ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4542084
全員に公開
ハイキング
京都・北摂

滝谷〜p822〜滝谷山〜陸地谷〜ゴリンザン☆涼を求めて北山の谷を逍遥

2022年07月31日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:32
距離
7.9km
登り
571m
下り
577m
歩くペース
速い
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:39
休憩
0:06
合計
2:45
距離 7.9km 登り 576m 下り 579m
12:03
45
スタート地点
12:48
12:50
54
p822
13:44
13:45
22
14:07
38
陸地谷の出会
14:45
14:48
0
p822
14:48
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大見川左岸の道路余地に
コース状況/
危険箇所等
大見林道を除いて全般的に登山道なし
沢は緩やかで通常の登山靴でも歩けるが、最初に大見川を渡渉する必要あり
百井集落では分校跡で夏祭りが開かれていた・・・
2022年07月31日 11:43撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/31 11:43
百井集落では分校跡で夏祭りが開かれていた・・・
百井分校の中へ
2022年07月31日 11:41撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/31 11:41
百井分校の中へ
教室の窓際には古いストーブ
2022年07月31日 11:42撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/31 11:42
教室の窓際には古いストーブ
昭和60年の卒業制作記念らしい
なかなか見事な木版画だ
2022年07月31日 11:42撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/31 11:42
昭和60年の卒業制作記念らしい
なかなか見事な木版画だ
大見川を渡渉して滝谷に入渓
2022年07月31日 12:06撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/31 12:06
大見川を渡渉して滝谷に入渓
滝谷に入ると早速にも二段の滝が現れる
2022年07月31日 12:08撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
6
7/31 12:08
滝谷に入ると早速にも二段の滝が現れる
滝に近づいて
滝は右岸から容易に高巻くことが出来る
2022年07月31日 12:09撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/31 12:09
滝に近づいて
滝は右岸から容易に高巻くことが出来る
苔むす谷を遡上
2022年07月31日 12:11撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/31 12:11
苔むす谷を遡上
炭焼き窯の跡
2022年07月31日 12:18撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/31 12:18
炭焼き窯の跡
緑の透過光を浴びて
2022年07月31日 12:19撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/31 12:19
緑の透過光を浴びて
左岸に聳えるサワグルミの大樹
2022年07月31日 12:23撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/31 12:23
左岸に聳えるサワグルミの大樹
小さなケルンのあるp822に
2022年07月31日 12:51撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/31 12:51
小さなケルンのあるp822に
ピークの南西には滝谷山(右)の展望
2022年07月31日 12:52撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/31 12:52
ピークの南西には滝谷山(右)の展望
南東には天ヶ森(左)とその奥には比叡山の北稜
2022年07月31日 12:53撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/31 12:53
南東には天ヶ森(左)とその奥には比叡山の北稜
大見尾根に合流して滝谷山に
滝谷山の山頂の北側は区間は短いが自然林の疎林が美しい
2022年07月31日 13:40撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/31 13:40
大見尾根に合流して滝谷山に
滝谷山の山頂の北側は区間は短いが自然林の疎林が美しい
滝谷山の三角点と山名標
2022年07月31日 13:44撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/31 13:44
滝谷山の三角点と山名標
山頂広場の反対側にはもう一つの山名標
2022年07月31日 13:44撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
6
7/31 13:44
山頂広場の反対側にはもう一つの山名標
今度は陸地谷の源頭に下降
2022年07月31日 13:54撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/31 13:54
今度は陸地谷の源頭に下降
炭焼き窯跡
2022年07月31日 14:04撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/31 14:04
炭焼き窯跡
陸地谷からp822の南西の谷に入る
2022年07月31日 14:20撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/31 14:20
陸地谷からp822の南西の谷に入る
上流の二俣はイワヒメワラビの草原となる
二俣の間の尾根を登る
2022年07月31日 14:32撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
7/31 14:32
上流の二俣はイワヒメワラビの草原となる
二俣の間の尾根を登る
再びp822に
ピークの北東より比良の蓬莱山(左)と法華山(右)
2022年07月31日 14:51撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/31 14:51
再びp822に
ピークの北東より比良の蓬莱山(左)と法華山(右)
最期はゴリンザンに下降
谷に源頭の湧出点で水を汲む
2022年07月31日 15:04撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/31 15:04
最期はゴリンザンに下降
谷に源頭の湧出点で水を汲む
広々としたV字の谷を下降
2022年07月31日 15:11撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/31 15:11
広々としたV字の谷を下降
小瀧
2022年07月31日 15:26撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/31 15:26
小瀧
連続するなめ滝
ここは左岸を巻いて下降した
2022年07月31日 15:28撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/31 15:28
連続するなめ滝
ここは左岸を巻いて下降した
再び大見川を渡渉して出発地に帰着
2022年07月31日 15:33撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/31 15:33
再び大見川を渡渉して出発地に帰着
撮影機器:

感想

大見湿原から流れ出す大見川は、右岸の火打谷の対岸に西から滝谷、ゴリンザン、スゴロウ谷とほぼ並行に小さな谷が並んでいる。いずれの谷にも入渓するには大見川を渡渉する必要があるが、そのせいかこれらの谷を歩いた記録が見当たらない。谷の上流にある陸地谷の左岸尾根のp822からは北西に落ちるへび谷という谷があり、こちらは大見集落の南にかかる小さな橋を渡って容易に入渓することが出来たのだった。以前に歩いたへび谷は雰囲気が良かったので、他の大見川の右岸の谷がどんなところか気になっているところであった。

百井集落を通りがかるとかつての百井分校で夏祭りが開催されており、校庭には今や珍しい土俵があり、その上では消防署の人達が集まった人達を相手に何か説明をされていた。校舎が開いていたので中を覗かせて頂く。この百井分校が休校となったのは1991年、廃校になったのは2018年らしい。

校舎の中に入ると黒板のある教室はかなり狭く感じられる。いずれの部屋にも窓際では煙突のある小さなストーブが窓からカーテン越しに差し込む淡い光を浴びていた。外の暑さとは対照的に教室の中は少しひんやりとした空気が漂い、埃っぽい空気が何とも切ないノスタルジーを漂わせていた。

スゴロ橋を渡って道路が大見川の左岸に移ったところで、道路余地に車を停めて出発する。まずはアクアシューズに履き替えて大見川をジャブジャブと渡渉する。水かさは深いところでも足首程度なので防水性能の良い登山靴であれば渡渉することが出来るかもしれない。

いずれの谷も植林に覆われているせいか、その入口がわかりにくい。まずは滝谷を目指す。滝谷というからには谷のどこかにその名称の由来となった滝があることが期待される。滝谷に入ると期待通り、すぐにも2段5mほどの滝が現れる。滝は右岸から容易に巻くことが出来る。

滝を越えると雰囲気の良い自然林の谷となる。かつての山仕事の跡なのだろう、沢沿いには微かな踏み跡がある。登山靴でも余裕で歩けそうであるが、足元の水の感触が心地よいのでアクアシューズのまま水線を辿る。

上流で水が切れたところで靴を履き替えるとイワヒメワラビの繁茂する右岸の斜面を登って稜線に出る。p822は小さなケルンがそこがピークであることを示しているばかりの地味な場所ではあるが、南西には滝谷山、南東には陸地谷の彼方に天ヶ森の展望が広がる。

P822を訪れるのみでは少々物足りないので、ついでに滝谷山と陸地谷の源頭部に足を伸ばすことにする。大見尾根に向かって複雑に蛇行する自然林の尾根を西に辿る。P822の周辺は下生えのない疎林が広がるが、残念ながら快適な尾根は長くは続かない。まもなく尾根には倒木の集中地帯や馬酔木の濃密な藪が頻繁に行手を遮るようになる。

大見尾根と合流すると、しばらくは林道歩きとなる。前方から大きなエンジン音が聞こえたかと思うとモトクロス・バイクとすれ違う。滝谷山の登山口のあたりでも数台のバイクが集まってライダー達が集合しておられた。

滝谷山の山頂から北に伸びる尾根は短い区間ではあるがなだらかな尾根に広がる自然林の疎林の雰囲気が良いところだ。この尾根上の林道がなければこの滝谷山はさぞかし魅力的な山となったことであろう。

山頂で一息つくと山頂の北東の陸地谷の源頭に下降する。源頭は完全に杉の植林となっているが、谷に降りると植林は終わり、谷の両側には自然林が広がるようになる。この陸地谷は幾度か歩いているが、自然林はこの源頭部から上流の出合までの区間のみであり、このあたりが陸地谷のハイライトといえるだろう。

炭焼き窯の跡を確認しながら谷を下降するうちにほどなく右俣との出合に至る。ここから下流は歩きやすいが、植林が続く。この陸地谷は本流よりも支流の谷が雰囲気がいいように思う。

P822から南西に落ちる谷に入ると、すぐにも自然林のなだらかな谷となる。上流の二俣に出ると谷の周囲には一面のイワヒメワラビの草原となる。二俣の間の尾根を直登すると再びp822のピークに辿り着く。

最期はゴリンザンを下降する。この谷のゴリンザンという谷の名称は何ともユニークだが、果たしてどういう字を充てるだろうか。陸地谷の左岸尾根を東に進みむと、谷の現頭部周辺は完全に植林が広がっており、味気ない雰囲気だ。

源頭の湧出点で水を汲み、谷を降り始めるとすぐにも自然林の綺麗なV字谷が広がる。滝谷と同様、微かに踏み跡がついているようであり、登山靴でも歩けそうだが、最後に大見川を渡渉する必要があるので谷の中ほどで再びアクアシューズに履き替える。その最中に背中にチクっと鋭い痛みを感じる。どうやらブヨに刺されたらしい。

谷を取り巻く自然林の緑の透過光を浴びながら谷を下降してゆく。再び前方に植林が見えてくるとまもなく大見川に辿り着く。川を渡渉すると車を停めた出発地はすぐだった。振り返ると、その奥に美しい自然林の谷が広がっているとは到底予想し得ないような単調な植林が見えるばかりだった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:382人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら