権現岳：春の軟雪踏み抜き地獄
山梨県
長野県
yamaya1127
体力度について
- GPS
- 12:27
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,470m
- 下り
- 1,464m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:18
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 12:21
| 天候 | 晴れ〜曇り・山頂霧 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
※天女山への車道は今月末まで冬季閉鎖です。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■急速に雪解けが進んでおります。実際に行かれる場合は最新の情報をご確認下さい。 この時期としては異例の積雪量です。融けて凍った古い雪の上にここ1週間ほどで降った雪が20〜30�冂�積もっています。 新雪の部分が簡単に踏み抜き歩きにくい状況です。また両方の接する面が完全に弱層を形成しており表層雪崩が起きやすい状態です。特に権現岳山頂直下のトラバースルートは危険です。 天女山〜標高1800m程までは積雪は有りません。その後標高2000m程から上は積雪が有り前三ツ頭を過ぎると積雪が増します。 コースは権現岳山頂直下のトラバースまでは危険な所は無くアイゼンとストックでOKです。（但し踏み抜きは有ります） 山頂直下のトラバースは前記の通り、雪崩の危険が高いと思います。 トラバース自体はピッケル・アイゼンの基本的使用方法を習得していれば容易です。 |
写真
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確かにこの日はキツかったです。
赤岳方面は雲に飲み込まれてしまい見えません。
山頂直下のトラバース地点まで来ました。予想通り積雪の状態が悪く沢山の雪玉が落ちています。
雪崩の予兆ですので大いに迷いましたが危険地帯は20m程なので一気に通過してしまうこととしました。（お勧めできない判断です）
予想通り積雪の状態が悪く沢山の雪玉が落ちています。
雪崩の予兆ですので大いに迷いましたが危険地帯は20m程なので一気に通過してしまうこととしました。（お勧めできない判断です）
山頂標識は頂上下の登山道脇にあります。
予想通りガスに巻かれてしまい視界はありません。
軟雪の踏み抜き地獄で大幅に遅れてしまったため急いで下山します。
ワカンがあれば・・・・・。
夏道は左に巻きますが積雪が多いためそのまま稜線を直進します。
積雪も減ってここから先は楽勝です。
やっぱり下は晴れてますね。今日天気が悪かったのは山頂だけだった様です。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒（保温性）
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
|
|---|
感想
今年の山始めで行った権現岳、頂上直下で無念の撤退となってしまいましたので、雪があるうちに再チャレンジしようと行ってきました。
例年この時期は残雪の季節で締まった雪が歩きやすいのですが。今年は春先に積雪が何回か有り、この日もここ1週間ほどで積もった雪が多く予想外の厳しい山行となりました。
私の体力では通常休みを入れて10時間ほどで往復できるコースですが、この日は12時間オーバー、山頂ではガスにまかれ視界無し、春山を楽しむつもりが体力勝負の厳しい1日となってしまいました。
私事ですが3月末で定年後の5年間の再雇用期間も終了し、この4月からは「毎日が日曜日」となりました。リタイヤ生活の為に昨年八ヶ岳山麓に中古の別荘を購入しDIYでコツコツとリフォームを続け何とか生活できるようになりましたので、山登り基地の山荘としてこれから大活躍してくれそうです。
この日も登山口までは山荘からは10分、権現岳が裏山になりました（笑）
コースの状況ですが。積雪は2000m程から現れ前三ツ頭を過ぎると結構な積雪が有ります、ワカンを持ってこなかった為、ここからが踏み抜き地獄で大変でした。
また、溶けて凍った古い雪の上に最近積もった柔らかい雪が20〜30cm程積もっており、接合面は典型的な弱層を形成していて表層雪崩の最も起きやすい状況、山頂直下のトラバースでは20m程ですが相当雪崩の危険が高い場所が有り、引き返すか進むか大いに悩みました。
（結局、急いで通過すると言う選択をしたのですが、もし雪崩にやられていたら明らかに非難されるべき状況だったと思います）
予定より2時間近く遅れて登頂、1月の宿題を果たせましたが生憎山頂ではガスに包まれしまい展望は有りませんでした。
春山の暖かい山頂でのんびりランチをしようと色々食材を用意してきたのですが、それも叶わず行動食を食べただけで早々に下山しました。
下山も踏み抜き地獄に苦戦しながらも何とか日没前に下山出来ました。
結果として12時間以上掛かってしまいましたが、苦労はしたものの充実感の有る楽しい1日となりました。
第二の人生スタートの山行が中々厳しいものになってしまいましたが、のんびりゆっくりの春山ではなくて、厳しい山行を無事に成し遂げられたことが新たなスタートの第一歩にふさわしかったかな、と思っています。
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