操山へサンセット・ハイク


- GPS
- 01:33
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 159m
- 下り
- 160m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
遊歩道 |
写真
感想
岡山での出張の仕事が終わると、まだ陽が高いようなので、夕陽を眺めに近くの操山に立ち寄ることにする。市電の終点、東山駅から玉井宮の脇を進むと山に向かう石段がある。国土地理院の地図では道が記されていないが、なだらかな斜面には広々とした道が続いている。
まもなく立派な松の樹がたつ広場にでる。地図では114mの標高点が記されている地点だ。三勲神社、明治8年に国の施策のもと、和気清麻呂、楠木正行(正成の嫡男)、児島高徳(南北時代の児島出身の武将)を奉祀すべく、地元の有志が創建した神社であったらしいが、氏子がいないために戦後は神社の運営が困難となり、
広場の岩の上に乗ると岡山市街の彼方に夕陽が見える。日没まではまだ時間があるので操山の山頂を往復することにする。山頂を目指して尾根を東進すると、なだらかな尾根には樹高の高い樹々のトンネルが続いている。登山道の両脇に立ち並ぶのはカナメモチの樹らしい。庭木として知られる樹であるが、そもそも高木を見かけることがないので、ここまで大きくなるとは意外であった。
カナメモチの周囲にも灰白色の大木が多く見られるが、多くはヤマモモの樹のように思える。背後から差し込む夕陽が自然林の回廊を橙色に輝かせる。山頂は樹林に囲まれて展望のないところではあるが、自然林の高木が清々しい雰囲気を漂わせている。
この操山は古くは瓶井山(みかい)山であったそうだが、三櫂山または三棹山と記されるようになったのが、読み方が「みさお」山に変わったらしい。山頂の周囲には多くの巨岩が見られる。案内板によるとこの操山の山頂の周辺は数多くの古墳があるところらしく、多くの巨岩は古墳を造成する際に他所から運び上げられたものなのだろう。今でこそ岡山市街の丘陵の一つに見えるが、かつてはこのあたりまで海であり、岡山平野から海に突き出した風光明媚な要衝だったことは想像に難くない。
山頂の南側にも展望地があり、岡山市街の夕景が広がっている。すぐ下には護国神社があるのだが、誰かが森の中でトロンボーンを練習しているのだろう。下の谷間からはひたすら半音階を昇り降りする大きな音が聞こえてくる。
再び先ほど三勲神社跡の展望地に戻ると、夕日はかなり低くなっていた。岡山の上空はすっきりと晴れ渡っているのだが、西の方角のみ遠方に雲があるようで、まもなく夕日は雲の彼方に隠れてゆく。
東山に戻ると、黄昏の時間の岡山城の界隈が綺麗だろうと思い、旭川にかかる橋を渡ると、残念なことに岡山城は改修工事中であり、城の周辺も広く立入禁止になっているようだった。県庁の前を通り過ぎて市電の電停に向かうが、次の電車に乗るよりも岡山駅まで歩いた方が早そうなので、歩くことにする。
まん延防止重点措置が岡山は解除されているせいか、天満屋から岡山駅にかけての通り沿いはかなりの賑わいを見せている。急速に夜の帳が降りてくる市街の雑踏を抜けて岡山駅に足早に向かうのだった。
コメント
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寸暇を惜しんで山登りですね
市電 懐かしいです
なにしろ、折角の好天の日が出張だけで終わってしまうのは面白くないので・・・
岡山は岡電と呼ばれるようですが、こういう電車が走っているところは少ないですからね。
操山の夕日きれいですね。
昨日三百山・大向山に行きました。yamanekoさんの大藪カメラ事件を思い出し、藪を避けました( ´艸`)
コメントどうも有難うございます。
西の空に雲がなければ、もっと綺麗だったのでしょうが、夕日の展望台としては操山は格好ですね。
大向山の藪はかなり大変ですから、私のレコがお役に(?)立てれば幸甚です。
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