箱根・湯坂路 (途中からノートレースで浅間山に到達できず、城山までで敗退)


- GPS
- 03:50
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 646m
- 下り
- 626m
コースタイム
湯坂城跡 08:15
城山(743m) 10:00
湯坂城跡 11:15
箱根湯本駅 11:35
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
箱根登山鉄道 箱根湯本駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のコースはすべて一般登山道です。緩やかな傾斜の歩きやすい区間が大半を占めていて、夏道であれば何の問題もなく歩くことができます。 以下は、この日の積雪状況に絞って記述したものです。 ●箱根湯本駅 〜 湯坂城跡 登り始めのうちは全く雪がありません。 しばらくすると、所々で積雪の痕跡が見られるようになりましたが、ほとんど雪の存在を意識せずに歩ける程度でした。 ●湯坂城跡 〜 城山(743mピーク) 湯坂城跡を過ぎて10分ほどすると、夏道から雪道に変わります。 はじめのうちは、良く踏まれたシングルトラックが続くので、積雪の深さが膝下くらいまでの間は、ノーアイゼンに快適に歩くことができました。 しかし、積雪が膝丈に達したあたりから、それまで整然としていたトラックは、ツボ足による踏み抜き跡に変わり、足跡の数も次第に減っていきます。 標高700m付近を過ぎて、いよいよ積雪が深くなると、最後までツボ足で格闘していた1人分の足跡も途絶えて、以降はノートレースとなりました。 そこから先、ツボ足では、1歩ごとに腿まで埋まっては引き抜くという繰り返しを余儀なくされます。 なんとか城山までは到達しましたが、さらに浅間山までトレースを付け続けるのは、1人だけでは困難に思われたため、城山で撤退を決断しています。 ●城山から先、浅間山方面 私が城山に着いた時点では、完全にノートレースでした。 ただし、引き返して下っている途中で3パーティー計8人とすれ違いました。いずれもワカンやスノーシュー等を持っている様子はなく、もしも城山から先に進んだとすれば、ツボ足で挑まれたことと思います。 そのうち誰かが頂上まで到達した可能性と、8人全員が撤退した可能性は、ほぼ半々くらいではないかと見ていますが、翌日にもさらに人が入ったかもしれませんので、現在では浅間山までトレースが続いているかもしれません。 |
写真
感想
記録的な積雪を記録してから1週間が経過して、鉄道網や道路網の復旧は進んでいましたが、以前と全く同じ状況に戻るまでには至らず、出掛けるに当たって制約のあるエリアが残っていたり、御岳山周辺のように、地元自治体から登山自粛が要請されている地域も出ていました。
従って、都内などから普段と同じ要領で気軽に出掛けられるのは、事実上、高尾山界隈と丹沢にほぼ限られている状況だったのではないかと思います。
だからといって、その高尾山とか丹沢とかに出掛けてしまったら、きっと人が多くて、山は静かに歩くのが一番と思っている私にとって、決して居心地の良い場所ではなさそう。
できれば人が少なそうな場所で、かといってノートレースでは迷ってしまう心配もあるので、前日までに何人かが歩いてくれている、そんな場所が見つかれば最高です。
そこで、登山電車が数日前に全線での運行を再開したばかりで、バスに至ってはまだ運休中の路線も多くて、復旧途上という印象だった箱根エリアの中から、湯坂路を行先に選んでみました。
すると、登り始めはトレースが明瞭で、かつ、踏まれ過ぎてもいないシングルトラックが続くという、理想的な状況となっていました。しかも自分以外に登山者を全く見掛けず、快適な雪道を1人で静かに独占できて、とても贅沢な気分を味わえています。
あとは、そのシングルトラックを追ってさえいれば、自動的に頂上まで連れて行ってもらえるものと、思っていたのでしたが‥‥
状況が変わったのは、標高700m付近に差し掛かった頃です。積雪が深さを増してくるとともに、それまで整然としていたトラックが、単なるツボ足のトレースに変わり、足跡の数もみるみる減ってしまうではないですか。
どうやら、前日までの先行者の多くが、雪の深さに阻まれて、このあたりで次々と引き返していたようなのです。
そしてついに、最後までツボ足で格闘していた1人分の足跡も途絶えてしまいます。目の前には、全く足跡のない、1週間前に積もったままの雪原が、ただただ広がるばかりとなりました。
ここから先はもう大変でした。あとは自分がトレースを刻むしかないと前進を続けるものの、なにしろツボ足ですから、1歩ごとに腿まで埋まっては引き抜くという繰り返しです。足の疲労が急激に増していく一方で、遅々としてなかなか先に進めません。
なんとか頑張って743mピークの城山までは登ってみましたが、さらに消耗が進むと下山にも差し支えてしまいそうなので、まだ体力があるうちにと、そこで撤退を決断しました。
当初の目標だった湯坂路の最高点・浅間山までは、距離にしてあと700m、標高差もわずか60mで、夏道ならばほんの10分で行き来できる所ですが、この状況では仕方ありません。
なお、城山は地形図の743m標高点で、山と高原地図でも「城山 743」と明記されていますが、現地には山頂を示す標識等は一切ありません。なので達成感には乏しい場所ですが、名前と標高がハッキリしている地点まで来られたことで、気持ちの整理は付けやすかったです。
ところで、引き返して下る途中には、後続の3パーティー(2人/2人/4人の計8人)とすれ違いました。装備はいずれもアイゼンだけだった様子ですが、ツボ足でもそれぞれのパーティーが少しずつトレースを伸ばしたりしていれば、もしかすると頂上に到達するパーティーが現れていたかもしれません。
それを期待して、最後の4人グループとすれ違った時には、再度回れ右をして登り返してみたら、今度は頂上まで行けたりして、なんてことも頭には浮かびました。でも、その時点で結構下ってしまっていて、テンションも下がっていたので、大人しくそのまま下り続けてきたのですが、果たして、真相はどうだったのでしょうか。
ブログの記事はこちら
(使用写真はヤマレコと同一ですが、写真の説明は少し丁寧に書いています)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2014-02-22
文章主体の詳細ページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2014_01_03/mt2014_01_03.html#20140222
ノートレースお疲れさまでした。
僕は翌日箱根の南部の山に行く予定でした。
南ですしレコからもトレースはありそうでしたので、行っても大丈夫だったと思います。
でも万一トレースが無かったり、あってもツボ足で踏み抜く道が所々あったら?
なんて思っていたらテンション下がってしまい、夜更かしすることになったのです(笑)
今回の雪は低山を高山の雪山のような姿に変えてしまい、ちょっとの雪なら喜んで行くのに・・・
気分が萎えてしまうほど積雪がある山には行く気になれません(泣)
早く雪解けしてバリバリ歩けるようになって欲しいと願ってますよ(笑)
ノートレースでも、膝下までならば前にも経験があって、その時はさほど苦にならず、むしろ楽しんで進んでいたのです(雪質の違いもあったのかもしれません)。
それが腿まで埋まる高さとなると、勝手が全然違ってしまい、こんなにも進めないものなんだと分かったのは、大きな収穫だったと思います。
ワカンとかスノーシューとかが、少し欲しくなってしまいました。。。
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