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記録ID: 414837
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中国山地西部

生山(なまやま)の頭に登る

2014年03月08日(土) [日帰り]
情報量の目安: B
都道府県 島根県 広島県
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kariogaryu その他2人
GPS
--:--
距離
9.2km
登り
365m
下り
356m
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
生山の頭(930)に登る

日時:2014年3月8日(土) 天気:曇    積雪:1m位

コース:広島県と島根県との境(生山の頭の手前の峠から木束峠まで)を縦走、

    より詳しくは以下の通り

広島県旧芸北町木束原〜ヒノキ谷林道(仮称)〜島根県と広島県との境の峠〜

生山の頭〜902m〜荷卸峠〜899m〜872.4m〜木束峠〜木束原

メンバー:計3名

概略

 積雪期にしか歩けない県境尾根に出かける。場所は八幡高原191スキー場の北西部。

山は鬱蒼として地形も複雑なのでとても一人で出かける気にはなれず。そのため相方に声

をかけて結局3名で出かけることになった。

無雪期にオモ谷から笹のブッシュを掻き分けて嶽(989.1)まで縦走したことがあるので、

今回もオモ谷を利用しようかと思ったが、県境尾根に出るまで一苦労した苦い思い出があ

るのでその一つ手前のヒノキ谷林道(仮称)を試みた。

ところが現地の木束原に出かけてもその入口がわからない。民家が何軒かあるものの人の

気配は全く感じられない。たまたま道路工事に携わっている人がいたので尋ねてみると、

広島から来ているのでわからないと。取っ付きを間違うと時間だけではなく体力も消耗す

るので現地で尋ねることにしているのだが、どうにもならない。

 地形図から判断すると間違いないと思うものの、中々決断がつかない。結局、GPSで

最終確認し、踏み跡のない雪道に入るとどうにか林道らしきものがあったのでひとまず歩

いてみると間違いなく地図上の林道であることがわかった。・



 起伏の少ない林道を40分ばかり歩くと途切れてしまったので、小谷から右手に少し離れ

て桧林の斜面を登っていると、再び林道らしきものと出会い5分ばかり歩くと、以前出く

した県境の峠に達した。ところがここから県境尾根に取り付こうと思っても切り通し状

態で取り付けそうにない。結局100m近く戻って小さな谷に取っ付く。するとわずか4分ば

かりで小さな鞍部に達し、これを左に折れてわずかに登ると県境尾根に達し、木束峠まで

の縦走がいよいよ始まった。

稜線に出ると笹のブッシュは雪に隠れ、快適そのもの。おまけに周りの木々は皆落葉し

て、予想していた鬱蒼とする森どころか明るい山並みが続き、迷い込む心配が少しは減っ

て重い気持ちが軽くなった。

 右手の広島県側は桧の人工林が続き、左手の島根県側は松が目立つが、時折ブナの大木

も見られる。県境尾根に飛び出して20数分で生山(なまやま)の頭の手前の明るい展望地

へ。ここから目の前には915mと950mを結ぶ稜線がそして右手奥には嶽(だけ)が、さら

にこれらの山々に挟まれて苅尾山も見えるではないか。まさに感動の一コマである。

ここからわずか1分上ると県境尾根と生山の頭との分岐で、さらに1分ほど上れば生山

の頭である。ピークには山頂標識もなにもなくいかにも忘れられた山と言った感じ。

分岐に戻って北東に下るが、尾根が二つに分かれているので注意を要する。途中ブナの大

木も見られ、この斜面を下りきるとヤブ気味の狭い尾根が続く。その後小さな鞍部や小ピ

ークを繰り返していると分岐から40数分で902mのピークへ。ここも山頂から尾根が分岐

しているので左の尾根を下ること。このピークからさらに二つばかり緩やかな鞍部を越え

ると地形図上では標高の現れていないジャンクションピークへ。ここも西側の小ピークへ

と迷い込みやすいので気を付けよう。

 このピークから樹木は少ないが所々ブナの大木が見られる急斜を下ると荷卸峠である。

今コース中とりわけはっきりとした峠で、ここから次のピークまでが今回のハイライト。 

わずか15分足らずの上りではあるが、笹とブッシュの中の急登で息も途切れ途切れ。まさ

に今回のコース中、 一番きつい上りだった。ピーク手前で稜線がT字型の三叉路になるの

で右に折れ,わずかに登ると丸いなだらかな小ピーク。ここからはっきりした尾根を下って

いると右手にきれいなブナ林に出くわし、思わず感動。ところが磁石を出して方角を確か

めるとどうも間違っているような気がして下って来た道を引き返す。よくよく見るとはっ

きりしないが地形図通り南東に向かって下っている尾根が見えた。これだと思ったが、は

じめの下りが少し急すぎたので、斜面をトラバースしながら下った。10数分下ると鞍部に

達し、ここからブッシュの少ないブナとミズナラの林を登る。はじめは急であったがその

後緩くなり899m手前の小ピークに達し、899mから気持ちの良い尾根道を経て872.4mの

小ピークを越えると右手の広島県側は桧の人工林となり、この境を5分ばかり下ると鞍部

に達した。すると左手(西)の島根県側に林道がすぐそばまで走っていた。ここからわず

か2分ばかり直登すると境界標識のある石柱と出くわし、右に折れて桧の人工林と自然林

との境をどんどん下れば木束峠であったが、途中尾根を間違えてオモ谷林道へ出て、軌道

を修正する一幕もあった。

 木束峠から除雪された車道を歩いたが、島根県側はまったく除雪されておらず全く通行

不能だった。



(参考タイム)

 木束原ヒノキ谷林道入口 (0.54 ほぼ林道歩き) 県境の峠 (0.40)生山の頭
(11:03 出発)

(1.0) 荷卸峠(1.25)木束峠(0.16 車道歩き)木束原手前の車を置いた場所
                              (16:59 到着)


したがって 時計回りにぐるっと回って約4時間15分位。ただしこの場合、道迷いなど

含めず
生山(なまやま)の頭あたり。山頂はわずかばかり県境から外れている。写真の上部が山頂。
2014年03月10日 22:36撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
3/10 22:36
生山(なまやま)の頭あたり。山頂はわずかばかり県境から外れている。写真の上部が山頂。
生山の頭の少し手前の展望より
右手の奥が嶽 その左の山の裏側が191のスキー場 さらにその左の奥にうっすり見えるのが苅尾山
2014年03月10日 22:32撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
3/10 22:32
生山の頭の少し手前の展望より
右手の奥が嶽 その左の山の裏側が191のスキー場 さらにその左の奥にうっすり見えるのが苅尾山
生山の頭から北東に急斜を下っているとこのようなブナの大木があった。無雪期には容易に近づけないだろう
2014年03月10日 22:32撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
3/10 22:32
生山の頭から北東に急斜を下っているとこのようなブナの大木があった。無雪期には容易に近づけないだろう
902mの一つ手前のピークから歩いてきた生山の頭を振り返る
2014年03月10日 22:34撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
3/10 22:34
902mの一つ手前のピークから歩いてきた生山の頭を振り返る
気がつくと島根県側の尾根に迷い込んでいた。しかし立派なブナの木があちこちに見られた
2014年03月08日 14:58撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
3/8 14:58
気がつくと島根県側の尾根に迷い込んでいた。しかし立派なブナの木があちこちに見られた
木束峠に降りる手前、尾根を間違えてオモ谷へ出てしまった。平坦地を彷徨していると小さな雪原にぽっかり雪の穴があいていた。よく見ると地層とよく似た雪の層。これが急斜であると表層雪崩が起きることも
2014年03月10日 22:34撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
3/10 22:34
木束峠に降りる手前、尾根を間違えてオモ谷へ出てしまった。平坦地を彷徨していると小さな雪原にぽっかり雪の穴があいていた。よく見ると地層とよく似た雪の層。これが急斜であると表層雪崩が起きることも
今回の終了点、木束峠。島根県側は全く除雪されておらず車道は雪の中。
 今回の縦走で高岳からこの木束峠まで
つながった。めでたし、めでたし。
2014年03月10日 22:35撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
3/10 22:35
今回の終了点、木束峠。島根県側は全く除雪されておらず車道は雪の中。
 今回の縦走で高岳からこの木束峠まで
つながった。めでたし、めでたし。
今回のコースの概念図。雪の無いときはほとんど不能に近いのではないか。
2014年03月10日 22:51撮影
3/10 22:51
今回のコースの概念図。雪の無いときはほとんど不能に近いのではないか。
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