足首やってしまいそうで慎重に。
最後まで雪の状態に苦戦した日でした。
パトロール詰め所で下山報告したら後は買ってあった一回券でのんびり下りるだけ。
この券、実は前回流れ尾敗退したときロマンスコースリフトは下りに使えないこと知らずに一枚多く買っており、今回それを使い切ってしまいたかったというのもここに来た理由の一つ。
ところが、残っていたのは緑の100円券5枚綴り。
今回売ってくれたのはこのような1枚の小さいチケット。
まさか古いのは使えないとかないよなと思いながら朝一番のリフトで出してみたらスムースに受け取って貰えてホッとした。
この券、実は前回流れ尾敗退したときロマンスコースリフトは下りに使えないこと知らずに一枚多く買っており、今回それを使い切ってしまいたかったというのもここに来た理由の一つ。
ところが、残っていたのは緑の100円券5枚綴り。
今回売ってくれたのはこのような1枚の小さいチケット。
まさか古いのは使えないとかないよなと思いながら朝一番のリフトで出してみたらスムースに受け取って貰えてホッとした。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | ピッケルを持っていて助かった。 |
感想
前回ワカンしか持ってないのに寒波の降雪直後に来て廃リフトトップで諦めたのと、その時ロマンスリフトが下りに乗れないのを知らずにチケット1回分使わないまま持っているのを使ってしまいたくて気になっていたが、次どこに行こうか降雪量を調べるのに氷ノ山国際スキー場のページ見たらなんと13日で終了とのこと。
これは今行くしかないと天気予報も良さそうだったので即決定。
しかし、もう暖かい日も挟まったりして雪の状態は微妙になっており、平らな所にはまだまだたっぷり雪があってスノーシュー履いていればトレースの中でも踏み抜きなどないが、傾斜のあるところでは表面はもう溶けて凍ってを繰り返したのか軽くクラストしているのにその中はグズグズだったり空洞だったりするところまであり、特に上りのロープ場とその後の短いながら雪壁部分は苦戦させられ、ピッケルのピックがかかるところを探しまくり、アイゼン蹴り込んで踏み抜いて中で宙ぶらりんになってしまったところから足を抜くのに不安定な体勢でピッケルのブレードで少しずつ雪を削りなど、これを持って行ってなかったらまたまた敗退だったかもという状態。
もっと雪の多いときならワカンのままとか、スノーシューのまま通して登ったという記録もたくさん見かけるが、暖かくなってきて雪が不安定になっているこの時期、たとえ使わないかもしれなくても万全の装備で行くのが安心と思った。
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